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【実施報告】栗山町おためし地域おこし協力隊「栗山町で夢叶えませんか?」

8月29日から2泊3日、栗山町おためし地域おこし協力隊(KURIYAMA ORIGINAL PROJECTインターン)を実施しました!

今回、栗山町では「夢の実現×地域の課題解決」をテーマとし、フリーミッション起業型の地域おこし協力隊として活躍するためのインターンを開催しました。
★企画詳細、募集要項記事はこちらをご覧ください

今回集まってくれたのは、こちらの3人!


左から、安田紬さん、村田花梨さん、山舘奈央子さん

安田さんは江別市内の大学に通う大学2年生
村田さんは埼玉県から参加してくれた高校2年生
山舘さんは札幌市内の大学に通う大学2年生

「いつか起業をしたいと思っていたから」
「町おこしに興味があったから」
「地域との繋がりを大切にしたいから」

それぞれ参加してくれた理由も異なり、しっかり栗山町を訪れるのも初めてでしたが、こうして栗山町に集まってくれました。

それでは、3名の活動をご報告いたします!


8月29日(火)1日目「まちを知る」

自己紹介、オリエンテーション

まずは参加者、スタッフの自己紹介や今回のインターンの概要説明からスタート!

研修拠点は2023年4月にオープンした「栗山煉瓦創庫くりふと


町内見学

次に、栗山町の雰囲気や資源を知ってもらうため、北海道最古の酒蔵「小林酒造」や町内外から愛される「栗山公園」を散策。

栗山町の歴史、観光について知ることができました
観光客目線で栗山公園を散策しました

平成10年に廃校となった旧雨煙別小学校をリノベーションし、栗山町の自然体験教育の拠点となっている「雨煙別小学校コカ・コーラ環境ハウス」も見学。

栗山町の自然体験教育についても教えていただきました

だんだん3人の距離も縮まってきた気がします…!

その後、拠点に戻り、
●地域おこし協力隊の制度概要
●地域おこし協力隊OBが立ち上げた「合同会社オフィスくりおこ」の取り組み
についてお話をさせていただきました。

とにかく、1日目は「栗山町を知る」がテーマでした。
明日はもう少し深堀して発表に近づけます!


8月30日(水)2日目「人を知る」

まずは、昨日の振り返り。

「無料でも楽しめる施設があって素敵、もっとPRできればいいな」
「これまでスポットでしか知らなかったけど、位置や仕組みの繋がりなどで知ることができた。一度しか来たことがなかった人も、栗山町の新しい一面に気付けるようなことを考えてみたい。」
「自分のやりたいことと栗山町の魅力、できることの合致点を探したい」

栗山町の魅力やご自身でできることを積極的に探ってくれています!

現役地域おこし協力隊活動紹介

本日は、フリーミッション型の地域おこし協力隊、2023年4月に「SmileBack Foodtrack」を開業した北山沙也加さんの活動紹介から。

栗山町の魅力や資源を生かしながら、自身の夢を叶えている北山さんのお話にはたっぷりの熱意と説得力があります。
参加者の皆さんも熱心に話を聞き、地域おこし協力隊として栗山町に移住したきっかけや、開業までの業務や流れなどの質問が飛び交いました。

先輩の実績を聞き、少し発表に向けての作戦タイム。
”魅力”は知れたけど”課題”を実感できていない…
皆さん頭を悩ませていました。

生産者訪問、施設訪問

午後からはたくさん栗山町民に会っていただき、リアルな声を聞いてもらいます!

まずは、有限会社 湯地の丘自然農園の渕野会長
広大な農地でアスパラやとうもろこし、種芋、かぼちゃなど20品目を超える作物を栽培している農家さんです。

左から2番目が渕野会長です

選果場や畑を案内していただきながら、栗山町の農業の特徴や、直売所の運営、六次化への取り組みなどについてお話をしていただきました。

今年の北海道は異常な高温が続き、とうもろこし栽培には大変苦労した、と仰っていました。
「どんなに心を込めて、手間暇かけて育てても、気候次第では半分以上を捨てなくてはいけなくなってしまう。味はおいしくても見た目が悪いと買っていただけなかったり…なかなか作り手の想いは届かないもんだ。」

そんな中でも渕野会長は前向きに、心を込めて作った農作物を多くの人食べてほしいと、イベント出店や加工品づくりに取り組んでいらっしゃいます。

農作物への熱い想いを伝えてくださいました

その後、北海道日原さんのメロン畑にお邪魔したり、「栗山煉瓦創庫くりふと」内に併設されている「ファブラボ栗山」を見学したり…

左側、右上が北海道日原さん、右下がファブラボ栗山

とっても濃い1日となり、皆さんをさらに悩ませることとなりました。(いい意味で)

それぞれ発表へのまとめにかかります

町民との交流BBQ

そして夜は栗山町で活躍する方々を集めての交流会!
現役地域おこし協力隊。OB、若手農家、アーティスト、町職員、まちのお肉屋さん…たくさんの方が集まってくださいました!

予定参加人数も予定終了時間もオーバー!盛り上がりました。

参加者のみなさんも、町民のみなさんも、栗山町産の野菜たっぷりのBBQを目の前に、じっくりゆっくり、楽しく意見交換ができたようでした。

くりふと後ろの芝がおしゃれなBBQ会場に!




8月31日(木)3日目「最終報告」

いよいよ最終報告の日。
朝から集中して発表準備をしていました。
緊張感は漂っているものの、昨日までの悩み顔はもうなくなっているように見えました。
様々な立場、年齢、業種の町民との交流の中で、気付いたことや心に残ったことがあったのかもしれません。

ペンがするすると進んでいました

いざ、本番。
栗山町担当課職員の方、現役地域おこし協力隊員、大学の関係者の方など約10名の皆様が集まってくださいました。


「もしもあなたが栗山町地域おこし協力隊になったら」をテーマに、ご自身の夢や特技と、栗山町の課題や素材を掛け合わせた活動プランを発表してもらいます。

1.村田さん「『農』をもっと身近に!!」

まずは、村田さんから。

村田さん「『農』をもっと身近に!!」

より多くの方に「農業」そして「栗山町」を知ってもらうためにも農業体験を開催する計画について発表してくれました。

今回のインターンで「農業」について、初めて直接農家さんの話を聞いて衝撃を受けたことがきっかけとなったそうです。
農業体験を通して得られるメリットは…
 ● 農家さんの顔が見えるようになる
 ● 形が悪いだけで廃棄になってしまうお野菜もおいしく食べてもらえる
 ● 離れていても通販などでお金を落としてもらえる

村田さんにとって、今まで身近ではなかった「農業」でしたが、最後には「農業の大切さを知ってほしい。今の課題を解決できるように関心を持ってほしい。」と感じるほどに農家さんから直接聞くお話が胸に響いたようです。

2.安田さん「アートには人を動かす力がある。」

そして二番手安田さん。

安田さん「アートには人を動かす力がある。」

「アートで人を繋ぐ」という、自身が大切にしている軸と栗山町の課題を結び付けた活動を検討してくれました。

壁に絵の具を塗るようなわくわくする芸術を楽しむことのできる「シェアアトリエ」を軸に、栗山町の農産物を楽しめる、且つ収入源となる「飲食店」も併設させたい。
そして、デザイナー不足という課題を解決できるよう、栗山町専門の「デザイン会社」の設立も計画に組み込まれていました。
つむぎちゃんがアートディレクターとして、町民がよりアートを身近に感じられるようなイベントを開催し、新しいコミュニティを生み出す効果も期待できます。


3.山舘さん「栗山町の今とつながるソーシャル系大学『くりやま大学』」

最後に、山舘さんの発表です。

山舘さん「栗山町の今とつながるソーシャル系大学『くりやま大学』」

現役大学生ならではの視点で、日本中どこにいても栗山町と繋がり、集うことのできる仕組みを考えてくれました。
今栗山町ある資源を広めるため、1を100にするための企画です。

『くりやま大学』は学部制になっており、発表では、”農学部”について説明してくれました。
今回の滞在では「消費者から生産者の顔が見えない」「やりたいことはあるのに人手が足りていない」という課題を感じたそうです。
それらを解決するため、栗山町や農業に関心のある参加者が「くりやま大学」に集まり、農家さんの話を直接聞き、課題解決に取り組むという仕組みです。

栗山町にいてもいなくても、栗山町や町民と繋がることができる、今の時代だからできる「栗山ファン」づくりの形を提案してくれました。


発表終了後には関係者の皆さんからの質問や感想を伺い、報告会自体は終了…したものの、話が尽きません!
関係者の方からは「栗山町と連携をしてぜひ実現したい!」という声も聞かれました。

3日間のインターンを終え、代表して山舘さんに感想を伺ってみました。

山舘 奈央子 さん

札幌出身の私が栗山町で出来ることを考えるところからはじまりましたが、様々なところを見学させていただき栗山町の良さを沢山知ることが出来ました。
私が感じた栗山町の良さを多くの人に伝えたいと思い「くりやま大学」を作りたいと思いました。
今回栗山町ですごした3日間は普段の大学生活では気づけないありがたさを沢山知り、今までの自分よりも一歩成長できたと感じています。
このご縁をこれからも大切に栗山町と関わりを続けたいです!

さらに、山舘さんは大学内でも今回のインターンについての発表をしてくださったそうです。

お三方とも、短い時間の中でたくさんの方と交流し、栗山町の魅力や課題についてしっかりと向き合い、発表に挑んでくださいました。

主催者より

栗山町 ブランド推進課
原田 恭兵 主査


今回のインターンは、栗山町で夢に挑戦しながらまちおこしを目指す「起業型地域おこし協力隊」のお仕事体験と新メンバー発掘を主目的に開催しました。
ひとりも応募がなかったらどうしようと心配でしたがたくさんのお問い合わせをいただき、最終的に3人の方に参加いただき実施することができました。
わずか2泊3日という短い期間に、まちの現状や課題を探し、自分自身のスキルややりたいことをかけ合わせて、さらに経営計画まで考えて発表しろというのですから大変です。
それでもみなさん大変熱心に取り組んでいただき、最終的な事業提案は、全員ぜひとも正式な協力隊になって実現してもらいたいものばかりでした。

本事業は北海道栗山町の新たな起業型地域おこし協力隊の発掘を主目的にはしていますが、それ以外にも、
・田舎で働くことに関心がある方
・起業してみたいと思っているけど踏み出せない方
・地域は決めてないけど地域おこし協力隊に関心がある方
など幅広い方を参加対象としています。

すぐには移住できなくても、関係人口として栗山町とつながってくれる方が増えることで、日本各地に栗山町のエバンジェリストが増えたらいいと考えています。

来年度もインターン実施を予定しておりますので、ぜひご参加を検討ください。

今回、自身の夢の実現と地域の課題解決を掛け合わせることをテーマとして事業発表をしていただきました。

栗山町がさらに成長し、活気あるまちになるためには、今ある栗山町の魅力を大切にしながらも、様々な角度からの視点や新しいアイディアも必要であることを、改めて参加者の皆様の発表から教えていただきました。

お三方にはぜひまた栗山町に来ていただきたいですし、どんな小さなことでも構わないので夢を叶える場所として栗山町を選んでいただけると嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回のインターンはあくまでも第一弾です。
来年はどんな方にお会いできるか、楽しみにしています!


【お問い合わせ先】
〒069-1511
北海道夕張郡栗山町中央3丁目16番地
栗山町役場ブランド推進課 観光・賑わい推進グループ(担当:原田)
TEL:0123-76-7787
MAIL:brandsuishin-ka@town.kuriyama.hokkaido.jp