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読書会を開いてみたが、継続させてみたい

何年か前、読書会を開いてみたことがあるが、結局その時の参加者が自分が頼んで参加していただいた方ばかりで反応も悪く、また本好きの知人に読書会の代表は女性がいいと聞いたことも影響して2回目以降の開催を控えていた。
せっかく東京から経験豊富な方を招いたのだが、集まりの悪さというか人脈のなさに色々と感じることがあり、誰かが開催してくれることを望んでいた。

とはいえ、別で谷戸会を開催しているうちに新たな展開も試みたくなるもの。なにせ、谷戸会は人が集まるにしても何か特定の趣味で繋がるわけではない。不特定多数だからこその面白さはあるものの、濃い趣味性も欲しいものである。場所以外の共通の繋がりがあればより盛り上がれるというものだ。
更に具体的な文化的活性化を秘めたイベントを横須賀でも盛り上げてみたい気持ちは抱えていた。

横須賀はアートなどに力を入れているようでいて、市民レベルでその魅力や知識などを浸透させる活動はまだまだ弱い印象がある。アーティスト達との交流や美術館の頑張りがあるものの、そこへの参加に多少のハードルの高さを感じる人もいるだろう。それだけに、もっと敷居が低く気軽で一緒に学んでいく空気感を漂わせたイベントの方が求められているのではと考えていた。そういった市民レベルからの活動を通して、横須賀(だけでなくその周辺地域も含め)の文化的な面を支えられたらと考えている。

そこで年末の中、いつものhatisAOさんにてお試し的な読書会を開いてみた。


マルシェで売られていた
まめ屋かめ吉商店さんのハチミツ
Tigress Yogさんのアクセサリー
お馴染み、
hatisAOさんのスパイスカレー
コーヒーを飲みながら

会場となるhatisAOさんでは、店内でマルシェも同時開催されていた。
ハチミツやアクセサリーなどが売られており、もちろんスパイスカレーも食べられた。

読書会は、そのマルシェに来たお客さんも交え、更には某地域ニュース系の編集者も含めて始まった。本を持ち寄られた方は、筆者含めて3人。この日は、全体で6人になった。

持ち寄られた本は下記の写真の通り。

編集者が持ち寄った本
上段に並べられた本が筆者の本
下段は別参加者の本

小説だけでなく、色々なジャンルを受け付けると告知していたが、目論見通りにバラバラなジャンルが持ち寄られた。
筆者が持ち込んだ本は、地形に特化したそれと神奈川の歴史や土地の特徴に関わる知識が載った本。横須賀といえばその起伏の激しい土地が特徴的であり、是非ともその地形を楽しんでほしい。そのためにどう感じておけば楽しめるのかというテーマで選んだ。こういう本を読んで地形に興味を持ってもらい、改めて地形に特色ある横須賀を歩いていただきたい。なんなら、その手の企画を立てたいくらいだ。
また、ラス・マンチャス通信は日本ファンタジーノベル大賞を受賞したお気に入りの小説。かなりクセの強い内容であり、非現実的な世界が霧のように日常に入り混じった内容である。人を困惑させるように、当たり前のようにおかしな現象が次々と起きるのだが、さもそれが日常の当たり前の光景のようにほとんどの人間が困惑を見せない。それがまた、読者を惑わさせる。筆者の好みを如実に表す作品なので交えてみた。

持ち込まれた本というのは、その人を表しているようで面白い。
編集者の人は編集者として常日頃から興味のアンテナを張っているこらこそ持ち寄ったのかなと思えた。
カレーの素材を全て自ら作り出そうとする人のノンフィクション本である。
ノンフィクションの本を持ち込んでくるところが編集者らしさか。また、その本から実際に横須賀の学校で似た企画をできないか話していた。

女性が持ち込んだ『ヨシュア』は、その内容よりも選別した理由が興味深く、まさにその人を表す選書と言っていいだろう。
ある日、夢を見ていた直後にとある単語を叫んで起きたそうである。それが、『ヨシュア』であった。
女性自身はそのキーワードの意味はわからなかったらしい。しかし、その後に思いがけない出会いを果たしたそうだ。
とある本屋に立ち寄った時に、まさにその『ヨシュア』というタイトルの本に出会ったらしい。運命的な出会いとはこのことだろう。
真面目に分析して本を語る人も多いが、こういう体験から共感して本の内容を話すとその人自身が滲み出す。読書会の楽しみ方の一つと言えるだろう。

今回の読書会は、一人一人の時間制限を明確に設けていなかったので、本の話から広がっていき他の参加者と盛り上がることもよく起きた。血族などは横須賀に実在した花街の話でもあるのだが、みな知識豊富なためかここからよく盛り上がった。
知見深い人たちが集まると、よりその話に厚みが出るようである。
ただし、時間制限を厳しくしていると難しい話でもあるが。

というわけで、今回の読書会はプレ企画でやった割にはかなり盛り上がったし、話題も多岐に広がりを見せていた。それも全て参加者の知見の深さと興味範囲の広さに限るだろう。そういう意味では、読書会だけでなくある意味で勉強会にもなっていたと言える。また、そういった本好き以上の存在との交流会でもある。読書というのは基本1人で行う孤独な作業だ。しかし、こうしてそれら人々が集合することによりそれ以上の何かに発展もする。
様々な効果をもたらしてくれるのが読書会なのかもしれない。

気になった横須賀周辺の方は、是非とも参加するか、なんなら自ら企画してしまえばいい。規模が数人程度ならばそれほど運営も難しくはない。

ちなみに次回開催はすでに決まっている。以下の通りだ。


日時
2024年2月3日(土)
13時〜16時

場所
養生カフェ スマイル
(めい鍼灸院さんのコミュニティスペースをお借りします)

お店までの行き方

参加費
2000円

課題図書
なし
お好きな本を持ち寄り、それぞれに語り合う形式になります。(一人あたりの時間制限あり)
小説はもちろん、漫画や絵本、歴史の本やビジネス書などご自由にお持ち寄りください。
ただし、宗教やビジネスの強引な勧誘に結びつけていくことは固くお断りします。

当日はスミーさん(@a_cup_of_sumee)の紅茶飲み比べ企画と共催になります。
また、まめ屋かめ吉商店(@mamekame_shop)さんのはちみつ付きお菓子もご用意しております。
紅茶やはちみつ好きの方もご参加いただけると幸いです。

宜しくお願いします。

支援いただけるとより幅広いイベントなどを見聞できます、何卒、宜しくお願い致します。