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【おとなちゃれんじ】十二支を自力で言ってみよう
2019年11月28日(雨)
脳内某所にて。
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「議長、まさかのシリーズ化です」
「え、嘘でしょ」
「いつぞやの会議の議事録もnoteに公開されていたのはご存じですよね?」
「あぁ、あの改名しちゃったから何の意味もなくなったヤツね」
「……議長、芯を食った発言は辞めましょう。それは誰よりも我々が一番痛感しております」
「でもそこそこウケたらしいな」
「一応これまでで三番目に、たくさんのスキを戴けた作品となりました」
「いや、ありがたい。読んでくれた皆様、リアクションをくださった皆様には足を向けて眠れないな」
「本当ですよね。この場を借りてお礼を言いたいくらいです」
「で、それだけウケた訳だし。シリーズ化して二匹目のドジョウを狙おうという算段か」
「だから、芯を食った発言は辞めましょうってば」
*
「では2019年11月28日、第7908274回 脳内会議を始める」
「議長、まずはこちらをご覧ください」
大人なのに、子供でも出来るような事が出来なかったり苦手だったりって事、ありませんか?
— 逆佐亭 裕らく (@kurobuchi_310) November 27, 2019
僕にとってのそれが、九九の七の段であり、干支を全部言うという事なのです。
干支に関しては後半マジで言えない。
「なんだ?この全世界へ己の恥部を晒している馬鹿は」
「まさにワールドワイド馬鹿です……あ、いえ。これは先日、本部の公式アカウントがツイートしたものです」
「ほほう、それで?」
「本部、いや我々はこれまでの人生で興味のある事とない事に対する向き合い方が極端すぎました」
「たしかに、興味のない事に関してはとことんスルーしてきたもんなぁ」
「その結果、本来ならこの年齢の大人が知っていなくてはならないような常識も知らなかったりするのです」
「ジョジョのスタンドは全部言えたり、M-1の歴代チャンピオンとそのネタなんかはすらすら言えるくせにな」
「そこで、今現在足りていない“大人として最低限の教養”というものを身に着ける為に、ここで定期的にお勉強をしていこうという流れです」
「クソかったるいけど仕方が無いか。では記念すべき一回目はどうする?」
「はい。インターネットや文献を一切当てにせずに、干支を全部言ってみましょう」
「……難題だな」
「はい、だからこそ挑戦する価値があるのです」
「よし、わかった。えー……、ね、うし、とら、う、たつ、み。だろ?」
「はい。まぁ、ここまでは音(おん)で覚えられますからね」
「問題はここからだな」
「ここからはリズムはおろか、誰も助けてくれません」
「えーと、うま、ひつじ。だったよな?確か」
「そうですね、確か」
「……」
「……」
「……いや、終わりだけど?」
「十二支だっつってんでしょうよ、まだ八つしか言ってませんよ」
「あと四つもあんのか……八方塞がりだな、これは」
「そうでもねーよ。議長、落ち着いて考えましょう。」
「えー、と。あっ。いぬ、い、ってワードなかったっけ?」
「あー、ありましたね。確かそれが最後の二つです」
「なんだ、意外と楽勝だな。残り二つは一切わかんないけど」
「ひたすら思いついた動物を言って、虱潰しで探していくしかないですね……。議長、一旦ここまでの経過を確認しておきませんか?」
「そうだな、“ね”はネズミだろ?…あれ?猫?猫ちゃんだっけ?」
「干支に猫はいねーよ。議長、しっかりしてください」
「そういえばネズミは我々の干支だったな。で、“うし” “とら”はそのままだろ?“う”はウサギか。“たつ”は龍で、“み”は……“み”?なんだ“み”って」
「……思わぬ伏兵が居ましたね。“み”から始まる動物って居ましたっけ?」
「まったく思い浮かばん」
「僕もちょっと……」
「ミーアキャットしか思い浮かばん」
「確実にそれではないと思いますけどね」
「調味料のさしすせそ、みたいに、そこだけ頭文字じゃないパターンもあるよな」
「なるほど!」
「フラミンゴとか、どうだ?」
「いや、どうだ?って言われても。それも確実にない……あ!議長!残り二つのうち一つは鳥ですよ!とり年って聞いたことあります!」
「おお!でかした!」
「“み”は結局わからないままですが、もう一息ですね!」
「……あ、思い出した。残りの一つ。さる、ってあったよな?」
「!!それだ!それですよ!残るは“み”だけですよ!議長!頑張って!」
「わかった!!三毛猫だ!!」
「だから猫はいねーって言っただろうが!いい加減にしろよ!どんだけ猫ちゃん好きなんだよ!」
「というか、君はどうなんだ」
「何がですか」
「前回同様、また私にばかり考えさせて君はさっきからツッコミに夢中になってるけど。下半身丸出しで」
「出してねーよ」
「君も少しは“み”について考えたらどうなんだ」
「まぁ、確かに。そうですね……、ミミズクとか?どうですか?」
「君、それも鳥だろう」
「……これは多分、我々では逆立ちしたって正解は出てきそうにありませんね」
「そうだな」
「諦めてネットで調べましょう」
「そうだな。なんだったんだ今までの時間」
「それは言いっこなしです、議長。では調べますね」
「……まさかのヘビだったな。そういえばあったわ、ヘビ年」
「“み”関係ないじゃないですか。ひっかけ問題でしょ、こんなの」
「なんか、いろいろあるんだろ。しかし、なんだかすっきりしない終わり方だったなぁ」
「もういいです。とりあえず、おとなちゃれんじ企画第一回目は、干支を言ってみよう、でした。議長、お疲れさまでした」
「おぅ、お疲れ。打ち上げでも行くか?」
「いいですね、居酒屋ですか?」
「猫カフェかな」
「だから猫はもういいよ」
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