【デメリットをくれ】ルーティンに絶望しない方法【生活改善】

ルーティンに絶望した

ちょっとみんなに考えてみてほしいんだけど、

  1. 不治の病にかかっている

  2. 発症を抑えるには毎日薬を飲まないといけないと診断されている

  3. 薬に100%発症を抑える効果はない。つまり、

    • 薬を飲まなくても発症しない場合がある

    • 薬を飲んでも発症する場合がある

  4. 発症の直前まで本人に前触れのような自覚症状は訪れず、防衛反応はとれない

という、アメコミヒーローか何かのような特殊体質になってしまったとしよう。
これは、効果があるか分からない薬を、一生飲み続けないといけないという悪夢のようなルールが人生に課せられているという意味。

効き目が100%なら、一生飲むにしても多少は気が軽くなるだろう。
そもそも、そんな薬はないと思うけど。

一週間の処方なら、効果がどの程度だろうと気にせず飲み続けられるだろう。来週にはオサラバだからね。

どちらも成立しない場合、人はどうやってその薬を飲み続けるモチベーションを維持し続ければいいんだろう?

このルーティンは、「賽の河原の石積み」や「囚人に穴掘りをさせる拷問」に近いんじゃないかと思う。絶望しない方がおかしい。

根本的な解決策は「ない」

オクスリ関係の仕事をしている知人に「そういう患者さんはどうやってモチベ維持をしてるのか」を聞いてみたんだけど、つまるところみんなやる気で解決しているらしい。マジかよ。
つまり、さぼろうと思ったらいくらでもさぼれるってことだ。

ピルケース

いろんなサイズ・デザインのピルケースが売ってるけど、例えば1か月ぶんのピルケースだと、そのケースを1か月間置きっぱなしにできる場所が必要になる。
そして、そんな場所があるということは、1か月間薬の服用をさぼり続けても問題ないということだよね。

ということで、ピルケースの導入はさぼり問題の解決にはならない。

アプリ

薬の飲み忘れ防止アプリはいろいろあると思う。

試したことはないけど、結局事前に服用する薬の種類・錠数・時間帯なんかを登録しておいたら通知が来るだけだろうと想像がつく。
そして、通知を消してしまえばアプリは「薬を飲んだ」と騙されてしまう。

ということで、これも簡単にさぼれてしまうから解決にならない。

500円玉貯金

これはオクスリ仕事をしてる知人がルーティンをやり逃したときに実践している「自分にデメリットを与える」方法で、500円玉貯金をするというもの。

アイデアとしては悪くないんだけど、最近はキャッシュレス決済での買い物が増えてきたせいで500円玉が手元にないことが多い。
「だったら500円玉貯金する羽目にならないように全力で薬飲むんじゃない?」って言われたけど、万が一貯金することになって、しかも手元に現金がなかった最悪のケースを考えてみてほしい。

  • わざわざATMまで走って、500円玉を引き出して、貯金箱に入れる?

  • それとも専用口座を開設して、そこに送金する?

自分に与えるデメリットにしては手間がかかりすぎる。「もうええわ」となって間違いなく全てを投げ出しふて寝する。

ピルケース改

いろいろ策を練ってみたものの、どれもいまいち。
そこで、ピルケースを却下した理由を振り返ってみた。

  • 今後数日分に服用する薬をケースに入れて管理できる

  • 飲みすぎ、飲み忘れ防止になる

  • 数日分の薬が入るケースの定位置はふだん邪魔にならない場所だよね?

  • ふだん邪魔にならない場所ってことは、ピルケースの中の薬が減っても減らなくても問題ないよね?

  • じゃあピルケースは役目を果たせてないよね?

ってこと。だったら、邪魔にすればいいんじゃない?

さらに、見逃していた特殊体質のもう一つの条件として、

  • 薬の服用は朝晩2回

があった。
ということは、夜の分を飲むときにに朝の分の薬もテーブルの上に出しておけば、起きたら薬がある状態だから飲まざるを得ないんじゃない?

これは、オクスリ仕事の知人からもらった「自分にデメリットを与える」ともリンクしてる。

起きてテーブルの上に薬があったらちょっとした作業もままならない。薬を飲まないと、テーブルが使えないというデメリットが起床時に存在するんだ。

夜だけガンバル

これで、シートから薬を出す作業の総回数は人生で半分になる。「少しだけ効率的に薬を出してる」と思えば、1日1回薬を出す作業程度は我慢できる。

そうなると、夜に飲み忘れないことだけに集中すればいい。これは「OK Google,おやすみ」って言ったら「薬は飲みましたか?」って聞いてくれるように設定しておく。この声掛けは電気もエアコンも消す消灯ワードだから、絶対に寝る前に発動する。
こうすれば、夜の薬出し作業は忘れない。

設定手順の詳細は以下のnote。

朝晩2回限定の解決策

ただ、この方法は用法が朝晩2回の薬限定。薬に限らず、朝晩2回やること系かな。
朝昼晩の場合は、夜に出した薬が次の日の昼までテーブルに居座るから邪魔すぎるし、朝だけとか夜だけの場合も違う効率化方法を模索しないといけない。

ということで、長期間のルーティンで絶望の淵から這い上がるための葛藤。


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