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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』

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記事一覧

ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第17回

(前回から読む) ナンナ あっはっは! あぁ、おかしい、みんなから「ジャンポーロの倅」と…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第16回

(前回から読む) アントーニア ねぇ、ナンナ、あなたの話を聞きながら、わたしの身に何が起…

kuritalia
5年前

ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第15回

(前回から読む) ナンナ 翌日、わたしは第九時[午後三時ごろ]に目を覚ましたの。どういう…

kuritalia
5年前

ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第14回

(前回から読む) ナンナ それじゃ、次はこの話を聞いてちょうだい。汚れなき乙女とはとても…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第13回

(前回から読む) アントーニア それから、どこへ行ったの? ナンナ 別の穴から、教義の母…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第12回

(前回から読む) ナンナ わたしに仕える騎士殿に連れられて、床を流れる油のように静かに、…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第11回(毎週月曜日更新)

(前回から読む) ナンナ くんずほぐれつの乱闘から身を離そうと、うすのろが立ちあがったまさにそのとき、わたしの肩に手が置かれ、誰かが静かにゆっくりと、こんな風に言うのが聞こえたの「こんばんは、愛しい僕の魂よ」。わたしの全身を恐怖が満たしたわ。色狂い(そう言って差し支えないでしょ!)の女たちの合戦に夢中になって、ほかのことは何も考えていなかっただけに、なおさら驚いてしまったの。肩に手の重みを感じたまま、わたしは後ろを振り返り、こう呟いた「ちょっと、誰よこいつは?」。そして、〈

ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第10回(毎週月曜日更新)

(前回から読む) ナンナ さぁさ、次の話も聞いてちょうだい。さっき荷造りをして部屋から出…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第9回(毎週月曜日更新)

(前回から読む) ナンナ 暖炉に頭を突っこんだ失意の女子院長は、悪魔の口のなかにいる男色…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第8回(毎週月曜更新)

(前回から読む) ナンナ 槍試合に参戦する騎士たちが、その場にずらりと整列したわ。さっき…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第7回(毎週月曜更新)

(前回から読む) アントーニア あっはっは! おふざけの締めくくりはどうなったの? ナン…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第6回(毎週月曜更新)

(前回から読む) ナンナ ……大聖堂に勤める司祭の一人、つまり、司教座聖堂の参事会長が姿…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第5回(毎週月曜更新)

(前回から読む) ナンナ 二つ目の壁には、マゼット・ダ・ランポレッキオ[デカメロン第3日…

kuritalia
5年前
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ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第4回(毎週月曜更新)

(前回から読む) ナンナ 女の手や男の手は、さっきからもう、かばんの中身を掠めとられていることにも気づいていない、間抜けのポケットを探る掏りのように巧みな手際で、おたがいの太腿やら、乳房やら、頬やら、筒やら笛やらをまさぐり合ってたの。ところが、その天国の果物が姿を現わすやいなや、聖母マリアのお清めの祝日に、柱廊から投げられる蝋燭に向かって身を投げる見物人たちのような勢いで、みんなの手はその果物に襲いかかったのよ。 アントーニア その果物ってなんだったの? なんなのよ? 早