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高3/早稲田志望の国語の勉強法

休校が続く現在、どのように受験勉強を進めていくべきか、不安な人も多いと思います。今回はターゲットを絞って、こういう場合は国語については何をすべきか、についてお話します。

今回の対象は、

・高3生
・高2時点でセンター同日受験模試=本番のセンター試験問題ですでに200点中160〜180点を取ってしまうレベル
・早稲田大学政経学部・法学部・商学部・国際教養学部など志望

とします。

政経学部と国際教養学部は、共通テストの国語が必修となります。そのうえで、政経学部では総合問題、国際教養学部では英語試験が課されます。

また、法学部のように共通テスト利用入試が用意されていたりもします。

受ける学部によっては共通テストの重要性が高くなるんですね。

現在の志望校の状況を考えますと、まずは
・共通テストを毎回安定的に8〜9割取る力をつける。
その上で、
・早稲田の法学部・商学部・政経の総合問題にも対応する力をつける。
(慶応も志望するようであれば小論文対策)

この2点が主要な目的かと思います。

センター試験でそれだけの点数を高2時点で取れている生徒さんであれば、基礎力は十分です。

「予備校の模試は悪かったんだよなあ・・・」と言う人もいるかも知れません。ただ、予備校の模試は、センターに比べて、難易度もまちまちですし、質に関してもセンターほど信頼できるものではありませんので、「良ければ自信にする、悪くてもあまり気にしない」というプラス思考で良いと思います。そこに判断基準を求めてはいけません。(かつ、共通テスト模試の作成については、各予備校とも手探り状態で、その結果が本番の結果と対応するかどうかも断定できません。)

「来年度からの新傾向に対応しなければ・・・」という懸念

共通テストはたしかにセンター試験とは形式が異なる部分があります。また、早稲田政経学部の総合問題は、大問1が現代文と小論をあわせたような形式、大問2が英文読解と、かなり今までにない形式だったりします。こうした新傾向の形式に不安を抱くのは、仕方ないと思います。

しかし、全体として、これまでの内容を踏襲した部分の方が多いと思います。

だから、新傾向について目配りはしつつ(こちらでオリジナルに問題を出すなど対策もします)も、踊らされることなく、あくまで既存のセンター試験過去問、早稲田などの過去問をやりこんでいくことこそが近道だと思います。

家庭教師を利用する場合

実際の授業の進め方についてですが、週1・2ペースであれば、基本は自学を進めつつ、授業では過去問や少し難易度高めの問題集について、
・現代文であれば解答の方針の確認・調整
・古典であれば基礎事項の確認+実際の文章解釈を進める
をしていくのかなと思います。

現代文、古典、両方をしっかりと解説する場合、週1回1時間では難しいと思います。少なくとも週2回は必要です。

ただどちらかをメインにしてもう片方はペース管理とアドバイス程度でよいのであれば、週1回も可能だと思います。

教材のおすすめは?

基本は「解説が豊富で自学ができる読解問題集」と「過去問」、古典は「文法・句形の基本ドリル」を消化していくのが良いと思います。

予備校テキスト・学校教材については、入手が難しいのと学校の先生の授業が前提となっており、「解説が豊富で自学ができる」かというと難しいことが経験上多いです。それゆえに、あまり詳しくもありません。。申し訳ありません。

今後の計画と教材の一例

夏まで センターの過去問を征服するのが目標

現代文
・「現代文のアクセス 河合出版」がおすすめです。
 →「基礎・発展・完成」と3つありますが、「発展」を早めに仕上げて「完成」に取り組んでもいいでしょう。

・センター過去問を掘り下げていく
 →やはりセンター過去問の問題の質は随一です
 →問題集にあまり出てこない小説が必ず出題されているので対策できます
古文
・基礎文法からやり直したい場合は、読解問題と並行しながら「ステップアップノート(表紙が青でなく、茶色いもの)」
 もしくはすでにやり終えた文法ドリル系の教材の復習をする

(↑次の条件を満たすorある程度わかる、という場合はやる必要ありません。
 ・助動詞の意味をすべて覚えている
 ・用言の活用がすぐ言える
 ・「せ給ふ」の「せ」は尊敬で、「られ給ふ」の「られ」は尊敬にならないことも知っている
 ・未然形+なむ、の「なむ」は「〜てほしい」、連用形+なむ、の「な」は強意、という区別もできる)

・古文に苦手意識がある場合は「古文上達 基礎編 Z会」から練習する

・演習を進めたい場合は、「古文上達 読解と演習56 Z会」「中堅私大古文演習」あたり
・センター過去問

↑古文は、自学と授業で教材を分担するとよいです。
授業では「古文上達 読解と演習56 Z会」「中堅私大古文演習」とセンター過去問のどちらか難しかったほうを解説する。
漢文
・句形からやり直したい場合は、「漢文入門 Z会」や「基礎からのジャンプアップノート 漢文句法・演習ドリル 旺文社」

・標準レベルの演習を進めたい場合は、「実践演習 標準 漢文 桐原書店」。ただし、全文を書き下し文にして全訳するレベルでやり込む。

・応用レベルの演習を進めたい場合は、センター過去問


漢文は過去問以外は問題集はできるだけ効率よく、どれか1つに絞ったほうがいいです。漢文は、自学でも授業でも同じものを扱うくらいが良いでしょう。

夏以降

・「早稲田の国語」や赤本メインでガンガン過去問を進めていく

これのみ!

以上、参考にしてみてくださいね。

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