ピエトロ・アレティーノ『ラジョナメント』第11回(毎週月曜日更新)
(前回から読む)
ナンナ くんずほぐれつの乱闘から身を離そうと、うすのろが立ちあがったまさにそのとき、わたしの肩に手が置かれ、誰かが静かにゆっくりと、こんな風に言うのが聞こえたの「こんばんは、愛しい僕の魂よ」。わたしの全身を恐怖が満たしたわ。色狂い(そう言って差し支えないでしょ!)の女たちの合戦に夢中になって、ほかのことは何も考えていなかっただけに、なおさら驚いてしまったの。肩に手の重みを感じたまま、わたしは後ろを振り返り、こう呟いた「ちょっと、誰よこいつは?」。そして、〈