vol.3 お酒の飲めない営業本部長によるキャリアの旅_パートナー営業

いよいよ念願のパートナー営業へ!

2005年2月のこと。

いよいよ私の本職である(と自分で思っている。)パートナー営業のスタートです。異動が決まったときの高揚感は忘れられません。

自治体営業や案件作り施策の企画実行という仕事が決して楽しく無いわけではなかったのですが、やはり当時のサイボウズ営業の中心はパートナー営業部。2002年にパートナー専用商材として立ち上げたGaroon、そのGaroonを販売するために作られた営業部隊がパートナー営業部です。

企業で利用するWebシステムをWebページからアーカイブがダウンロード出来て、60日間無料で利用出来る。さらに購入もWebで完結するというビジネスモデルがサイボウズの肝でした。このビジネスモデルに陰りが見えてきたことに対応する商品がGaroonでありパートナー販売です。当然のことながら立ち上げはどんなビジネスであっても苦労の連続です。私が担当していた仕事もこのGaroonに関わるものでありましたが、最前線の先輩たちと比べると少し物足りない・・・、最前線で先輩たちと苦労を語り合いたいと常々感じていました。

Garoon初期のパートナーリクルーティングは全国対応可能な企業のみを対象としており、その他企業はスポット対応する形をとっていました。2004年の終わり頃になって、自社と同程度の規模のパートナーをリクルーティングして思いついた施策に気軽に付き合ってくれる関係を作ろうという動きが始まります。そこでリクルーティングした企業が私が初めて担当するパートナー企業となります。リクルーティングは私から見て最も優秀だった先輩が行い、候補企業を数社ピックアップします。新規パートナーは私が担当することになっていましたので、部長と2人で面談を行いました。面談の結果、1社「ココだっ!」とお互いの狙いも明確で手を組むことになったのです。

2005年、上場目前の企業で先方の社長(現会長)が会社案内に使っている資料に見覚えが…。当時の部長、そして私の2人は証券会社出身です。そう、目論見書です。「それ、、目論見書では?」の一言で場の雰囲気は一変します。私は新卒でチョロっと在籍しただけですが、部長は違います。野村證券から外資証券に引き抜かれた本物の証券マン。上場に際してのアドバイス諸々で盛り上がって社長は大喜び。トップダウンですすんでいくことになりました。

2005年から2006年5月の大阪営業所開設まで、いま思い返すとたったの1年ちょっと。しかしこの1年は私にとって一生を方向づける宝物のような時間になりました。

働き方改革やワークライフバランスという言葉が定着している現在ですが、ワークを大切にする人に向けたアドバイスのひとつが、寝食を忘れるぐらい没頭できる仕事に出会えるかというのは重要な要素になると思います。(実際はちゃんと寝て食べていましたが)どうやって出会うことが出来るのか?これはいまの私にも分かりません…、再現性のある手段があるのかどうか。私はラッキーであったことは間違いありません。私から言えることは目の前の仕事に真剣に取り組むこと。どれが自分が時間を忘れるぐらい没頭できる仕事であるか気づけ無いまま終わらないようにすることは自分の努力で出来ることですから。多くの人は本当に自分にとってのハマり仕事を見逃したまま過ごしているのではないでしょうか。

パートナー営業をはじめて行う私を気持ちよく迎えてくれ、一緒にトラブルや大型案件獲得にひたすら前向きに活動できた方々はあれから15年が経ったいまも一緒に仕事をすることが出来ています。パートナー営業は一過性の活動で成り立つものではなく、過去の活動の積み重ねが脈々と引き継がれるということも面白みがあります。

そしてこの頃、先輩のお手伝いをする中で私より6,7歳年上のスーパービジネスマンたちと出会います。実名は避けますが、大手IT総合商社で全国トップセールスを集めて、組織の未来を方向づける事例づくりと展開をミッションとして与えられた部隊が新設されました。強烈なインパクトのある方々に可愛がっていただいたことも非常によい経験になりました。少し先の未来を見せてくれる先輩を社外に持てたということは今から思えば非常に幸せなことです。

次回はもう1社この時期担当したパートナーの話を続けます!

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