どれだけ稼げば幸せになるのか問題【年収〇〇万円】
「金さえあれば幸せになれるんじゃ!」と本気で思っている人は少ないと思いますが、誰でも「もうちょっと給料上がればなぁ」なんて思ったりします。
今日は【どれだけ稼げば幸せになるのか問題】について考えていこうと思います。
収入と幸福度
収入の多さと幸福度の関係についての研究といえば、行動経済学者ダニエル・カーネマンによる研究があまりにも有名です。カーネマンといえばノーベル経済学賞をとった人ですね。
10年以上前に行われたこの研究の結論はいたって単純明快で、年収が7万5000ドルを超えると幸福度が変わらなくなるぞ!というものです。図で見るとこんな感じ。
たしかに赤線の年収7万5000ドルのラインを超えたあたりから、あらゆるポジティブな感情の上昇が止まっていることがわかります。つまり7万5000ドル以上稼いでもなんの意味もないんじゃない?といえるわけですね。
ちなみにこの研究はアメリカで行われたもので、Forbesによる2023年のアメリカの平均年収は59,428ドルと考えると、7万5000ドルは平均年収よりちょい上ということになります。
日本だとナンボなん?
で、日本の経済状況で考えた場合の「年収7万5000ドル」はどのくらいか?ってことになるんですが、国税庁の調査による2022年の日本の平均年収が458万円ということを考えると、577万円が日本人の幸福度が最大となる年収であるといえます。(かなり単純計算ですが)
年収577万円というと、手取りがだいたい450万円くらいですので月にすると37.5万円。つまり手取り月収37.5万円で最大の幸福を得られる!といえるのです。ずいぶん身近な金額になったんじゃないでしょうか。
そう考えると「年収1000万円目指します!」とか頑張らなくてもいいんじゃないかなって思えてきますね。
もちろん仕事ってのは年収だけではないので、自分のスキルを活かして社会の役に立って、その結果高い年収を得ている人たちは大いにリスペクトすべきですが。(税金もたくさん払ってくれるし)
結論
ということで【どれだけ稼げば幸せになるのか問題】の答えは、
という結論にいたりました。
人間の幸せってのは当然お金だけで得られるもんじゃなくて、人間関係がめちゃめちゃ大事だったり、なにかに没頭している時間だったり、健康な身体とメンタルも必要なわけで、いろんな要素があってこそなんですよね。
なので、お金以外の大切なものを追うために、さっさとお金を稼いでしまうというのがいいのかななんて思うのでした。
今回の参考
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