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カメラを持ってから「日常を楽しむ感覚」が身についたというお話。

カメラを手にしてから身についた「日常を楽しむ」という感覚。

もちろん、それまでの日常が楽しくなかったわけではありません。

それは子どもが空を見上げて「犬みたいだね」と雲を指差すような感覚でしょうか。

街を歩いていて、ガラスへの映り込みや長く伸びた影、逆光でシルエットになった人、変わった形のものを見つけるシャッター押したくなる……想像力をかきたてられるんですよね。

何の変哲もない風景は、ファインダーをのぞくことで想像力が加わり、自分の中で被写体に変わります。

そして、自分が想像したとおりに撮れていたときの感動は、きっとカメラを持つ人なら誰もが味わったことがあるのではないでしょうか。

カメラを常に持ち歩く。

カメラを買って間もないころは、観光地でもないのにカメラを構えるのは抵抗がありました。

SNSにはスナップ写真があふれてるのに、誰ひとりカメラを持って歩いている人がいなかったから。

今もまだ照れがあります。でも、それ以上に撮りたい気持ちがまさっています。

「今日」という日常は二度と戻らないから、いつだって日常を楽しむ感覚を手放したくないんです。

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