vol.7 お酒の飲めない営業本部長によるキャリアの旅_もう辞めよう…

もう辞めようと真剣に考えていた時期の話

2008年後半~2009年のこと

出向先からサイボウズに戻ることになりました。vol.6に書いた通り出向に出た経緯や戻ることになった経緯のだいたいを知ることになった私はここにいる必要があるのか?という葛藤を抱えることになります。

私が大阪にいる間に営業本部長が交代としており、富士ゼロックス出身の方が本部長となっていました。もともとサイボウズと関わりのあった方でしたが、私は面識はありませんでした。大阪で一度だけ面談しました。そして少し組織も大きくなっており、営業部は2つに分かれます。パートナー営業を行うパートナー営業部とハイタッチの動きをするMA営業部。私はパートナー営業部に戻りたかったのですが、「お前が入るとバランスが崩れる」と言われMA営業部に戻ることになりました。

ここに所属するのは1年ほどになります。ドットセールス、Garoonカスタマイズ事業、従業員数3,000名以上の大規模案件、GaroonSaaSなどを手掛ける部署ですが、当時の私に全社観点における部門の位置づけなど理解出来るわけもなく(いや、、するつもりがなく)、すべてが無意味なものに思えました。そのようなスタンスですので結果などついてくることもなく、それどころかほぼ仕事を放棄します。完全に気持ちが切れていましたので、朝オフィスに来て定時の18時まで一日中All Aboutを眺めていました。(おかげで雑学王になれました。)

3ヶ月ぐらい続けるとこんな生活も飽きてきましたので、いよいよ転職を本格的に考えます。しかし…2009年に第一子が誕生、そして流れでマンション購入というライフイベントが重なりちょっと躊躇しますが、さすがにのままでは腐ってしまうと思い転職活動を開始します。活動結果は思っていた以上に順調ですぐに数社内定をもらうことが出来て、そのうち1社外資IT企業に決めて内定受諾の連絡をします。

退職を伝える面談をします。部長はさらっと終わりました。大阪営業所時代の上司ですから、引き止めることもなくあっさりと。続いて本部長です。思い返すとこの面談が私の人生におけるターニングポイントになります。この本部長というのが私の先代営業本部長の中原さん(現フェニーチェ代表取締役)です。後楽森ビルの1Fにあったスターバックスに呼び出されます。中原さんの第一声「ところで君はなんでそんな扱いになってるの?」となかなかガツンとくる一言でした。

仕事を放棄しているのですから、それは幹部メンバーからそれなりの扱いになるのは当然です。しかしそれを面と向かって言われると堪えるものがあります。その続き「俺は過去のお前は知らないから、自分の目で見て判断したい。辞める前にひとつ仕事引き受けないか?」という打診を頂きます。

すでに内定受諾連絡済みでしたので悩みましたが、転職活動が順調だったこともあり、ダメだったらまた考えればいいかという結論になり、その仕事を引き受けることにしました。ちなみに・・・オファーレターをもらって内定受諾済み企業からはすこぶる怒られました。その節は大変失礼しました。

次回、ようやくなぜ自分は評価されないかということが理解出来た時のことをご紹介します。

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