ノーフューチャーなわけあるか
小学2年生の娘がいるのですが、子供の感性というものに驚かされることが多々あります。その発想は純粋で、自由で、独創的で、そしてどこか無垢な残酷さをはらんでいて、僕のような凝り固まった物事の見方しかできない大人では到底思い浮かばないものばかりです。
親バカと言われてしまうかもしれませんが、少し紹介させてください。
【パパはなんでおヒゲが生えるの?タネを植えたの?】
植えてません。おヒゲは植物ではありません。
似合えばワイルドさを演出でき、似合わなければただの不潔の象徴となる。
それがおヒゲです。
僕ですか?当然不潔サイドの人間です。書かせないでくださいよ。そんなもん。
【手のひらに「ぬ」って書くから大丈夫】
学校行事で緊張していたので声をかけるとそう返されました。
何が大丈夫なのでしょうか。
ちなみに書いたあと飲む素振りが見られました。
娘の体内に「ぬ」が駆け巡っておりました。
【あっちだけちょっと夜じゃない】
夏祭りの帰り道、夜道を家族3人で歩いていたときです。後にしたお祭りの賑わいを名残惜しそうに振り返った娘が、そう呟きました。
なんというか祭りの後の寂しさを感じて少しジーンとしてしまいました。
その後、娘は帰ってすぐにYouTube観てゲラゲラ笑ってました。さっきの感傷を返してほしかったです。
【外国見える?】
観覧車に乗ったときにワクワクしながら僕に聞いてきました。
その様が可愛かったので、外の景色を指差しながら
「そうだね、あれはアメリカかな?」
と答えると
「んなワケないじゃん」
と鼻で笑われました。
ドア開けて飛び降りようかと思いました。
【10月7日にね】
「手を繋いで一緒に寝てよ」
と、しつこくお願いしたら心底めんどくさそうに言われました。
何の日ですか?
とりあえず当日もう一回お願いしてみます。
【大人になりたくない。だって死ぬし】
極論というか暴論というか。
とんでもない言い分ですが、娘の中で何か思うところがあるのでしょう。
最近、身内に不幸があったのでそういうものあるのかもしれません。
大人は死にません。いや、まぁ死ぬけど。
でも大人だから死ぬワケじゃない。
僕もこんなところで死んでらんないんです。
もう少し生きて守らないといけないものが目の前にあります。
家族を。
日々を。
そして、これからの未来を創っていく自由な発想を。
あと、ちょっと笑っちゃう発想なんかもね。
それを僕たち大人が守っていかないと、なんて。
そう思うんです。
お金は好きです。