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解説を読んで本当に「わかった」のか問題

自宅での国語の読解問題をやってお子さんが解説を読み、「わかった」と言う。しかしそれは本当に「わかった」なのか問題について。

まず、復習の手順をお子さんと共有する必要があります。

復習の手順:解説は最後に読む

個人的におすすめの手順のポイントは、解説は直しをしたあとに最後に読むということ。
間違えたらなぜ間違えたのか、どこに根拠があるのかを自分で考え、直しをする。

記述の直しだったら、自力で考えるのがベストですが、それも難しければ、模範解答を見て本文のどこを見ればよかったのかを考えるでもOK。

マルになったあとで、はじめて解説を読む。そしてその解説の説明が自分の説明とだいたい同じかどうか、を確認する。

このような手順で解説を読んでください。

難しい問題に悩みすぎるのも良くないので、正答率の低い問題(20~40%とか)はお子さんに応じて除外してもいいかも知れないです。

理解度チェックは根拠の「指差し確認」で

ただ、解説を読んで本当に理解したのか?これを毎回すべての問題で大人がチェックすることは不可能です。お子さん次第となります。(しかも、解説がすべてを説明してくれているわけではない、という事情もあったりします)

ではどういうふうにチェックすればいいか。

それは、「説明」よりも少し要求を下げて、いくつか問題をピックアップして「指差し確認」させることだと思います。

間違えて直しをした問題について、説明を求めるのではなく、「この選択肢がマルである根拠は、本文のどこに書いてある?」と本文の根拠を指差し確認させること。説明できる場合はそちらのほうが望ましいですが、中学受験の教材では難しい問題も多い中で、全問にそれを求めるのは酷だと思います。

どこに根拠が書いてあるか、指差しがある程度でいいのでできていれば、正しく読めていると判断して良いと思います。

中には選択肢の細かい部分で判断がむずかしいところもあります。そこは信頼できる先生に質問してください。

その文章が身についているかどうかの目安としては、理想は文章のテーマを短く答えられればもちろんOK。しかしそこまで求められない場合でも、とりあえず、問題に正解できていて、根拠部分がだいたい指させていればOK。

間違えた問題では、正答をつかむための根拠が本文のどこに書かれているかを指差し確認する。

これで判断すれば十分だと思います。

余談:授業中の理解度チェックについて

ちなみに自分の授業において、お子さんの理解度についてどう考えているかというと...

たとえば授業中に一つの問題の解説が終わって、「大丈夫?」「はい、大丈夫です」というやりとりが発生しますが、個人的にはこの「はい」は必ずしも「理解できた」という意思表示だとは考えていません。(プロとして毎回理解させているという前提はあるものの)

もちろん分からなければ質問してくれればいいのですが、そういうお子さんはほとんどいません。限られた時間の中でどんどん間違えた問題を解説していかなくてはならないので。

「はい」=「いったん解説の区切りをつけて先に進んでOKです」というだけだと思っています。

どれくらい理解できたかは、解説の途中途中の一問一答の反応具合で、ある程度把握しています。かつ、本当に理解できたかどうかは、後日提出してもらう復習ノートをちゃんとやれているかどうかで判断しています。復習ノートの空欄をミスなく埋めることができていれば、本文をちゃんと読んできたな、と考えています。


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