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【生活改善】家電をつけたらLINEがピピピの環境構築【令和最新版】

少し前から一人暮らししているんだけど、諸事情により毎日家族に生存報告をしないといけない。具体的には、

  • 起きた時

  • 寝る時

  • 帰宅した時

にLINEをするという生存報告。
自分の場合は特殊なケースだけど、そういうことがしたい人は結構いると思う。例えば小中学生ぐらいの鍵っ子がいる共働き世代とか、田舎の実家に親がいるサラリーマンとか、単身赴任しているサラリーマンとか。地方から上京中の大学生なんかも当てはまりそうだけど、その年代が素直に毎日生存報告してくれるかは微妙なところ。

それで、毎日

  • 起きた時

  • 寝る時

  • 帰宅した時

に手入力でLINEを送信してもいいし、その方があたたかみ(笑)があるんだけど、どうせやり忘れる。起きたのに送り忘れた結果、スタ爆されてお互いに不幸になる未来しか見えない。

そこでふと象印が「ポットを押したら電波がピピピ」というCMをやっていたのを思い出した。「みまもりほっとライン」というサービスらしい。

ただ、自分は魔法瓶を毎日使わない。だから、魔法瓶のスイッチオンは生存報告にならない。
さらに、このサービスはメールにしか対応していない。受信側も不便だ。
でも、このサービスのおかげで毎日やる家電の操作が生存報告の代わりになるということに気づいた。

例えば、照明のオン/オフ。起きたらつけるし、寝る時は消す。
エアコンも、起きたらつけるし、寝る時は消す。
というわけで、令和最新版の「ポット家電をつけたら電波LINEがピピピ」環境構築の記録をしていく。

導入するデバイス

Google Nest

最近全く話題にならなくなったGoogleのスマートスピーカー。
Google製品はAmazonで買えないのが手間だけど、サードパーティーアプリとの連携を考えるとAlexaよりもこっちのほうがいい。叩き売りされていた期間があるからハードオフにも出回っている。
ついでにBluetoothスピーカーとして使おうとか、音へのこだわりがなければ一番安いGoogle Nest MiniでOK。

nature remo(デバイス)

赤外線リモコンで操作できる家電なら、こいつで操作できる。
何種類かグレードがあるけど、違いはよく分からない。こだわりがなければ一番安いNature Remo mini 2でOK。
Amazonのタイムセール祭りでしょっちゅう値引きされるので、タイミングよく買おう。

導入するアプリ

Google Home

Nature Remo

IFTTT

イフトと読むらしい。If This Then Thatの略。
もしアプリAでこういう通知が来たら、アプリBでこういう操作をするみたいな、中間管理に特化したアプリ。
無料版だと5個しかパターンを登録できないけど、たぶん足りる。

アプリの設定

Google HomeとNature Remo,IFTTTの連携

Google Homeを起動して、設定をタップ。

一番下までスクロールして、Googleと連携するをタップ。

連携できるサービスの一覧が表示される。
ここで、

  • IFTTT

  • Nature Remo Smart Home

と連携する。
とんでもない量があるから、検索したほうがいい。

IFTTTの設定

IFTTTではこれが起きたら、これをやるという一連のことをアプレットと呼んでいる。
日本語に完全対応していなくて、PC版サイトのほうはモロに英語だから、アプリ側でアプレットの登録をした方が分かりやすいと思う。
作成するをタップして、「If This」と「Then That」が表示された画面に行く。

If Thisをタップして、トリガーサービスの中からGoogle Assistant V2を探す。

Google Assistant V2をタップ。
さらに、Activate Sceneをタップ。

ここのScene nameに「Google Nestに反応させたいキーワード」を登録する。起きた時なら「おはよう」、寝る時なら「おやすみ」、帰った時なら、「帰ったとき」とか。

続けるをタップ。さっきの「If This」と「Then That」が表示された画面に戻るから、Then Thatをタップ。アクションサービスの中からLINEを探す。

Send messageをタップ。

どのLINEアカウントと連携させるか、どのトークにどんな定型文を投稿するかを設定することができる。ちなみに、グループトークにしか投稿できないので注意。
あと、この機能で飛ばすLINEメッセージは必ず冒頭に[IFTTT]という文字列がつく。
定型文は<br>とかを使えば改行もできる。

LINE以外にも、メールとかSlackとかDiscordとか、よほどマイナーなサービス以外は連携できる。

これで続けるをタップすると、

あれれ~?おっかしいぞ~?

「OK Google 帰ったとき」というキーワードに反応するように設定したはずなのに、「OK Google, activate 帰ったとき」になっている。なんで間に「activate」がいるんだ。
実はこれがGoogle Assistant V2の厄介なところで、どんなワードを登録しても

OK Google キーワード

じゃなくて

OK Google, activate キーワード

か、

OK Google,キーワードを有効にして

と言わないといけないらしい。面倒すぎる。
でも、Google Home側にこれを解決する方法が用意されているので頑張ってついてきてほしい。

Google Homeでルーティンの設定

Google Homeを起動して、ルーティンをタップ。

右下の+マークでルーティンを追加する。

ここは個人用でいいと思う。

ここに表示される開始条件とアクションを埋めていく。

起きた時の操作をしたいなら、開始条件で「アシスタントにこう言った時」を選び、おはようと入力する。

開始条件を設定したら、アクションをどんどん設定していく。

Nature Remoでオン/オフしたい家電や、Googleに読み上げてほしいカレンダーの予定・今日の天気、最後にカスタムコマンドを設定する。
これは、Google Nestがその文章を聞いたことにする、というもの。
だから、ここに「起きたことを有効にして」と書いておき、IFTTTのGoogle Assistant V2のScene nameに「起きたこと」と書いておく。
これを設定しておけば、

OK Google,おはよう

と言えばGoogle Nest Miniは

OK Google,おはよう

OK Google,起きたことを有効にして

の2つを受け取ったと認識する。
これで、自然な音声コマンドだけで家電もLINEも操作することができるというわけ。

こんな手間暇かけた環境構築をしなくても、素直に「起きた時を有効にして」と言えばいいじゃない、という気持ちはわかる。でも、Google Nestに話しかけることで得られる恩恵が「LINEが送信される」だけだと、人はやがてその機能を使わなくなる。「起きた~」「寝る~」くらいなら、手打ちもそんなにコストは高くない。
だから、機能を使わないと困る状況に自分で自分を追い込んでおく必要がある。起きた時に電気とエアコンがつかなかったら1日が始まらないし、寝る時につけっぱなしにするわけにもいかない。
この環境構築は起床・就寝時に電気とエアコンをオンオフする「名もなき家事」からの解放でもある。

ルーティンに家電を集約できるようになることに気づくと、購入基準が「Google Nestに対応しているかどうか」になってくる。
仮にGoogle Nest非対応でも、赤外線リモコンに対応していればNature Remoで操作できるし、IFTTTに対応していればカスタムコマンドで操作できるという三段構え。


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