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【視察ツアーNo.4】カマコン(神奈川県鎌倉市)

神奈川県鎌倉市で開催されている「カマコン」にお邪魔して際の記事です!

場づくりイベント運営に興味のある人に特にオススメです!


目次

・鎌倉市の基本情報
・カマコンについて
・視察報告
・個人的な考察
・まとめ


◇鎌倉市の基本情報
多くの神社仏閣などの歴史的遺産がある人口約17万人のまち。最近は江ノ電が映画のモチーフになったことでも有名。

(*赤色の部分が鎌倉市)


◇カマコンについて
「この街を愛する人を、全力支援!」
を合言葉に肩書きや立場を超え、
鎌倉を熱くしていきたい人が集い、ブレスト(ブレインストーミング)をしながら地域をよくするアイデアを出し合う場です。


活動内容
・月に1回の定例会
・各プロジェクトごとの活動

歴史
2013年にたった6人から始まった会ですが現在では会員約100名、法人会員23社で毎回100人規模の会になっています。



◇視察報告

2018年9月20日にカマコンに参加してきました!


そもそもカマコンに参加することになったきっかけはこのイベントに登壇者として参加したことでした。

たまたま地方/地域をテーマにピッチをした登壇者が多かったこともあり、カヤックが深く関わっている鎌倉にお邪魔する流れになりました。


受付では初参加・2回目以降・会員など項目によって色の違う名札を渡されたので会場に入っても誰がどういう人かパッと見ただけでわかるようになっていました。

この仕組みのおかげで常連の方とお話することもできました。

時間になり会が始まると司会の方が登場し場を盛り上げながらカマコンの歴史について説明があった後、3人のプレゼンターによるアイデア発表がありそのあとに会場にいる人みんなで3人のアイデアをどうよりよくしていくかブレストして話し合うという流れでした。

とにかく司会の人の場づくりの能力が高く、参加者全員が一体となった空気感が終始続いていました。

「いつも来てる人たち同士だからか」と最初は思っていたのですが、今回は参加者の1/3が初参加で鎌倉以外から参加の人も半分以上という状況でした。

(ちなみに一番遠くからの参加者の方はなんとシンガポールからでした笑)

初めての人や鎌倉以外の人がいるにも関わらずあの空気感を作れるのはカマコンの強みだと感じました。




◇個人的な考察

カマコン独特の空気感は何によってできているのか?

今回考察すべきはこれだなと視察中にも感じていたので"場づくり"をテーマに考えていきます。

そもそもカマコンの状態として

・参加者は毎回100人規模
・参加者の中から企画者が次々と現れる
・初参加の人でも馴染める空気感

ざっとこんな感じですが、普通にイベントとしてこの状態は理想的だと思います。

鍵となるのは「ブレスト」「運営者の空気作り」にあると考えています。


まずブレストに関してはブレストのルールとして

否定しない・質より量・全員に発言機会がある

と言うのがかなり効いていると思っています。


特に初参加の人にとって否定されないと言うのはかなり大きいと思っています。

実際カマコンを参考にして企画したヨリアイと言うイベントでも否定されないと言う安心感が参加者にとってかなり大きかったと言う感想を聞きました。

ヨリアイに関しては、こちらにまとめています(興味のある方は是非読んでみてください)。


またブレストだと1人あたりの話す時間が少なくなり、意見を出せない人がグループ内でいなくなるので、全員が満足度を持った状態で終えることができます


ただじゃあブレストを取り入れただけで同じようなイベントを開催できるのかと言うとそうではないと思います。

多分失敗します


その理由がもう1つの鍵として挙げた運営者の空気作りについてです。

誰かの発言が終わった後の率先した拍手
司会の人の会場を巻き込むようなトーク
司会者に向けての参加者側からのツッコミ
参加者の前提を揃えるための会の設計
全員が他人事ではなくジブンゴトに思えるルール設定  など

ざっくり気になった点を挙げるだけでこのくらいあります。

ただただ仕組みや形を真似たのでは意味がないモデルだと感じました。

実際に参加して空気感を感じ、その理由を分析して初めて他の地域に転用することができるのだと思います。


今回はこの辺にしておきます。

読んでいただきありがとうございました!


◇まとめ

・カマコンは新しいアイデアが生まれる場
・空気感をつくる鍵は「ブレスト」「運営者の空気づくり」
・ブレストのルール設定で空気が変わる
隠れた気づかいの積み重ねが空気感につながる


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