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演奏中、何を聴く?

 先日、私たちのYoutubeチャンネルにこんな質問が届きました。

 『周りの演奏を聴くように!と言われますが、自分が弾くのに精一杯で周りがなかなか聴けないと悩んでいます。演奏中、共演者のどんなところに注意して聴いていますか?』

 これはなかなかいい質問だな、と思いました。私も質問されるまで意識していませんでしたが、私自身自分はここ聴いてたんだ!と明確になりました。動画でも語りましたが、今日はそんな話。

 実際何を聴いているのかといえば、答えは、

『すべて』です。

 そのすべても共演者も意図や意識なども含めてなんだなって思います。みんながどうなのかはわかりませんが、私と夫ギタリストの大輔は一致しました。

 それは、「お!今この人ホールトーンスケール弾いたぞ!よーし!」とかそういうでもなくって。例えるなら、車の運転みたいな感じかな。

 信号だけ見ていたり、一点だけに集中していたら、事故りますよね(笑) 信号をただ信じて発信しても相手が黄色ギリギリで突っ込んできたら「はっ!!」となります。本に書いてあったからこのフレーズでぶっ飛ばす!ってなったらそれこそ事故にはなりませんが、もう声かからなくなったりとかある意味事故るかもしれません。

私たちが思う聴くというのは、全体をぼんやり見て相手の歩行者やドライバーがどう来るか、どうしたいのかの意図を感じ取るのとなんとなく似ている感覚でしょうか。

 ベーシストだから、ベースだけ聴いていたら、周りの音がカットされます。人間の脳っておもしろいですよね。ベースのコピーをする時なら有効ですが、人と一緒に演奏する時にはあまり有効な聞き方ではないかもしれません。

 あと自分の音ばかりに意識が入ってしまうと、同じように共演者の素敵で楽しいアイディアが聴こえなくなりがちです。1人で練習しているとそっちにフォーカスしがちですが、音楽は共演者がいてくれるともっと楽しいものになるアートです。

 皆さんも機会を作って、たくさんいろんな人と演奏していってくださいね。楽しいですよ。聴けば聴くほど聞き上手になれると思います!

動画もチェックしてくださいね↓
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