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「立教女学院 築地居留地校舎跡記念碑」

立教学院と姉妹法人。創立は同じウィリアムズ

★ジャンル【学校】
★場所 中央区明石町10−1
★最寄駅  東京メトロ日比谷線築地駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「立教女学院は1877年キリスト教に基づく女子教育を目的に、米国聖公会により派遣されたC.M.ウイリアムズ主教によって、湯島に創立された。1882年立教女学院は築地居留地に移転して、新校舎を建設し、1923年の関東大震災までこの地にあってその教育事業を継続した。立教女学院のキャンパスは現在久我山にある。」

★解説
 立教学院発祥の地と同じく聖路加国際大学敷地内にありますが、こちらは居留地中央通り沿いの目立つ場所に目立つデザインで設置されています。
 ここも立教学院同様、厳密に言うと発祥地ではありません。碑名も「校舎跡記念碑です」。創立地は湯島で、1877年のことですが、詳細な場所は不明です。この地の碑文によれば1882年に、現在の学院の公式サイトなどによれば1879年に築地に移転してきました。
 これはどうも聖路加の敷地内である校地に校舎を作ったのが1882年で、居留地に来たのが1879年かもしれません。同じウィリアムズの立教学校が火災にあったのが1879年で、煉瓦造りの立派な建物になるのが1883年と、聖公会系の施設の場所の再編期だったように思います。実際の校舎は碑のやや北側にあったようです。
 碑面の建物は1884年に完成した校舎で、1897年まで使われました。関東大震災で学校は焼失したため、滝野川学園の校舎を仮校舎とし、1924年に現在地(杉並区久我山)に移転しました。40年以上を築地で過ごしたわけで、記念の地にするにふさわしい場所ですね。
 現在、立教学院と立教女学院は別個の学校法人ですが、創立者や設立理念も同じであり、系属校という関係になっています。
 有名な卒業生では松任谷由実(まつとうや ゆみ)さんがいます。デビュー当時の彼女の音楽の中に、教会音楽の影響を見る人もいるのですが、それまでの日本のポップスにない、独特のメロディーラインが見えるといいます。

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