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それは『ふだん』の中にあるらしい〜本のひととき〜

「くらしのきほん100の実践」

         松浦弥太郎


つくづく意識の高い人だと思う。
著者の「くらしのきほん100」。
ただ挙げるだけでなく、実践しているのがすごい。
言葉は大事。行動につなげるのはもっと大事。そしてむずかしい。

ウェブメディア「くらしのきほん」は料理を中心とした、暮らしの知恵と日々の学びを発信しているそうだ。
本書はそこから100のコンテンツを選び、書籍化したもの。
料理に対する心構えや道具の扱い方。
美味しそうなレシピも載っている。
割と凝ったものが多くて
「かなわない…全部は無理だ」
と思ったが、うなずける箇所はたくさんあった。
付箋をつけたのはこちら。

「きほん」とは、あきなくておもしろく、毎日あたらしい気づきと学びがある

豊かさは、買って手に入れるのではなく、自分の手で作れる

作れないモノの方が多いだろうけど。
目に見えない豊かさはあるなぁ…と年を重ねて思うようになった。

エチケットとは「覚える」ものではなく「考える」こと

マナー本で理論は学べるけど、ただそれを実践しただけでは心が伴わない。相手のことを思い浮かべて考える。そこが基本なんだと。

普段の料理において、大ざっぱでよいことはひとつもない

やる気がないときの料理で失敗したことは数知れず…。やりたくない気持ちが全部入ってるんだろうなぁ。あの時の肉じゃがはホント美味しくなかった…(遠い目)


そして松浦さんと言えば「旅」の印象。

自分にとって旅とは何か。それはあるくことだった。あるいて、目でみる、耳できくこと。それに尽きる。

現代は情報量が果てしなく、それを見極めるのも大変。
経験や体験に勝るものなし。
それがあるから自分の言葉になると思う。

主婦の今、大きな変化がない日々だけど
気づいていないおもしろくて楽しいことは
隠れているかもしれない。
そんな気分になった。

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