マガジンのカバー画像

101回目のスキマーク

100
タイトルの通り、スキを101回押した後にマガジンに入れてます。なんならそれでも足りません。それくらい心を震わされました。
運営しているクリエイター

#小説

猫の診察で泣きそうになった話【本編】

猫を初めての病院へ連れて行く事になった。 病院が違えば、色々とルールも違うものらしい。 …

やーこ
2年前
13,954

ハイライト

 前の日の雨で桜の花はほとんど落ち、路面や水たまりに散らばっている。泥にまみれた花びらを…

285

新宿の雪

 新宿の路地裏。サラリーマンの胸ぐらを掴んで突き飛ばす。 しばちゃんが倒れたサラリーマン…

203

not too late

ドラッグストアに入ると、初老の男が店員に向かって怒鳴っている。大きな声なので聞き耳を立て…

299

ショートショート『ヨシダは死にました』

「ヨシダはいねぇのか、ヨシダを出せコラ!」 「ヨシダは、死にました。」 「…………!!!!…

野やぎ
3年前
1,641

ワイルドサイドを歩け

高校の時の担任が亡くなった。 卒業してから10年。随分と良くしてくれた先生だったので、その…

308

枯れない花を抱いて歩く

 緑の細い茎を水中に浸し、ハサミを持つ手に力を入れる。わずかな抵抗は一瞬で崩れ先端からニセンチほどが皿の底に落ちた。声を出さずに三秒数える間、斜めの切り口が水を吸い上げる様を想像する。  茎から花びらのように見える青色のガクへ。手まりのようなアジサイの、花だと思っていた部分は装飾花と呼ぶのだといつもの花屋さんが教えてくれた。本物よりもお飾りのほうが華やかだなんて。やがて水は、ガクの中心に慎ましやかに置かれた小さな花に届く。   しばらくすれば、空梅雨で乾いた天気に弱ってしまっ

28歳

28歳。新卒で入った都内のセールスプロモーションの会社を辞めた。退勤は毎日23時を廻る。時折…

863

小説「ひかりとコアラといちまいごはん」

「あれ、乗ってきていい?」  ほぼひと月ぶりに会ったひかりは公園に着くと、小声でどこか遠…

短編小説「ゆなさん」

「ゆなさんって、呼んでよ」  はじめて参加となった、職場での忘年会。くじ引きでたまたま隣…