みんなで哲学 -テーマ「パーソナルスペース」-
■バンクーバーのカフェで 哲学をする
今日は、バンクーバーのカフェで朝から哲学ルームを開催。
毎月 2〜4名程度の少人数で集まり、まったりと場づくりをしている。
コーヒーを楽しみながら語らう時間は、
1人ひとりの人生も味わうような気持ちになれる。
ジャッジのない、緩やかな関係性を、私はかなり気に入っている。
まずは 自分の心と思考を感じることから
その日のテーマは、当日、決めるスタイル。
日々の暮らしの中で、ふわっと浮いてきた言葉や、最近気になるキーワードを、テーブルの上に出し合うことからスタート。
ちなみに、今日のみなさんの頭の中は、こんな感じ。
「自己重要感」「ないがしろ」「パーソナルスペース」「家族」「傍観者効果」
全部気になる…..
が、ここは あみだくじで、「パーソナルスペース」に決定!
■「パーソナルスペース」と聴いて思い浮かぶ問いを出してみる
ということで、問い出しタイム。
「パーソナルスペース(以下PS)」から連想される問いを自由に出していく。
わたしは、付箋に書き留めていく。
そもそもPSとは?
どこまでがPSなのか?
相手を傷つけず、PSをどう確保する?
PSありますか?
PSを守るために、心がけていることはある?
PSない人っているのか?
PSって、場(空間)?時間?
PSって、重要なのか?
PSって、身体的?心理的?
他者のPSを尊重できているか?
自分のPSに入ってこられた….と思うのは、どんな時?
なぜ、PSは大事なのか?
PSを言語化できるものなのか?
■パーソナルスペースって なんだ?
ここからは、対話の中から、
わたしにヒットした箇所と私の頭の中をシェアしていく。
まず、PSってなんだ?
というところだが、時間的(生活リズムやスケジュール、ペース)・空間的(スペースや距離感、音)・物理的・文化的、生理的欲求的、、、いろんなものでPSは作られているようだ。要は、自分の部屋(個室)だ。
アイドルのポスター、ヘビメタ、好きなお香、アート、ふわふわのソファー、土足厳禁、、自分の部屋は、好きで溢れていて、心地がいい。
一人暮らしをはじめた、大学1年生の時を思い出していた。
何時に起きたっていいし、何時に帰ってきたっていい。
掃除も片付けも自分のペースでやればいい。
あれは、まさしく、PSって大事!と、人生で1番痛感した瞬間かもしれない。
■PSに踏み込む=ドアをノックしないこと
そんなことを考えていると、「自分のPSに入ってこられた….と思うのは、どんな時?」という問いが目に入る。
私は、ふと、ドアをノックせずに自室に入られた感覚かも。と感じた。
自分の部屋に、親がノックせずに入ってくる。あんな感じだ。
「コンコン。入ってもいい?」
「May I come in?」
その一言があるか、ないかは、大きい。
ただ、実生活では、目に見えるドアがない。
だから、PSを自分も他者も認識するのが難しい。
いつノックしたらいいかわからないし、わかってもらいにくい。
そもそも、ノックするものがあるなんてことも自覚してないときもある。
■PSがない人もいるのか?
参加者の方が「私は不在だけど、鍵を開けているから いつでも使っていいよ。と、自宅を開放している人がいる」という話をシェアしてくれた。
興味深い。
(ちなみに、わたしは、無理だ。)
でも、なんとなく、そういう人でも、PSは別の形である気がする。
無形の何か。信念とか、お付き合いの距離感とか、そういうものかな。
あ、トイレとかは、絶対に、PSだ。w
■ところで、よく眠れているか〜ベット共有という課題〜
最近、よく眠れているか。という話で、盛り上がった。
パートナーや家族と一緒に寝ている人は、必ずこの問題とぶつかるのではないだろうか。
睡眠という、生命維持に超絶大事な欲求を満たすスペース。
それは、寝室であり、ベット。
今日の参加者も、いびきや体の痛み、生活リズムなど様々な角度から「誰かと一緒に寝ること」への課題を抱えているようだった。
別々で寝ればいいじゃないか。
そう言われても、間取りやスペース、家族構成など、そう簡単ではない場合もあるようだ。
結構、この睡眠の話が、めちゃくちゃ、私の心にも残った。
睡眠が取れていない、、、そう感じたら、
もしかしたら、PSを見直す機会かもしれない。
(ちなみに、ある参加者の方は、「やっぱり、マットレスを買う!」と意気込んでいた。)
■共存するために、ノックしてみよう。
人には、誰しも、大切にしたいスペースがある。
それは、秘密基地かもしれないし、地下室かもしれない、アトリエかもしれないし、神秘的な場所かもしれない。
ともに、生きていくために、一旦、ドアをノックしてみよう。
そういう感覚って、誰かと生きていく中では、大事にしたいかも。
家族でも、パートナーでも、親友でも。
「そんなこと、いちいち聞かずに入ってきていいよー」
「今は、ちょいと、すまん!1時間後なら!」
「え、そこにドアあったんだ。ノックしてくれてありがとう」
きっと、いろんな答えが返ってくる。
ドアをノックして、損はない気がする。
(ましてや、勝手に入って、推しのポスターを剥がされた日には発狂する)
とは言え、あんまり他人に気をつかいながら生きるのも大変なので、
・ひとりひとりが自分のPSを自分で大切にしていくこと
・ある程度のズレや細かいところは「お互い様」で済ませていくゆるさ
も大事。
結局、自分自身、何が大事で、何が心地よいか。
当たり前だけど、ここに行き着く。
「自分自身、何が大事で、何が心地よいか。」
それによって、スペースの形や大きさ、ドアの重さも変わってくる。
相手のスペースも、ドアも大事だが、
自分自身は、どんなスペース(個室)の中にいるのか。
「こういう時は、1人がいいな」
「ここが、わたしらしい」
「ここが、安心する」
もし、大事なものがあるならば、
わかりやすくドアベルやインターフォン、看板などを設置しよう。
そして、ノックしてくれる人とお付き合いをすることからはじめよう。
そして、いつか、そのドアを開けてもいいかな
スペースを開放していいかな
そう思えた時は、開放してみてもいいかも。
ということで、ここまでが、今日現在のわたしの脳内のまとめ。
対話してくださった皆様、ありがとうございました。
■次回開催
次回は、バンクーバー時間3月29日金曜11時〜
4月も平日&週末開催予定です
(別日リクエストも随時受付しています)
▼インスタでDMください▼
https://www.instagram.com/maaa422maaa/
▼オンライン(日本時間3/28 (木) 10:00〜11:15)▼
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