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東京23区発祥の地めぐり

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徳川家康の入府以来、日本の政治・経済、そして文化・芸能の中心都市として発展し続けてきた江戸・東京には、様々な物事の始まりの地があります。学校・企業・産業・芸術・風俗など、数多くの…
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2020年3月の記事一覧

「日本橋魚市場発祥の地」

家康が招いた大坂漁民が開いた魚市場★ジャンル【産業】 ★場所 中央区日本橋室町1-8-1日本橋東北橋詰 ★最寄駅 東京メトロ銀座線、半蔵門線三越前駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「本船町小田原町安針町等の間悉く鮮魚の肆なり 遠近の浦々より海陸のけぢめもなく鮮魚をこゝへ運送して日夜に市を立て甚賑へりと江戸名所図会にのこれる日本橋の魚市魚河岸のありしはこのあたりなり 旧記によればその濫觴は遠く天正年間徳川家康の関東入国と共に摂津の国西成郡佃大和田両村の漁夫三十余名江

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古河グループ発祥の地

足尾銅山開発で財閥を築く★ジャンル【企業】 ★場所 中央区日本橋室町2-3 ★最寄駅 東京メトロ銀座線三越前駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2北側 「古河市兵衛翁は天保三年(一八三二年)京都で生まれる 行商から身を興し明治八年鉱山経営に着手 その強靱な気根と不撓の行動力により幾多の困難を乗り越え「鉱山王」と呼ばれる 足尾銅山の発展を基盤として多角経営に進出 これが今日における古河グループ発展の基礎となる この地は翁が明治十年

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「小津の起源」(小津和紙創業の地)

三井と並ぶ松坂出身の豪商★ジャンル【企業】 ★場所 中央区日本橋本町3−6−2 ★最寄駅 JR総武線新日本橋駅、東京メトロ銀座線三越前駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「伊勢商人、小津清左衛門長弘は、当時江戸随一の商業地であった大伝馬町(現在地)に、承応2年(西暦1653年)創業しました。爾来、幾多の事業の変遷を経て 『紙商小津』として現在に至って居ります。」 ★解説  小津和紙は和紙などを販売する小津商店の和紙部門のブランド名です。碑のある小津本館には和紙店舗

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「漢方医学復興之地」

明治末に「漢方医学」復権を説く★ジャンル【産業】 ★場所 中央区日本橋浜町2-9-1 ★最寄駅 東京メトロ日比谷線、都営浅草線人形町駅、都営新宿線浜町駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「和田啓十郎先生は漢方医学がまさに絶滅せんとしたとき この地において衣を薄うし食を粗にして得たる資金を以て明治四十三年 医界之鉄椎を自費出版し 漢方医学の復興に起ち上がった 今や漢方再興の機運に際会し 先生の旧趾に碑を建て その偉業を顕彰するものである」 ★解説  碑は浜町緑道内に

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「講談発祥記念之碑」

漫才も落語も浪花節もルーツは同じ★ジャンル【文化】 ★場所 中央区東日本橋2-6-8 ★最寄駅 JR総武線馬喰町駅、都営地下鉄浅草線東日本橋駅、新宿線馬喰横山駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「元禄の昔、赤松清左衛門は浅草見附辺の町辻で太平記を講じ、江戸講釈の発祥となった。これが後に「太平記講釈場」に発展して長く庶民に親しまれ、安政年間、「太平記場起原之碑」が建てられた。この碑はその後、当不動院境内に移され大正十二年の関東大震災まで名物となっていた。  この度、当

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「順天堂発祥之地」

明治医学語る上で欠かせない存在★ジャンル【学校】 ★場所 中央区東日本橋2-6-8 ★最寄駅 JR総武線馬喰町駅、都営地下鉄浅草線東日本橋駅、新宿線馬喰横山駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「天保九年(西暦一八三八年) 順天堂始祖佐藤泰然 この地に和蘭医学塾を開く」 ★解説  碑は歳の市で有名な薬研堀不動院の境内にあります。  佐藤泰然(さとう たいぜん)は江戸後期の公事師(くじし)、佐藤藤佐(さとう とうすけ)の子として1804年(文化元年に武蔵国稲毛=今の川

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千代田区発祥の地一覧(50か所+α)

(2022.7.19「我が国黎明期の牧場」、7.26「文化学院創立の地」「庄や発祥の地」を追加しました) (2021.7.15「原胤昭、出獄人保護事業を始める」「『明星』発祥の地」を追加しました) (2021.2.22「活字を用いた近代印刷普及の起点」、「キカイ湯跡」を追加しました) 「東京農業大学開校の地」 飯田橋 「東京理科大学 発祥の地」 飯田橋 「発祥記念碑」(日本大学・国学院大学発祥の地) 飯田橋 「東京府立第四中学校発祥の地」(戸山高校発祥の地) 飯田橋 「日本

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千代田区内の発祥の地、補足

 千代田区内の各種発祥の地についての補足です。 ・2020.5.25、「電機学校発祥の地」が再設置され、紹介記事をアップしましたので修正しました ・2021.2.22、「活字を用いた近代印刷普及の起点」、「キカイ湯跡」を追加しました これまでの23区発祥の地一覧 失われた発祥の地 千代田区外神田1-5の住友不動産秋葉原ファーストビルの敷地角に、再開発前は「伊勢丹発祥の地」の碑が立っていましたが、なくなってしまいました。現在は創業家の小菅家が保管していると言いますが、定か

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番外編 間違っている津田塾大学発祥地

これまでの23区発祥の地一覧  千代田区一番町27−4のビル壁面に「Tsuda College Founded Here in 1900」とありますが、これは間違いです。また、このプレートを設置したのは津田塾大学ではありません。  津田塾大は、日本初の女子留学生だった津田梅子(つだ うめこ)が創立した女子英学塾が前身です。梅子は「市内最初の並木」で出て来た幕臣の津田仙(つだ せん)の次女で、わずか6歳で岩倉使節団に同行してアメリカに渡り、教育を受けます。そして11年間をア

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「蕃書調所跡」(東京大学発祥の地)

(2022/8/18、写真を差し替えました) 幕末に作られた東大の源流★ジャンル【学校】 ★場所 千代田区九段南1丁目6−1 ★最寄駅 東京メトロ、都営九段下駅 ★碑文 「蕃書調所(ばんしょしらべしょ)は1856年(安政三年)、江戸幕府によって西洋の書籍を解読し海外事情を調査するための組織として設立されました。幕臣・諸藩の家臣らに対し、英語や西洋の文物を教育する機能も加わり、幕府官立学校としての位置づけが与えられました。内部に置かれた画学局では、高橋由一をはじめとして明治

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「子供のための音楽教室開設の地」(桐朋学園大学発祥の地)

小澤征爾、中村紘子ら輩出★ジャンル【学校】 ★場所 千代田区三番町22 ★最寄駅 JR、東京メトロ、都営市ヶ谷駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「本学創立者大江スミと音楽教師鈴木乃婦の志により音楽の早期教育を願った斎藤秀雄らの夢がこの地に実現 小澤征爾 中村紘子 堤剛などの多くの音楽家が巣立った」 ★解説  東京家政学院正門の左側、花壇の中にあります。  実質的に音楽教育で有名な桐朋学園大学の発祥地と言っていいです。しかし東京家政学院の敷地にあるためか「桐朋」の

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「消防練習所跡地」(東京消防庁消防学校発祥の地)

国より古い、都の消防学校★ジャンル【学校】【官公庁】 ★場所 千代田区麹町2丁目千鳥ヶ淵公園内 ★最寄駅 東京メトロ半蔵門駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文 「大正2年6月13日、勅令により我が国に初めて消防訓練所が創設され、大正3年10月1日からこの地において消防職員の教育訓練が開始された。以来多くの精鋭がこの練習所を巣立ち、首都の防災に寄与した。今日の東京消防庁消防学校はこの消防練習所を前身とするものである」 ★解説  半蔵門に隣り合う千鳥ヶ淵公園内の植え込み

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「第一東京市立中学校発祥之地」(九段高校発祥の地)

創立からユニークな校風。直木賞作家3人★ジャンル【学校】 ★場所 千代田区麹町2丁目千鳥ヶ淵公園内 ★最寄駅 JR、東京メトロ半蔵門駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文「大正十三年四月 成田千里校長のもと開校す 第一精神と智徳体三位一体の新教育を行い昭和三年一月 九段上の新校舎に移る 東京都立九段高等学校の原点なり」 ★解説  半蔵門から千鳥ヶ淵公園内に入り、子供用遊具の少し先の堀側植え込み内にあります。  第一東京市立中学校は関東大震災(1923年)後の学校不足を

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「明薬発祥之地」(明治薬科大学発祥の地)

めちゃくちゃ移転の多い学校★ジャンル【学校】 ★場所 千代田区紀尾井町3−27 ★最寄駅 東京メトロ麹町駅 これまでの23区発祥の地一覧 ★碑文「明薬は明治三十五年四月医薬分業確立を理念として学祖恩田重信先生により創立され同四十年七月現在地に明治薬学校々舎を建つ 爾来震災戦災のため麹町 笹塚 野沢 田無と変遷するも今日の大明薬に発展せしは創学精神の継承による茲に発祥の地を明記する碑を建て母校の発展を祈り明薬史の道標となす」 ★解説  文藝春秋社の2軒隣りのビル、剛堂会館

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