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【動画感想文】結局、世界の石炭発電が過去最大!日本はクリーンな石炭ガス化複合発電技術IGCCで世界を救える!(6/13 竹田恒泰チャンネル2)

YouTubeを始め動画を見ながら日本と世界について考える「動画感想文」。最近見た動画について、オススメする意味も込めて感想文を綴ります。

今回の動画はこちら。

脱炭素が叫ばれる昨今ではありますが、実際には世界では石炭火力が増えている、ということです。

しかも途上国だけでなく、米国やドイツといった先進国でも増えているというのですから、日本で普通にイメージされる世界の状況とは、かなり様相が違っていることが分かります。

ちなみに、紹介されている記事はこちらです。

つまり、いくら脱炭素とか気候変動とかいっても、世界の国々ではまず電力の確保が前提で、その上で出来る範囲の脱炭素をやっている、ということなのでしょう。

ウクライナ情勢などで状況が変われば政策を転換し、まず電力を確保する。非常に単純で、当たり前の行動です。というより、脱炭素など実は重要視していないという証左でしょう。

なのに日本だけクソ真面目に脱炭素に取り組む。欧米の決めたルールに、当の欧米は適当に付き合っている程度なのに日本だけが厳格に順守する。そして日本が損をする。非常にアホらしい現実です。

さらに話は日本の石炭火力の環境性能に及びます。

日本が開発したIGCCという技術は、石炭を一度ガス化することで発電効率を向上し炭素排出量も低く抑えるということです。

動画の解説を受け少し調べてみましたが、確かに大きく環境性能が上がるようです。また、IGCCと燃料電池を組み合わせたIGFCという技術が実用化すれば、さらなる性能向上が見込めます。

もちろんこんなこと、日本の官庁は先刻ご存じです。資源エネルギー庁の資料にこんなのがあります。

資源エネルギー庁
さまざまなエネルギーの低炭素化に向けた取り組み
世界的に高い日本の火力発電高効率化技術

これによれば、IGCCでも石炭火力の世界平均より25%、IGFCなら40%近くもCo2排出量を削減できます。LNGと同等とまではいきませんが、かなり迫るところまでは来ていそうです。

なのに、日本は石炭火力の輸出支援を停止してしまいました。

欧州では、LNGつまり天然ガスでの発電は石炭などと違い効率がいいからという理由で炭素排出量にカウントしないそうです。

なんじゃそりゃ、と思います。

確かに効率はいいようですが、全く出ないということではありません。石炭火力の半分程度は排出されるのです。

にも拘わらず、カウントしない。欧州では天然ガスはロシアから大量に輸入できていたため、そんな都合の良い例外を作ったのでしょう。

しかし、ウクライナ戦争を受けて状況は一変しました。いつまでもロシアの天然ガスに頼る訳にもいきません。今後も石炭火力の需要は高まるでしょう。

であれば、日本の石炭火力を輸出することが世界の脱炭素に貢献するはずです。日本の高効率な石炭火力が世界に広まれば、それだけでも炭素排出量は減るのです。

逆に、日本が手を引いたなら、そこにはいずれ中国の石炭火力が進出のでしょう。どちらが脱炭素に寄与するでしょうか。

日本は気候変動に対処するためにも、石炭火力を推進すべきなのです。

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