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02.「退職か転職を考えています」

こんばんは。夕刊くろぎ雑記の時間です。夕刊っていう割には発行が夜遅いぞ、というツッコミが入りそうですがそこはご愛嬌。
本日2日目なので張り切っていきましょう。

昨日ツイッターのTLですでに先走って投稿内容を公開してしまったことと、ちょうど明日私が会社を退職するタイミングなのでこれでいきます。

質問箱の特性上当たり前なんですけど、この相談を投稿してくれた人がどんな業界でなんの仕事をしているのかわからないんですよね。
投稿者自身が抱えている事情を把握した上でお話できないので、なるべく誰に対しても共通して伝えられることに絞って書こうと思います。

もし「いや、私が求めていたのはもっと踏み込んだ話なんだが?」「俺が悩んでいるのはそういうことじゃねえんだ〜〜〜!」と物足りなかったらこっそりブログ以外のところで相談いただければと思います。気が向いたら、ね。

※これ以降の見解はただのしがない一人のOLがなんか言ってるなくらいの感覚で受け止めてください。

転職、退職したいって考えること、あるよね。

転職、退職って誰しも程度の差はあれ頭の中によぎったことがあるんじゃないでしょうか。ただ、それを実際に実行するかどうかとなると話は別で、通常であれば「もう少し考えてから決めようかな」と慎重になり、保留することが一番多いんじゃないかなと思っています。

それだけ「仕事を変える」ことは社会人として・日常において、かなり大きな影響を与える選択肢として認識されていると思うんですよね。

今回この相談を寄せてくれた人にとっての退職、あるいは転職の選択肢もそれくらい重みがあるからこそ、すでに転職経験のある私に経験則をベースにしたアドバイスをしてほしいな、と考えてくれたのかなと思います。

なので結構真面目に回答します。ただし、かなり当たり前のことを書きます。基礎基本を怠ってはいけないという、勉強するときの原則と同じです。私は転職においてエキセントリックな経歴を持っていますが、奇をてらったことをいうつもりはありません!!!!!!!!!!!!

転職、退職を検討するにあたってのポイントは大きく分けて2つあると思っています。

その1.退職/転職したいと考えるようになった根本的な原因をディグれ

これは必ず明確にしてほしいです。

そんなの当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、結構ここを勘違いするというか、本当の不満に気づけないまま転職してしまい、後悔するケースは往々にしてあるのではないかと危惧しています。

あなたが転職したいと考えるようになった理由はなんでしょうか。

「業務がつまらない」?「上司がストレス」?「他に興味のあることができた」?「残業がしんどい」?

多種多様な理由があがってくると思います。ただし、転職を検討するのであれば上記の粒度ではまだ不十分です。

業務がつまらないのは何故なのか?上司のどのようなところがストレス?
なんでそれに興味が生まれたのか?残業の何が一番きついのか?

自問自答を通して根本まで掘り下げていく作業を行なってください。
自己内省・深掘りが苦手であれば、信頼できる友人や親に壁打ちを頼み、少しずつ自分が抱いているものの正体を暴きましょう。

もしくは、今の会社で仕事を続けなければいけないとしたら、
「どのような交渉を会社にしたいのか」、あなたが思い浮かべるであろうことを考えるのもアリです。

転職という大きな切り札が浮かんだ時、その人の内側には何かしらの違和感やもやもやが他の全てを埋め尽くす勢いで居座っているんじゃないかと思います。

違和感やもやもやを抱え続けるのって不愉快で仕方ないですよね。心地よい状態で生きたい。だから早く不愉快な要素を取り除きたい。仕事をしている時にこの違和感を強く感じるからきっと今の仕事がいけないんだ。だから転職したい。

こういう流れになるのは自然です。ただ、この違和感ともやもやがなぜ自分の中に生まれているのかしっかり把握せず、今感じている辛さや不満から逃れることばかり気を取られて職場を変えてしまうのはいわば場当たり的な選択になってしまいます。根本的な解決にはなっていない転職を選択してしまうと、どこかのタイミングで必ず同じ壁にぶつかることになります。そのたびに転職をするのは現実的ではないですよね。

自分の違和感、不満の根源を知る。これが出来ていれば転職すべきかすべきでないか、というのは冷静でフラットな観点からある程度正しい判断を下すことができると思います。今回はざっくりとした相談だったので具体的な例示は割愛します。この場合はどうなの?って悩んだら個別で教えてください。

その2.自分のキャリアを他人にプレゼンできるか?

おこがましいですがこれは自分を例に話させてください。

私は明日で3社目の会社を退職し、来週から4社目の会社に勤めることになります(この辺りの詳細は機会があればコラムにします)。

正直、新卒2年目で4社目とだけ聞くと「普通」じゃないし、一般的な企業であれば書類選考で落とすか、一次面接でとりあえず形だけ話を聞いてお祈りされる「地雷人材」に違いないと思います。

ただし、事実として私は3社目の今の会社にも、そして4社目の会社にも「採用」をいただいています。

そして、生々しい話ですが働く上で無視できない給与面で妥協したことはなく、1社目から今に至るまで上がり続けています(おそらく同年代の平均よりも良い額をもらっていると思います)。

なぜか。これは私が「第二新卒」に分類される人材であることに加え、自身のキャリア形成の道筋が明確であることを提示できたことが最大の武器になったからです。

いわずもがな、第二新卒でない中堅社員、ベテランであればあるほどこのキャリアで評価される割合は大きくなるでしょう。

私が今属しているWeb業界が「人材流動が活発」「転職=スキルアップという風潮がある」という前提はあるものの、業界が異なってもこのような転職は可能だと思っています(転職回数の許容範囲や待遇の変動に差はあるかもしれませんが)。

これまで私が在籍していた3社は企業規模や社風という面で見るとかなりバラバラでした。
しかし、それぞれの会社での「職種」「担当業務」という面で見たときに、一貫性のある職歴を重ねてきています。

たかが2年弱でしょ、と思うかもしれませんがこの職歴の一貫性とそれぞれの職場であげた成果があったからこそ「採用する価値のある人材」として受け入れられ、転職に成功していると思っています。

転職するには転職先の企業に「この人欲しい!採用!」と思ってもらう必要があります。企業が欲しいと思う人材はどんな人材か。

いろんな答えが返ってくるかもしれませんが、新卒ではなく中途採用を求める場合は「即戦力」という要素を少なからず期待しています。
育成コストがかからず、なおかつ人手の足りてない領域で活躍してくれる人が欲しいんです。

「今までどんな経験を積んできたのか。あなたはどんなことができるのか。」

企業の立場で考えると、給与というコストを払って人を雇う以上、会社が求める領域で一定の成果を生み出す見込みのある人を雇うのがもっとも合理的な選択でしょう。
なので、全くの未経験と、素人に毛の生えた程度の経験がある人であれば、後者の方が業務理解の素地が整っていると判断され、採用可能性が高まります。

この「経験」は専門性・経歴が深く、長くなるほど評価されます。

つまり、転職回数を重ねること自体が悪なのではなく、それぞれの会社での経験を統括した時に
・どんな経験を積んできたのか、何が出来るのか
・今後どのようなスキルを身につけて働きたいと思っているのか
この二点について道筋立てて答えられないことが問題なのです。

転職を通して職種が変わったり業界が変わるということもあり得るでしょう。
この場合、「これまでの経験を踏まえて、なぜ今回はその会社でのこの職種を選択したのか」といった問いを通してキャリア形成の軸を伝える必要があります。
これまでの経歴と今回の選択が実は地続きであることを伝えられれば企業側は「キャリア形成の一貫性」を見出しますし、一見未経験に見える領域への応募だったとしても「即戦力」であるとみなし、採用すると考えられます。

自分はどのようなキャリアを形成したいのか?そのためにどのような経験を積んできて、これからはどうしていきたいのか?

キャリアの「過去、現在、未来」が明確になることで、転職すべきか否かの判断はもちろん、より良い社会人ライフを自らの手で開拓し実現する、プラスで積極性溢れる転職を実現できると思います。

逆に、キャリア形成が不明瞭な状態であれば、転職は慎重に考えるべきです。不明瞭なまま転職をすることによって、知らないうちに自分の市場価値を下げることにもなりかねないからです。

ちなみに職種や業界を大きく変えるのであれば「第二新卒」のうちに転職し、方向転換するのが一番リスクの少ない選択肢だと思います。

基本的なビジネスマナーや社会人経験を身につけているし、前職での文化や働き方のスタイルがまだ確立しきっていない、育てやすい人材として見られることが多く、ポテンシャルに投資する意味合いで採用してくれます。
いわばボーナスタイムです。このボーナスタイムを利用しない手はないでしょう。

転職ってもっと気軽にできるようになって良くない?

個人的には上記2点を意識して自分の人生における「働く」を考えたら、どんなケースであってもある程度は転職しようかどうか、自分なりの答えが出るんじゃないかなと思います!

記事のテーマとは少しずれますが、私は転職がもっと気軽にできるようになるのがいいんじゃないかと思いますね。

極端な話、日本国内だけで企業は350万社以上(※2016年度時点)存在してるのでそれだけ職場の選択肢があるわけじゃないですか。

身の回りの人との関係っていう小さい視点で見ても相性の良し悪しが必ずあるんだから、会社に対しても当然「あ、この会社違うな」って絶対あるじゃんね。

しかも、新卒なんて特に「働く」とか「会社」っていうものをイメージ上のものでしか捉えられない状態で会社選びしているのに、最初っから卍相性抜群で最高卍の会社に入社できる確率の方が低いんじゃないでしょうか。入社しないとわからなかったこととか見えてくるものって本当にたくさんあると思うし。

こういう感じで、たった一回の選択を間違えた時に、「あぁ、自分は選択を間違えてしまった。転職すると経歴に傷がつく。もうダメだ」って感じで「転職=なるべく避けたいもの」っていう固定観念に囚われて働くことに絶望するのは嫌だなぁと。

この職場ではないな、って思ったなら「その会社は違った」というだけの話です。「違和感を感じた自分が悪い」って責めたり絶望する必要はないし、逆に会社をむやみに恨んだり悪者扱いしなくてもいいと思います(もちろん事情にもよりますが)。

間違えたならその分やり直せばいいだけだし、会社選択の精度がどんどん高まって労働満足度が上がり続けているのであれば全く問題ないんじゃないかと思います。

人間関係と本当に同じだわな!

友人も同僚も、相性が合わない人とはつかず離れず、フェードアウトするといった選択肢が普通。
相性が合わないってわかっている相手にあえて固執してニコイチ💗の関係を維持し続けようとするのって意味わからんし両者にとって不幸じゃん。エネルギーの浪費。

恋愛だって、失恋の経験を糧に次の恋愛に生かすことで自分なりの幸せの形を徐々に理解していくじゃん。

全く同じやんけ!!!!!!!!!!!!!!転職は決してマイナスなものではないという風潮を根付かせたいよな!!!!!!!!!!!!!!!!!

以上です。タイムリーすぎたので熱く語ってしまった。

そして熱く語りすぎて日付変わってた。寝てないうちは1日は終わってないのでセーフ。

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※こちらの記事は2020年11月12日(木)に更新した記事の移管になります。

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