黒珈|くろこ|ビジネスラノベ作家

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黒珈|くろこ|ビジネスラノベ作家

電子書籍作家です。|Kindle👉ビジネスSS【営業課長の心得帖】新感覚学園小説【twenty all】【straight】ライティング手法【あのストーリーの向こう側へ。】|note👉【四条畷課長の備忘録】【週末ストーリィランド】連載中。

マガジン

  • 週末ストーリィランド

    週末にひと繋ぎのものがたりをご提供いたします🐈‍⬛☕️✨

  • ◎完結【小説】straight(ストレイト)

    新感覚の学園小説です。 ある事件の責任を取るカタチで地方に左遷された、某飲料メーカーに勤める元箱根駅伝選手、澤内悠生。 ひょんなことから地元の女子高校駅伝部のコーチを引き受けることになり……。

  • 【黒珈の雑記帳】

    お知らせやつぶやきなどなど🐈‍⬛☕️

  • 【備忘録】シリーズ

    「四条畷紗季の備忘録」シリーズを纏めました。 【主な登場人物】「四条畷紗季」某食品メーカー本社マーケティング部担当課長。真面目で優秀だが少し天然。「寝屋川慎司」紗季の上司。家族とトンカツを心から愛する副部長。

  • note創作大賞2024応募作品【営業課長の心得帖】

    note創作大賞2024『お仕事小説部門』にエントリー! ビジネススキルやマネジメントを手軽に学びたい方にオススメ!各話3分程度で読むことができるショートストーリー仕立てのお仕事小説です。 #創作大賞2024 #お仕事小説部門

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※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】001「テキストファイル・テンプレート」

🔹あらすじ  営業スキルの向上や自分磨きなど、更なるステージアップに繋がるヒントを探している方にオススメ!  3分間の新感覚ビジネスショートストーリー。  ●●支店の営業課長、京田辺一登(きょうたなべかずと)は、自身が習得してきたビジネススキルを課のメンバーである四條畷紗季(しじょうなわてさき)や住道タツヤ(すみのどうたつや)に分かりやすくレクチャーしています。  『とんかつ課長』や『夢女子OL』等、個性的な登場人物達が続々登場!  様々なエピソードを通じてココロに響くメッ

    • 【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第12話

       アオイの想いは、単に姉の婚約者だった義兄という枠を既に超えていた。  しかし、それ以上踏み込むことは出来ない。  姉に対する後ろめたい気持ちや、直人の本心を確かめる怖さなど、15歳の彼女にとって、乗り越えるにはあまりにも高過ぎるハードルだったのだ。  それでも、日々の想いは膨らみ……そして積み上がっていく。  彼女がハードルを越えて見ようと思ったのは、年末の事だった。 「もうすぐ、クリスマスだね」  街路樹に掛かった煌びやかなイルミネーションを眺めながら、アオイは

      • 【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第11話

         高校に進学した彼女は週に2回程度、直人の住むマンションに通っていた。 「まぁた散らかしている」 「おー、すまんすまん」  寝巻き姿の義兄を押しのけ、掃除機に手を伸ばす。 「いくら仕事が夜だからって、ぐうたらしていたら駄目よ」 「肝に銘じます」 「ったく」  しょうがない兄さんね、と言いながらスイッチを押した。 「高校の勉強はどう?」  冷蔵庫を物色中の直人が声を掛ける。 「大丈夫。良い家庭教師サマに付いて貰っているから」 「本職は塾講師なのだが……」 「私は特別でしょ?

        • 【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第10話

           姉が死んだのは、中学2年生の時だった。  数ヶ月後に結婚式を控えていた姉は、飲酒運転のトラックが起こしたつまらない事故で、命を落としてしまったのだ。  あまりにも急な別離に、頭が理解出来ないまま、アオイは姉の亡骸に縋って泣いていた。  その時、病室に一人の男性が現われた。  仕事中に訃報を知った姉の婚約者は、動かなくなった最愛の女性を前に、暫くの間佇んでいた。  彼に構わず泣いていたアオイは、やがて自分の肩に置かれた暖かい手の感触を覚えて、ゆっくりと面をあげた。

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        ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】001「テキストファイル・テンプレート」

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        • 週末ストーリィランド
          26本
        • ◎完結【小説】straight(ストレイト)
          114本
        • 【黒珈の雑記帳】
          39本
        • 【備忘録】シリーズ
          15本
        • note創作大賞2024応募作品【営業課長の心得帖】
          11本
        • 黒珈の宝箱
          8本

        記事

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第9話

          「アオイを、助けたい」  牛乳パックのストローから口を離して、有夢は言った。 「このままだと、アオイが死んでしまう」  彼女としては、そこまで深い意味を持って発した言葉ではなかったのだろう。  しかし、アオイにとって、その言葉は妙に堪えてしまった。  おそらく、先程の先制パンチが相当効いているのだろう。  彼女は、ふうっとため息を付いた。  あっ、と言いかけた有夢を制する。 「今のは『ためい気』ではないでしょ?」 「うん、違う」 「……いいわ、話してあげる」  そう言っ

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第9話

          【PR】(Kindle出版)新感覚学園小説「straight」を刊行いたしました!

           Kindle作家の黒珈です。 7冊目のKindle書籍を出版しましたので、ご紹介させてください。 「新感覚学園小説」シリーズ第二弾! 『straight(ストレイト)』 ある事件の責任を取るカタチで地方に左遷された、某飲料メーカーに勤める元箱根駅伝の花形選手、澤内悠生。 ひょんなことから、地元の高校女子駅伝部の臨時コーチを引き受けることになり……。 果たして、悠生と彼女達のオモイは届くのか? カケヌケル・アヲハル!  本書は2024年1月から2024年5月まで、全

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          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第8話

           説明会場には、学生食堂の一角が選ばれた。 「『ためい気』とは、ため息の中でも、後悔・心残りなどが色濃く反映されているものを指します」  有夢は、淡々と口を動かした。 「通常のため息とは違い、回数を重ねると本人の精神を蝕んでいく危険があります」  そして、自分を指差して言った。 「『ためいき泥棒』は、ためい気から発するエネルギーを収集する者のことです」  そこまで話した彼女は、少し後ろめたい表情を見せる。 「摂取する時には、当事者への断り入れないことから、後ろに『泥棒』

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第8話

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第7話

           ひとすじの風は、教室の入り口まで達したような気がした。  そこに佇んでいる少女の足元で、それはくるくると回りだす。  彼女がパチンと指を鳴らした瞬間、風は周囲に離散した。 「……あなた」  ようやく彼女の存在に気が付いたアオイは、面を上げて睨み付けた。 「今度から、見学料取るって言わなかったっけ?」  精一杯の脅しにも、有夢は動じる様子はなかった。  代わりに淡々と言葉を述べる。 「溜め息をついても、記憶は逃げないわ」  アオイは、ハッと息を呑んだ。  心臓を鷲掴

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第7話

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第6話

           二月十四日、木曜日。  今日は朝から雪が降っていた。  校庭にも雪が積もっている。  二年生は学力テスト。  窓から眺めていると、一年生が体育で雪合戦をしていた。  うらやましい。  今日はバレンタインデーだ。  数学の山田先生が余計な妄想を膨らませて、計算式を3つもミスっていた。  きっと、色々な想いが交錯しているんだろう。  みんな、今日の日をお幸せに♪  それは、衝撃だった。  体中を、忘れていた記憶の激流が駆け巡る。  その全てを、到底受け止める事は出来ない。

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第6話

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第5話

           放課後、  アオイはひとり、教室の中でクラス日誌を付けていた。  昔から、何かを書き留める事は嫌いじゃなかった。  それは、記憶を助けてくれる。  たとえ、大切な事を忘れていても、文字が思い出させてくれる。  そして、  思い出したくない事は、代わりに覚えていてくれる……。  本日分の出来事を書き終わった彼女は、教壇の引き出しにノートを差し込んだ。  閉めようとしたが、奥のほうに何かが引っ掛かった感じがする。 (……?)  アオイは腕を入れて、何とかそれを引っ張り出

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第5話

          【備忘録SS】それは「刹那の」オヒロメカイ

          「四条畷課長、こちらの最終チェックをお願いします」 「あ、はい」  上品な濃紺のスーツに身を包んだ紗季が、スタッフに声を掛けられて演台へと向かう。 「ここ……漢字の変換が間違っていますね」 「本当ですね。すぐに修正いたします」 「会議までにお願いいたします」  二回目を通して問題無しと判断した彼女は、その場を離れて会場の下手に向かった。 「発表会の準備、終わりました」 「うむ」  手元の資料に目を通していた寝屋川慎司副部長は、参加者を迎えるだけの状態になった宴会場の光景を

          【備忘録SS】それは「刹那の」オヒロメカイ

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第4話

          「……好きな人、か」  その言葉を最近ようやく平気で言えるようになったアオイは、自虐的な表情を浮かべた。 「皮肉なものね」  本人はあまり自覚していないのだが、友人に言わせると、アオイは「大和撫子を地で行っている美人」らしい。  男子からもよく声を掛けられるが、その気が全くない為、全てノーと答えている。  相手を傷つけないよう、断り方も堂に入ったものだ。 『好きな人がいる、いい友達でいましょう』  しかし、  アオイが選んだ選択肢は、知らないうちに自分自身を傷つけていた

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第4話

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第3話

           次の授業の準備を始めようとしている級友の間を抜け、アオイは有夢の元へと向かう。  しかし、彼女の姿は消えていた。 「あれ?どこいったんだろう」 「……生稲」  首をかしげる私に、声が掛けられた。 「あ、大友」  振り返ると、同じクラス委員の大友(おおとも)カズヤが立っていた。 「あのさ、話があるんだけど、放課後いいかな?」 「あ、うん」  放課後、校舎の屋上。  校庭から聞こえてくる運動部員の爽やかな掛け声が届いてくる中、二人の周辺には独特の緊張感が漂っていた。 「…

          【週末ストーリィランド】「ためいき泥棒」第3話

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】最終話 それは「珠玉の」大迷路(ラビリンス)

          (……また、始まったわ)  私は、●●支店の総務部に所属している、星田敬子。  支店の業務にも馴染んでいて、上司や同僚との関係も良好。心を許して語り合える同期の女の子も近くに居る。  そんな私を悩ませる出来事が、ここ最近連続して起こっていたのだ。 「なあ……いいだろう?」 「いやっ……でもっ」  彼女の席から程近くにある給湯スペースから、男性同士の会話が漏れ聞こえてくる。  幾分くぐもったトーンが、妙に扇情的な空気を醸し出している。  おそるおそる横目で覗き込むと、それ

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】最終話 それは「珠玉の」大迷路(ラビリンス)

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】010「アフタヌーン・インベーダー」

           四条畷紗季が勤めている会社(非常に長い名前)の●●支店が入居しているオフィスビルの5階に珍客が訪れたのは、ある暖かい日の昼下がりであった。 (……ん?)  カタカタという心地良いキーボードの音に、少しだけうとうとしていた紗季は、ふとノートパソコンのディスプレイ上部に、脚を乗せて止まった小鳥と目が合った。 (あ、私うっかり寝ちゃったのか)  造型が妙にリアルなことが気になったが、彼女はそれを夢と思い込んだ。 (京田辺課長に見つかる前に目を覚さないと、あとカフェインも摂取すべ

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】010「アフタヌーン・インベーダー」

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】009「朝活?それとも、朝カツ?」

           朝の日差しがゆっくりと窓から差し込んでくる中、軽快なアラーム音が部屋の中に響き渡った。  ややあって、布団から伸びて来た手が、音源である目覚まし時計を掴む。 「……眠い」  布団を上げてベッドに腰掛けた四条畷紗季は、半ば覚醒していない脳内で、本日のスケジュールを確認していた。 「……そう言えば、今日からだったな」  手早く身支度を整えたあと、コーヒーメーカーのスイッチを入れた紗季は、その流れで自宅のノートPCを立ち上げた。  オンライン会議用アプリをWクリックして、準備し

          ※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】009「朝活?それとも、朝カツ?」