マネジメント 1/3-マネジメントの使命

この本のメモ書きです

■マネジメントの役割

マネジメントの3つの役割
・組織は目的ではなく手段。
・「その組織は何か」ではなく「その組織は何をなすべきか、機能はなにか」が問題
①マネジメントは組織に特有の使命、すなわちそれぞれの目的を果たすためにある
②仕事を通じて働く人を活かす
③自らの組織が社会にあたえ得る影響を処理するとともに、社会の問題の解決に貢献する

時間という要素
・マネジメントは、常に現在と未来、短期と長期を見ていかなければならない

管理的活動と起業家的活動
・マネジメントの仕事は、それ自体が絶対かつ無条件のものではなく、果たすべき役割によって決定されるべき

1章:企業の成果

■企業とは何か
企業=営利組織ではない

企業の目的
・顧客を創造すること
・言い換えると市場をつくること
・企業は、すでに欲求が感じられているところに、その欲求を満足させる手段を提供する
・企業とは何かを決めるのは顧客
・企業の2つだけの基本的な機能:マーケティングとイノベーション

マーケティング:顧客の欲求からスタートする
・「われわれは何を売りたいか」ではなく「顧客は何を買いたいか」
・「われわれのサービスにできることはこれである」ではなく「顧客が価値ありとし、必要とし、求めている満足がこれである」

イノベーション:新しい満足を生み出す
・企業そのものは、よりよくならなければならない
・より大きな富を生み出す新しい能力をもたらすこと

・生産性に影響を与える要因
・労働だけが唯一の生産要素ではない
①知識
②時間
③製品の組み合わせ
④プロセスの組み合わせ
⑤自らの強み
⑥組織構造の適切さ

利益のもつ機能とは何か
・マーケティング、イノベーション、生産性向上の結果手にするもの

■事業は何か

自社をいかに定義するか
・「われわれの事業は何か。何であるべきか」を定義する

われわれの事業は何か
・この問いに答えるには、顧客(顧客の価値、欲求、期待、現実、状況、行動)からスタートしなければならない

顧客は誰か?顧客はどこにいるか?何を買うか?
→これをいつ問うべきか?
・われわれの事業は何か。何であるべきか」を問うべきは、成功しているとき

われわれの事業は何になるか を考えなければならない
①市場動向のうち最重要は人口構造の変化
②経済構造、流行と意識、競争状態の変化によってもたらされる市場構造の変化
③今日の財やサービスで満たされていない欲求は何か?

われわれの事業は何であるべきか
・現在の事業を全く別のものにすることで、新しい機会の開拓、創造ができるかもしれない

われわれの事業のうち何を捨てるか

事業の定義があって初めて、目標を設定し、戦略を発展させ、資源を集中し、活動を開始できる。
業績をあげるべくマネジメントできるようになる

■事業の目標

マーケティングの目標
・2つの基本的な意思決定が必要:集中の目標と市場地位の目標
・市場において目指すべき地位は、最大ではなく最適

■戦略計画

戦略計画とは何か
①リスクを伴う起業家的な意思決定を行い
②その実行に必要な活動を体系的に組織し
③活動の成果を期待した物と比較測定する
という連続したプロセス
最善の戦略計画さえ、仕事として具現化しなければ、よき意図にすぎない

2章:公的機関の成果

■多元社会の到来
■公的機関不振の原因
■公的機関成功の条件
(割愛)

3章:仕事と人間

■新しい現実
■仕事と労働

■仕事の生産性

生産性向上の条件
・4つのものが必要
①分析。仕事に必要な作業と手順と条件を知らなければならない
②総合。仕事を集めプロセスとして編成しなければならない
③管理。仕事のプロセスのなかに、方向付け、質と量、基準と例外についての管理手段を組み込まなければならない
④道具

成果を中心に考える
・技能や知識等仕事へのインプットからスタートしてはならない
・作業の組み立て、管理手段の設計、道具の仕様など必要な作業を決めるのは成果である

■人と労働のマネジメント
・働くことのマネジメントの基礎として「権限」ではなく「責任」の組織化を行う

■責任と保障
・責任に焦点を合わせる

3つの条件
・働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない
①生産的な仕事(生産性向上の条件の4つ)
②フィードバック情報
③継続学習
・この3つは、働く者が自らの仕事、集団、成果に責任をもつための基礎。
・この3つは、マネジメントだけが一方的に取り組むべきではなく、実際に仕事をする者自身が始めから参画しなければならない。

■人は最大の資産である
人のマネジメントとは、人の強みを発揮させることである。人は弱みのために雇われるのではない。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することにある

人こそ最大の資産。
・組織の違いは人の違いだけ

実行
・必要なことは、実際に行うことだけである。
①仕事と職場に対して、成果と責任を組み込むこと
②ともに働く人を生かすべきものとしてとらえる
③強みが成果に結びつくように人を配置すること

4章:社会的責任

・マネジメントにとっての最大の役割は、自らの組織に対するものである
・マネジメントは、事業上のリスクを負い、将来の活動に着手するうえで必要な利益の最低限度を知っておかなければならない

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