書籍紹介。ロバート・グリーン『マスタリー』新潮社。

ロバート･グリーン『マスタリー』新潮社。読了。

おすすめ度5

難易度2

これは中々いい自己啓発本。どう成長すればいいかのエッセンスがすぐれているのと、それを説明するための具体例がいい。プルースト、アインシュタイン、ゲーテ、マクスウェル、ライト兄弟といった歴史上の偉人の伝記として読むのにもすぐれている。

また、ニーチェやゲーテといった古典からの引用が多く、教養を深めながら成功のエッセンスを学べる。日本の最近の自己啓発本のように個人の経験を一般化して、熱量で読者を焚き付けるものとは質が明らかに違う。ちゃんとリベラルアーツを学んだ人が書いた本だから骨太のエッセンスが書かれている。

自己啓発本的な特徴としては、継続的な努力の重要性、よき師につく重要性、社会的知性の重要性を説いていること。社会的知性はあんま自己啓発本で大事と言われないから貴重かと。

自己啓発本、ビジネス本が好きな人にもおすすめるできる一冊。

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