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オープンマイクで地域の独自性を出せ!

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以前、地域交流の記事を載せたときに場所として使われていたクールクランウラガだが、そこでオープンステージなるイベントが開かれていた。

普段はその手のイベントに足を向けない筆者だったが、行きつけのカフェで、店長からも誰か参加してくれそうな人はいないかと聞かれたくらいだか観に行くことにしてみたわけだ。

未経験者としてのオープンマイクイメージとしては、歌はもちろん、ポエトリーディングやマジックなど多様な芸が展開されるものであった。


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実際のステージは、大まかに分けると3つ。

一つは、二人組による優雅なフラダンス。

一つは、個人の仕事を中心にした『告知タイム』
こういうのもありなのがオープンマイクなのかな?

もう一つが、定番中の定番、アコースティックライブ。

この日は、ほぼアコースティックライブ中心の日であった。
というか、アコースティックライブのオープニングアクトとしてフラダンスが入り、合間合間に告知タイムが設けられた印象。
多様な表現を期待していた人にはやや物足りなかったのではなかろうか。

さて、細かい演者の感想はあえて置いておこう。
ここでは、初めてオープンマイクを観てみた筆者の感想を、全体を俯瞰しながらいい点悪い点と上げてみようかと思う。
もちろん、郊外のカフェで行われているという点からして、そこには『地域』というキーワードを重点に置いて見てみた。


そもそも、筆者としては、開催前はこういう場で広く人を募っても集まるのかどうか疑問があった。
なにせ、横須賀という郊外の更に終点駅である。
しかも、幾らかアコースティックライブなどのイベントは過去にあったものの、まだまだお店としての印象は薄いと思われる。
このお店のイベントは主婦向けのものが多いからだ。
客層も、主婦や年配者が目立つ。(勉強のために来店している若者もちらほらいるが)
都心や横浜などの人口集中地帯なら、多様な表現者は集めやすいだろうが、こんな人口減少地帯で、パフォーマンスの場として印象が薄い場でどれだけ期待できるのか?

蓋を開けてみれば驚かされる結果だった。

しっかり3時間、間が開くことのないほどに演者は集まっていたのである。

しかも、埼玉や東京から来た演者も何組かいるくらい。

もちろん、横須賀組も何組かいた。

恐らく一部の演者はイベント関係者が声をかけたものと思われるのだが、それでもこの集まり方は上々ではなかろうか。初めてのイベントで遠くからは行きにくい場所にあるにも関わらずこの結果である。

肝心の盛り上がりはどうだったのだろうか?

この手のイベント慣れしてない会場でオーディエンスが盛り上がれたのだろうか?

これも杞憂であった。
一部盛り上げ方がうまい人がいて、会場を巻き込みながら熱唱していた。変なノリではあったが、逆にそのノリが空気を変え良い方向へと向かった。

この方以降で、会場は存分にあったまり、オーディエンス側も積極的に盛り上げていく姿勢が見られた。

終わってみれば、いいイベントだったと感じている。


とはいえだ、気になる点がなかったわけではない。
この手のイベントが初めてだっただけに感じた点かもしれない。
いくつかあげていこう。


まず、年齢層が高い。
演者全体で(見た目判断だが)50過ぎてそうな人ばかり。
なので、オリジナル曲はいいがカバーは若者がついていけないものばかり。
このノリは今後許容していいのだろうか。
幅の広さを求めるならばかなりのネックになりそうだが。


次に一般客の少なさ。自分以外に一般は何人いたのだろうか?
ほぼ演者で会場は溢れていたかもしれない。
ただ、この問題は会場キャパ問題にもつながってくる。
一般客は少なかったが、会場はかなり一杯であった。
演者も客席で観ていたものだから、満席状態であった。
もし一般客が増えていたら立ち見が何人か出ていただろう。
演者が多かっただけに、そこの兼ね合いの問題もありそう。今後、このイベントを更に盛り上げたいと考えるならば、この課題は考えていく必要があるだろう。

また、ライブや芝居が関係者で埋められるのはよくある話だ。
そこの苦労は付き物なのだろう。
回を重ねるごとに解決すべき問題に違いない。
いかにして、地域のお客さん達にこのイベントの面白さに気が付いてもらい、オープンマイクを浸透させるかどうか。
さもなくば、ずっと身内受けイベントでしかなくなるから。

あとは、しつこいようだがバランスが偏りすぎていること。
もはや、アコースティックライブイベントと言い切れそうなくらいに偏っていた。しかも、年齢高めの人向け。
もっと地域のパフォーマーにイベントの存在を広め、バランスのとれたイベントに仕立て上げると面白いかもしれない。

都心と違い娯楽が少なく多様性が薄い土地。
若者がつまらない土地だと思い都心に移り住んでいけば、より面白味のない土地になってしまう。
それだけに、こういう地域でのエンターテイメントも盛り上げていかないといけないだろう。

どうやら、4月にもまたオープンマイクイベントがあるようだ。
盛り上がったとはいえ、完全成功と解釈せずに、更なる工夫とも売り上げを意識して次なるイベントを創り上げてほしい。

それが地域に住む住人としての願いである。
もちろん、地域住民として貢献できることがあれば積極的に関わっていきたい。


……ならば、筆写も何かパフォーマンスをすべきではないか?

ん??


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