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家族葬の流れを決める3つのポイントと家族葬で意識すべき2つのこと

「故人の遺志をくんだ自分たちらしい家族葬がしたい」
「家族葬の流れは、葬儀社が提案したものから変更できないの?」

少人数で落ち着いた雰囲気の中送り出す「家族葬」の人気が高まる中、
「よくわからないまま決めてしまった」というケースも少なくなく、
家族葬の「流れ」についてのお悩みが多く聞かれます。

参列者の人数が少ない分、所要時間が短縮できる等の違いはあるものの、「家族葬の流れ」は、一般葬と変わりません。しかし、親しい人だけの
限られた人数で行うからこそ、故人や遺族の意思に沿った自分たちらしい
葬儀にカスタマイズしやすいという特徴があります。

そこで当記事では、家族葬の流れはもちろん、
家族葬を行う上で大切な3つのポイントについても解説します。

1 一般的な「家族葬」3日間の流れ

家族葬は、亡くなった日を含め3日間の日程で行われることが一般的です。
1日目は打ち合わせやご遺体の搬送が主で、2日目に納棺・弔問・通夜、
3日目に葬儀・告別式を行うのが葬儀業界において主流
とされています。

1日目:ご遺体の搬送・通夜、葬儀の準備

ご臨終が分かったら、まずは医者や警察の発行する「死亡診断書」を元に、役場に出向いて死亡届けを提出し、「火葬許可証」を受け取りましょう。

同時進行で、素早く葬儀社を決めてご遺体を安置場所に搬送させ、
この先のスケジュールを相談します。搬送は、搬送車と呼ばれる寝台車で
行われます。自宅に搬送してお別れすることもできますが、衛生面や
周囲の目に配慮して葬儀社や斎場の安置室を利用することが一般的です。

ちなみに、自家用車での遺体搬送は法律上問題ないのですが、
リスクや手間がかかるので推奨はされていません。

2日目:納棺~お通夜

通夜の前に「納棺」を行います。納棺とは、ご遺体を清めて思い出の品と
共に棺に納める儀式のことで、故人に触れお別れをする大切な時間です。

簡略的に行えば30分ほどで終わりますが、「湯灌(ゆかん)」や
「死化粧」など正式な工程をふむと1時間半〜2時間程度かかるでしょう。
納棺が終わると、ご遺体は安置所から葬儀会場に移されます。

通夜+通夜振る舞い(通夜後の食事会)の所要時間は、一般葬で2〜3時間が目安です。家族葬であれば、人数が少ない分、焼香の時間が短くなる為、
2時間程度で通夜~通夜振る舞いを終えることができるでしょう。

3日目:葬儀~火葬

3日目は、「葬儀」と「火葬」の2つを行います。
所要時間の目安は、葬儀に1時間半~2時間・火葬に1時間と言われています。
移動時間距離や火葬にかかる時間に個人差があることなども考慮し、
家族葬であっても3時間程度はかかるものと考えておきましょう。

また近年は、葬儀後に「精進落とし」や「初七日法要」が前倒しで
行われるケースも増えています。
忌引き休暇が何日もとれない、
遠方に住んでいて頻繁に集まりにくいといった理由があるためです。

2 家族葬の流れを決めるポイント3つと意識すべきこと2つ

家族葬の流れを決める上で大切にするべき3つのポイントは
「特に重要なもの」から順に、下記の通りです。

1.故人の遺志
故人は、どのような規模・形式の葬儀を望んでいたのか?
2.家族の意思
家族にとって無理のない日程・予算の葬儀とはどのようなものか?
3.地域性や家計の風習
地域ごとの風習や家柄によるしきたりなど、受け継ぐべきものはあるか?

これらを踏まえて、葬儀社に希望を伝え「自分たちらしい葬儀」
「後悔のない葬儀」を作っていくために意識することは2つです。

①家族葬の流れに明確な決まりはない

家族葬は配偶者、子、孫など近しい人だけで行うため
必要以上に世間体を気にする必要はありません。
参列者の年齢や持病・体調などにも配慮して、タイトすぎない
スケジュールを組み、無理のない流れで葬儀を進めていきましょう。

葬儀社側としても、故人の遺志や家族の意思を汲んだ流れで
葬儀を執り行うことは珍しいことではありません。

②基本となる流れに希望を組みこむ

基本となる流れに「故人や家族の希望」を組みこみ、
自分たちらしい家族葬に仕上げていきましょう。

例えば…
・家族団らんが好きだった故人のために、
 明るい雰囲気の曲を流して会食等に時間を割くようにした。

・「堅苦しい儀式は生に合わない」と言っていた故人の意見を汲んで、
 通夜は行わず葬儀・告別式のみを簡易的に行った。

・信仰心が強かった祖母のために、葬儀社さんが提案するプランよりも
 手厚く段取りを踏んだ弔いの儀式を行った。

・普通のお葬式では断られるかもしれないが、家族だけということもあり、
 故人の好きだった歌を流し歌う場を設けてもらった。

このように、家族葬の流れを決める上で大切にするべき
「故人の意思」「家族の意思」「地域性や家計の風習」を
上手に組み込んで、心に残る温かい葬儀にしてください。

3 最後に

家族葬は親しい限られた人数で行うからこそ、故人や遺族の遺志に沿った
葬儀にしやすい特徴があります。3日間という日程や一般的な流れに
強くとらわれすぎることなく、親族や親しい友人の体力や体調、
居住地域などを考慮して柔軟に対応しましょう。

さらに詳しく知りたい方は、以下のコラムにまとめておりますので
よろしかったらご覧ください。

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