見出し画像

それぞれの事情

① 【チャートは語る】中国で消えゆく米国債

人民元は1ドル=7.3元と07年以来の安値圏にある。複数の外国銀行の為替トレーダーは「国慶節(建国記念日)の前後、中国の国有銀行がドルを売っていたようだ」と証言する。通貨当局は元安抑止を狙って国有銀にドル売り・人民元買いを指示し、銀行はその原資を確保するため米国債を売ったとの連想が働く。
(中略)
中国の危機感を如実に示すのが人民銀が公表する為替レート「基準値」の操作だ。9月中旬以降、基準値は1カ月以上にわたり1ドル=7.17元に張り付く。実勢との乖離(かいり)は鮮明で、人民元高に誘導する意思が透ける。
基準値と実勢の開きがここまで大きくなったことはない。中国は基準値から上下2%しか変動を認めておらず、最近の基準値の動向は固定相場制への逆戻りを思わせる。

日本経済新聞(張勇祥)

ここ最近の相場を荒らしている米国債。金利上昇が止まらない理由の新たな視点が示されていますにゃ。通貨安を良しとしない中国が元を買う原資にするためにアメリカ国債を売ってるっていう見方。それはないんじゃないかって言う人もいて確たる証拠はにゃいけどちょっと頭に留めておきたいにゃ。

② 国の基金「期限なし」5割 国費無駄遣いの恐れ

 米欧の産業政策に詳しいニッセイ基礎研究所の伊藤さゆり常務理事は「期限がなければ、基金の進捗や資金を投じた効果の検証作業がおざなりになる」と指摘する。
 「半導体など国際的競争が激しい戦略分野の支援こそ、きちんと検証する仕組みがなければ、手厚すぎる支援がかえって同分野の産業を弱くしかねない」とも主張する。

日本経済新聞(税財政エディター 小滝麻理子)

コロナ以降の基金の増え方が半端ないにゃ。根本的な構造改革が進まにゃい背景には、国の支出が成長を促すものに必ずしもなってないことがあるような気がしてならにゃいにゃ。お金をたらい回しにしてなんとか生き延びている感じかしら?

③ 【NIKKEI Asia】韓国、出稼ぎ受け入れ急ぐ

クダ・ジャヤンタ氏はスリランカの農村出身だ。高校卒業前に屋外の広告看板をみて、韓国で働くための予備校があることを知った。韓国はテレビドラマの華やかな印象があった。スリランカ経済は低成長と高失業率に陥っていたため、韓国語を学んで現地の工場で働くことを決めた。
それから6年後、鉄製車輪ハブを鋳造する韓国の工場で働き始めた。12時間の立ち仕事で疲れるが、満足はしている。27歳のジャヤンタ氏は「韓国は平和な国で、一生懸命働けば一定のお金が稼げる」と語る。
(中略)
ただ新興国から来た外国人として差別を受けることもあるのが腹立たしい。ジャヤンタ氏は「どの国にも悪い面はある」との見解を示したうえで「なるべく韓国の良いところに着目し、悪いことを忘れるようにしている」と話す。

日本経済新聞(ソウル=スティーブン・ボロウィック)

なんか最後のセリフがいいでにゃ。悪いところを改善していくことも大事だけど、すべてが自分の力だけでどうにかできるわけじゃにゃいから、良いところを先に見つけて何かに生かしていく方が最適解なのかもしれにゃいにゃ。

それぞれにそれぞれの事情ってものがあるものにゃ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?