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プーチンと私たちの国際秩序観の違い

プーチンと私たちの根本的な違いは、その国際秩序観にありそうだ。平和観と言い換えてもいい。どのような世界が望ましいか、という考え方である。

私たち日本人は誰も戦争など望んでおらず、世界中の主権を持つ国家同士が仲良く協調していくことが秩序であり国際平和だと思っている。

しかしプーチンは違う。そもそも「世界中の国が主権国家」などと思っていない。主権国家とは核を始めとする強大な軍事力を持ち他国に左右されない国家だと認識している。つまりウクライナは主権国家ではないし、日本やドイツもアメリカとの軍事同盟に依存しているから主権国家ではないということらしい。

私たちの国際秩序観
プーチンの国際秩序観

その考え方でいけば世界には「主権国家」は数少なく、それら少数の国で利害を主張し合うのが国際秩序である。そして自らの主張が通る状態を国際平和と呼ぶ。

もちろん賛同できる訳もないが、現実の世界はある程度はこのように成り立っている。この秩序観を持ち本気で「秩序回復」を決意した独裁者を止められなかったのも現実である。

果たして習近平や金正恩はどのような秩序観、平和観を持っているのだろうか。虚心坦懐に見ていかなければならない。

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