先日食べた牛丼の味は、まるで人の感情のようで
私は牛丼が大好きです。
特にネギがたっぷり、甘辛いタレもたっぷり、そして温泉卵がのっかれば最高の幸せです。
先日、久々にその幸せを味わうためにお店へ向かいました。
普段は休憩室で食べるのでテイクアウトですが、今日は少し時間に余裕があったので、店舗内で頂くことに。
陶器の器に盛られた牛丼は、テイクアウトのプラスチック容器とは比べものにならないくらいのオーラを纏い、私の前に現われました。
一口食べると、あまりの美味しさに感動。
店舗で食べようと、テイクアウトで食べようと、味は”同じ”はずです。
なのに、まるで別物と言っても良いほど美味しい。
最高に幸せな時間を過ごさせて頂きました。
でも、この”不思議”はきっと当たり前のことなのかもしれないと、今では感じます。
食べ物の味は”味覚”だけで感じるものではない。
こんな言葉を聞いた事がありました。
その時の体調、心理的状態、その日の天気、店舗の雰囲気、客の人数、店員の態度、食事の見え方、などなど。
様々な情報を総合的に捉えて、味を感じるそうです。
私はどんなことでも、この考え方が通用する気がするのです。
誰かが失敗したとき、頭を抱えているとき、泣いているとき、それを見た私たちは、
きっとあの出来事のせいだろう。
そうやって、一つの事柄に結びつけようとしている気がします。
でも、そんな単純なことではなくて、
その日、その時の周囲の状況を総合的に感じ取って、感情があふれ出ているだと思います。
だから、その人がどうしてそうなったかなんて、その人以外に分かるはずがない。
例え一部分かっても、それは一部に過ぎない。
だから私は、世の中の見方が変わった気がします。
それはまるで、先日牛丼を味わっていた自分を見るように。
さて、次は何を食べようか。
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