黒珈|くろこ|ビジネスラノベ作家
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※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】001「テキストファイル・テンプレート」
🔹あらすじ 営業スキルの向上や自分磨きなど、更なるステージアップに繋がるヒントを探している方にオススメ! 3分間の新感覚ビジネスショートストーリー。 ●●支店の営業課長、京田辺一登(きょうたなべかずと)は、自身が習得してきたビジネススキルを課のメンバーである四條畷紗季(しじょうなわてさき)や住道タツヤ(すみのどうたつや)に分かりやすくレクチャーしています。 『とんかつ課長』や『夢女子OL』等、個性的な登場人物達が続々登場! 様々なエピソードを通じてココロに響くメッ
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※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】最終話 それは「珠玉の」大迷路(ラビリンス)
(……また、始まったわ) 私は、●●支店の総務部に所属している、星田敬子。 支店の業務にも馴染んでいて、上司や同僚との関係も良好。心を許して語り合える同期の女の子も近くに居る。 そんな私を悩ませる出来事が、ここ最近連続して起こっていたのだ。 「なあ……いいだろう?」 「いやっ……でもっ」 彼女の席から程近くにある給湯スペースから、男性同士の会話が漏れ聞こえてくる。 幾分くぐもったトーンが、妙に扇情的な空気を醸し出している。 おそるおそる横目で覗き込むと、それ
※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】010「アフタヌーン・インベーダー」
四条畷紗季が勤めている会社(非常に長い名前)の●●支店が入居しているオフィスビルの5階に珍客が訪れたのは、ある暖かい日の昼下がりであった。 (……ん?) カタカタという心地良いキーボードの音に、少しだけうとうとしていた紗季は、ふとノートパソコンのディスプレイ上部に、脚を乗せて止まった小鳥と目が合った。 (あ、私うっかり寝ちゃったのか) 造型が妙にリアルなことが気になったが、彼女はそれを夢と思い込んだ。 (京田辺課長に見つかる前に目を覚さないと、あとカフェインも摂取すべ
※note創作大賞2024「お仕事小説部門」応募作品_お仕事ショートストーリー【営業課長の心得帖】009「朝活?それとも、朝カツ?」
朝の日差しがゆっくりと窓から差し込んでくる中、軽快なアラーム音が部屋の中に響き渡った。 ややあって、布団から伸びて来た手が、音源である目覚まし時計を掴む。 「……眠い」 布団を上げてベッドに腰掛けた四条畷紗季は、半ば覚醒していない脳内で、本日のスケジュールを確認していた。 「……そう言えば、今日からだったな」 手早く身支度を整えたあと、コーヒーメーカーのスイッチを入れた紗季は、その流れで自宅のノートPCを立ち上げた。 オンライン会議用アプリをWクリックして、準備し