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今更ながら譜面をiPadにした感想

表題の通り2022年末あたりからバンドのライブで使う譜面を紙からiPadに変更しました。今更という感じですが、iPadは高級品ですし、そもそもそんなに譜面使わないしなという理由(まさに私)でずっと紙のままの方も多いのではとも思いますので記事書いてみました。

結論からすると、とっても良かったので今後もiPadにすると思います。


機種とアプリ

iPadは初代のiPad Pro(12.9インチ)を中古で2020年前後に買いました。2024年現在でも譜面を表示するだけなら初代でも、ちょっと前の世代あたりでも全然大丈夫だと思ってます。中古なら意外と安価で変えます。アップルペンシルの互換性とかがありますが、譜面にメモするだけなら指でも十分です。(画面を拡大できるので)

使ってるアプリはPiascoreです。知り合いが使ってるとかなんとかでこれにしました。他との比較はあまりしてませんが、これで十分だと思ってます。

以下、良かった点や事前の懸念点をリストアップしてみました。

良かった点

管理が楽

自分のようにたまにしかライブしない人にとって、あのときの譜面どこいったっけ?という事は多く、やったことあるはずなのにもう一度印刷するという事態は何回もありました。

iPadに保存しておけば過去のデータはすぐに出てきますし、ライブの曲順に並べたりフォルダー化することも出来るので振り返りにも便利です。

すぐメモ出来る

これも想像がつくとは思いますが、その場で変更があったりミスしたところを気をつけたいみたいなメモもすぐに記入できます。

紙だって出来るじゃんと思うのですが、鉛筆持ってきてないなとか出すのめんどいなとか、帰ってから書けばいいか〜とかそういった些細なことで結局書かないことが多かった自分にとっては、iPadに変えたことが積極的に書き込む良いきっかけになりました。あとは色つけたりも簡単にできるので、書き込むのが楽しいというのもありますね。

お客さんの視界を遮りにくい

これは結構重要でなおかつ、意外とプレイヤーがあんまり気にしないところなのですが、ライブはお客さんの前でやるものですし、配信だったとしてもカメラがあるので、紙の譜面をどばっと広げていると視界を遮ってしまいがちです。

自分の譜面で自分が見えなくなるのは百歩譲って許容できたとしても、自分の譜面によって他のプレイヤーが見えなくなるのはあってはならないですよね。実際自分が客として見に行ったライブでも経験があって、誘っていただいた方の姿が知らない人の譜面で終始遮られてるというのはあまりに残念すぎます。

あと自分はそんなに思わないですが、一定数は「譜面見るんかい」って思う方もいるので、iPadなら見た目的にそのあたりを軽減出来そうです。もちろんiPad=譜面ってわかる人はたくさんいると思いますが、パッと見の印象として。

事前に不安だった点

画面が小さいのではないか

12.9インチは表示領域としてはA4の紙より一回り小さいです。したがって文字や音符も小さくなるので見えなくなるのではという不安がありましたが、これは意外と大丈夫でした。

まず理由として画面が明るいことです。紙のときはチョウチンアンコウのような譜面灯を使っていましたが、iPadは自ら画面が発光してくれるので、暗がりの中の紙より段違いに視認性がアップします。譜面灯が要らなくなるというメリットも大きいです。

そしてiPad、というかApple製品ならではの美麗な高解像度画面のおかげで、小さめの文字も非常に見やすいです。同等のサイズのタブレットだったとしても、激安Androidとかだとこうはいかないのだろうなと思いました。

文字が小さいのではないか

とはいえ1ページあたりの絶対的なサイズは小さいよね、というのが短所ではあるのですが、マイクスタンドに取り付けたりすることで紙のときよりも高く設置することが可能です。

1m離れたA4と、50cm離れたiPadとどちらが見やすいか。人によるのかもしれませんが、当然近いほうが見やすいですし、近寄るほど体感のサイズは大きくなります。

ピアノの方などは目から譜面の距離が紙とiPadで大きく変わることはないと思うので、その場合は紙より小さく感じてしまうことは否めません。

ページめくりの負担

1ページで収まる曲は少ないので、当然ページめくりが必須になるわけですが、ここは一長一短です。譜めくりのボタンを踏むという動作が必要になるので、このアクションも含めて自宅練習しないと本番で思うようにはいかないと思います。

逆に言うと4ページで収める必要がないので、無理にリピート記号を使って節約しなくても良いのです。リピート付けた結果余計見にくくなったみたいなことはよくあったので、煩雑さを減らすことが出来ました。

基本はスレートに次のページにめくるのみで、戻るボタンは踏まないようにしています。譜面上同じところに大きく戻る場合はそのページをコピペして並び替えるようにしています。これによって、2コーラス目でしか登場しないメモなども記入しやすくなりました。

いずれにしてもギターのエフェクターを踏むのと同様に、譜面めくりも含めて練習しないといけないわけですが、より本番をシミュレートした練習が自宅でも出来るということでもあります。

おすすめiPadホルダー

以外にも12.9インチのサイズに対応したホルダーって少ないんです。その上マイクスタンドなどに固定できるタイプとなると更に少なく物によっては高額になってしまうのですが、自分は以下のものを使っています。

GATOR Frameworks GFW-TABLET1000 (対応サイズ:5.5~13インチ) 【国内正規品】

ちょっと不格好な気もしますが、斜めでガチッと支えてくれるのでずり落ちるのでは?という不安が少ないです。価格も3800円前後とお手頃。

似たような別メーカー品も見つけました。Neewerというのは撮影用の照明器具とかカメラ周りの機材を多く販売してるメーカーですね。自分は持ってないですが上記のものとほぼ同じなのかなと。価格は同等。たまたま見たらタイムセールで2700円でした。

Neewer 7-14インチの調節可能なタブレットホルダーマウント

けっこう楽器プレイヤー周りで使ってる人が多いと聞くのはこちらのIK Multimediaの製品。1万円前後とかなりの割高感。そのぶん質は良いのかなと思いつつ、使っている方々の意見だと別にそんな超良いみたいな点は無いようです。(ずり落ちるとか致命的な部分は無さそうですが)

IK Multimedia iKlip 3 【国内正規品】


まとめ

というわけで以上が所感で、個人的にはiPadのほうが良い!という意見ですが、そもそもガジェット好きでは無い方や、譜面データをiPadに転送したり操作すること自体のが億劫な方は無理に変える必要はないと思います。

ありがとうございました。


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