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天守とは眺めるもの/姫路城ビューポイント巡り/姫路市

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 城の天守は何のためにあるのか? 姫路城など、これでもかという防御設備で重武装しているが、現実には天守まで攻め寄せられてしまっては、もう城の命運は尽きている。
 天守の役割は、そうなる前に重武装な姿やその巨大さを敵や領民に見せつけ、威圧することにある。城に詳しくない人の中には、天守に殿様が住んでいると思っている人がいるが、そんな大名はいない。だから天守の外見は華麗だが、中は物置なので実に殺風景だ。
 現代の我々も天守に登るより、もっとじっくりいろんな場所から天守を眺めた方がいい。見せるために作ったものは、やはりきちんと鑑賞すべきなのである。
 その点、世界遺産の姫路城大天守は実に眺めがいがある。構造が複雑なので、眺める場所によって印象が全く違う。ビューポイントを探すと自然と城下を歩き回ることになり、これまた楽しい。
      ◇
 どんな場所があるのか。まず世界遺産登録を記念して姫路市が選んだ「世界遺産姫路城十景」がある。高台が多く、城からの遠近を取り混ぜ様々な方角から城を鑑賞できる。
 まず南西の手柄山公園展望台。市街地越しに現存城郭の全貌が見えるのと、新幹線と絡めて写真が撮れる。ただ遠いので写真を撮るなら望遠レン

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      手柄山公園の緑の相談所付近から。新幹線と一緒に撮れる

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