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秋はハンドメイドの気分なので、黒くてかっこいいサコッシュをつくる話

さて、クリハラ(@kurit3)です。

スマホと小さいカメラだけもって、身軽に出かける。みたいなやつやりたいじゃないですか。秋ですし。

黒くてかっこいいサコッシュなら、なお良いと思ったので、作りました。

デザインワーク

今回のポイントは、質感の異なる複数の黒い布を使うところですね。

エナメル、ブロード、合皮、オックス、帆布を用意しました。これらの表情の違いがおもしろいので、他の装飾はしないで仕上げます。

サコッシュの背面は丈夫な帆布を使い、前面は複数の縫い合わせて表情をつけてやります。エナメルのツヤ感、合皮のマットな黒、これらがデザイン的なアクセントになるよう配置します。また他の布は凹凸の少ないものを選びました。

サコッシュのサイズ、仕上がり寸法を 
縦16 × 横26 cm にしました。

これはだいたい 1:1.618 。つまり「黄金比」となっています。黄金比の特徴を、そのまま各布のサイズに反映させたデザインにしてみよう、という試みです。

型紙というか、プランが描けたので、大まかな段取りがつきました。さっそく作業していきましょう。

布を切って縫う

布をサイズごとに裁断します。直線なのでハサミの扱いも難しくありません。小さいサイズの布から、いい感じの縫い代をとり、縫い合わせていきます。ここもミシンの直線縫いなので、問題なく進みます。ここの作業が1番楽しかった。

5cmのマチ(奥行)をつけて、物を入れやすくしています。また、全体の型を保持できるように、大きいパーツには接着芯を貼りつけました。この辺のちまちました工夫が、使う人(つまり俺)の良い体験につながるのではないかと、作り手(つまり俺)としては思うのです。

裏地をつくる

そんな工夫はサコッシュの裏地にも。まぁ裏地をつけなくても、サコッシュとしては成り立つし、外観は変わりません。手間は増える。

しかしですよ。物を出し入れするときに、チェック柄がちらっと見えたり、手が触れる部分なので、使う人(つまr)のことを思ってやっておきました。あわせて、中に入れる物を保護する、という意味合いもあります。

裏地の寸法は、内周が表側より8mmくらい小さくつくります。ここのさじ加減は正解がまだわかりません。

ファスナーをつける

この2つを合わせて、ファスナーを縫いつけていきます。文脈をくみとって、黄金のファスナーです。ファスナーの滑りが悪くかったので、ホホバオイル挿しておきました。いいのかな。精密機械じゃないし、たぶん大丈夫でしょう。

ファスナーはやっかいでしたね。大まかにしか段取りをしてなかったので、この作業はけっこう手こずりました。後から調べてみると、最初にファスナー部分を仕上げてから袋部分を作っていくやり方もあるそうで。次回以降は段取り気をつけたいです。

つくるとわかる。

なんとか完成しましたが、課題も多くみつかりました。型の保持はもうちょっと厚地の接着芯を使ったほうが良かったし、それにより布のセレクトも考える余地があると思います。そしてファスナー……!! これは完全に段取りミスだと思ったので、次回は改善しよう。段取りホント大事。

ひとつ完成した喜びと、同時に「ここをもっとこうしたら……!」という改善点が見つかる、見えてしまうんですよね。だから完成した物は、やはり試作品”X”の域を出ないのかなと、思います。

死ぬまで試作品を生み出し続けるんだろうな。もちろん、作るのは楽しいけど、ちょっと苦しいなって、そんな金曜日の夜です。

(2018.10 くもり)


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