海面ギリギリに建つ城下の漁師町/外国人が注目して人気に/舞鶴市
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舞鶴というと軍港のイメージが強いと思うが、れっきとした城下町である。ただ軍港地区で赤煉瓦建築などが人気なのは東舞鶴。城があるのは西舞鶴で車で20分ほどかかる。もう別の街である。
その西舞鶴の城下には、日本でもおそらく唯一と思われる変わった城下の街並みがある。最近は「日本のベニス」などと言って外国人観光客が押し寄せる吉原地区だ。
ここは城下でありながら漁師町で、しかもワクワクする「細道」の街なのだ。もともと街は、300年ほど前まで現在の国道175号大手交差点西側あたりにあった。当時は目の前が海で、やはり漁師が住んでいた。
しかし大火が起き、城下を再建する際に吉原の住人は伊佐津川を挟んだ対岸の、山と海に挟まれた細長い土地に移住させられ、城から遠くなってしまった。
漁師町なので海から細長い舟入堀を作り漁船が停泊している。その両側、水面ギリギリまで家を建てている。訪れた際は床と海面は数十センチほど。まるで水の上に家があるようだ。近くには舟屋で有名な伊根集落もあるが、このあたりは干満の差が少なく、このような建て方ができるのだ。城下の川に近い場所には洪水の被害があるが、吉原地区は全く平気だと地元の人は言う。
舟入堀の反対側は、江戸時代にできた宿場町や町人町でよく見るひさしの低い二階屋がずらっと並ぶ。こういう取り合わせは他では見られない。さら
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