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静岡の鋳物メーカー「栗田産業(KURITA)」です!

noteをご覧のみなさん、はじめまして!

静岡県静岡市で鋳物事業に取り組む「栗田産業(KURITA)」です。
もっと多くのみなさんに鋳物の魅力を知ってもらうため、noteをスタートしました!

現在「栗田産業(KURITA)」では、toB向けの受注工業製品はもちろんのこと、“もっとしずおか鋳物を身近に”という想いのもと、「しずおか鋳物 重太郎(JUTARO)」というブランドネームで、一般向け商品の制作・販売もはじめています。

そもそも「鋳物(いもの)」とはなにかご存知でしょうか?
「鋳物」とは、金属加工方法のひとつである「鋳造(ちゅうぞう)」によってつくられた製品のこと。
鉄や銅・真鍮・錫(すず)などの金属からなる原材料を、高温に熱して液体化。
それを用途に合った型に流し込み、冷やし固めます。
その型のことを「鋳型(いがた)」と呼び、わたしたちのように鋳造の技術を扱う事業者のことを「鋳造業」と呼びます。

鋳物の歴史はとても古く、なんと紀元前4000年前のメソポタミア時代!
日本では、弥生時代の「銅鐸(どうたく)」(釣鐘型の青銅器)や、奈良平安時代ともなると、東大寺の大仏像といったものまで、鋳造の技術が使われています。
ものづくりの歴史を変えた、最古の技術のひとつ。
今よりはるかに技術の乏しい時代に、これだけ巨大なものをつくっているというのは驚きですが、それだけ鋳物は、わたしたち人間の生活に根ざした技術だったといえます。

とっても奥の深い鋳物の世界……こちらはまた別のnoteで詳しく綴りたいと思います。


わたしたち「栗田産業(KURITA)」は、最初の名前を「栗田鋳造所」として、1890年(明治23年)に創業。
130年以上、創業の地である静岡で、鋳物の歴史を築いてきました。

創業者である栗田重太郎は、18歳でこの会社を立ち上げるだけでなく、大正8年には静岡県鋳物組合を設立。
多くの会社の指導的立場につき、静岡や他地域の鋳物産業の発展に多大な貢献をしてきました。

自社だけではなく、地域産業としての発展に尽力した創業者・重太郎。
わたしたちは、そんな重太郎の行動から、
「鋳物を通じた地域社会への奉仕・貢献」
これが、当社の創業目的であると考えています。
そしてこれこそ、「栗田産業(KURITA)」が今でも鋳物事業を続けている理由であり、存在意義なのです。


しかしながら、ただ当時と同じことをやっていただけでは淘汰される。
便利な世の中になったからこそ、変化の目まぐるしい世の中だからこそ、わたしたち鋳物業界も「進化」していかなければならない。

創業者・重太郎の意志を受け継ぎつつ、わたしたちはさらなる鋳物産業の発展を考え、“挑戦する鋳物屋”を目指しています。

超アナログな世界の鋳物ですので、職人技術が光る一方、後継者の問題や怪我をする恐れがあるのも課題のひとつ。
そこで最近では、IoTシステムを開発して、一部IoT化を図ったり、職人技術の必要な作業をロボット化したり、歴史ある職人技術と現代の最新技術を組み合わせることで、業界全体のより良い発展に向け、チャレンジを続けています。


しずおか鋳物 重太郎(JUTARO)のビアグラス

そんなチャレンジのひとつが、まさにこちらのnoteを読んでくださっているような、一般の方に向けた鋳物製品ブランド「しずおか鋳物 重太郎(JUTARO)」です。

“鋳物をより身近に人々の上質な暮らしに貢献”という想いのもと、ぐい呑みやビアグラス、箸置きなど、生活に取り入れやすいプロダクトを開発しています。
また、創業の地・静岡との連動も大切にしていて、静岡ゆかりのグッズなんかも制作しています。

「鋳物なんて知らなかった」という方にこそぜひ、トライしていただきたい!

ホビーのまち 静岡ならではのミニ四駆をモチーフにした箸置き
折り鶴をかたどった箸置き
熱伝導率の良い錫製のぐい呑みは、これからの夏にぴったり



このnoteでは、そんな「しずおか鋳物 重太郎(JUTARO)」のことはもちろん、鋳物のこと、その歴史のこと、それから鋳物業界を支えるスタッフのことなど、しずおか鋳物をより近くに感じてもらえるための情報発信をしていきたいと思います。

みなさんぜひ、応援よろしくお願いします。


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