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自分のスタイル

 先日、うちの娘が卒園しました。卒園、入学といえば、正装が定番ですよね。でも、うちの子供たちは服装にとてもこだわりが強い方で、3歳の息子は入園式にいつもの赤いTシャツ、短パン。めっちゃ普段着。6歳の娘のこだわりは乳児の頃にさかのぼり、生後6ヶ月の頃に友達にプレゼントしてもらったJAZZとプリントされているかっこいいTシャツを着せたらもう大変。ギャン泣きで脱がせ〜!の大騒ぎでした。それからというもの、毎日自分の気に入っている服を2着ローテーションする生活。

 チビの頃からプリンセス大嫌い、ひらひらプリプリ大嫌いな娘。おもちゃもミニカー。娘のお気に入りの服装は、ピンクや赤の女の子らしい色のスポーティな装い。黒やネイビーや茶色は絶対着ません。スカートもダメ。靴も赤かピンク。一時期は林家パー子さんかと思うくらい全身ピンクの毎日(もちろん下着、靴下、パンツまで)。こだわりの強さは親譲なのだろうか。それに日本に来てからはNYより暖かいからか、真冬でも毎日短パン!幼稚園バスの先生や近所のおばあちゃん達から「元気だね〜」と言われる毎日。普段はいいのですが、こういうイベントの時には母親の私がハラハラです。

 そうして迎えた卒園式。日本は女の子の服といえば、ヒラヒラのリボンやお花柄。レースのスカートがたくさんお店に並びます。子供の正装もお店に並ぶのはそんなものばかり。しかも地味な色のワンピースにひらひらがついたものばかり。これは困った。もう6年の付き合いになる娘のテイストを完全に分かっている私には全部ノーと言われるのが、目に見えていました。

 でもネットで買い物できるのはありがたいですね。まさに救世主。なんとかして短パンスタイルのスーツを見つけて購入!よかった!娘も色に難色を示すも、なんとかオッケーを出してくれました。シャツもヒラヒラばかり。なので、近所のママ友に男の子用の丸襟のシャツを貸してもらいました。靴下くらいは自分の好きな色がいいと持っている赤い靴下をチョイス。

 当日はワイシャツの裾を出していてだらしがなく見えたので、ズボンにしまいなさいと伝えると不貞腐れる娘。

「わたしはこれが好きなの!」

 「でもだらしがないでしょ!こういう服はパシッとシャツいれてきた方が格好いいんだから」と、わたしが言うも耳を貸さず。すると、横から、大輔が「これでいいんじゃない?本人らしくて。自分らしくいることが大事だよ」と。最初はしっかりと場面に合わせた服装をするマナーを教えることが大人の役目とは思ったのですが、本人の卒園式なので好きにさせてあげることにしました。よくみてみると、なんだかきちっとした格好を少し崩して着こなしている娘は個性が出ていていい感じ。ニューヨーカーのスタイル。

 肝心の卒園式もしっかり背筋をピンと伸ばして、大きな声で返事をし、大きな声で元気よく歌を歌っている姿を見て感動して涙が出てきました。

 そんな卒園式。時と場合にあった服装をすることは大事だと思います。それを教えていくのは親の仕事だとは思うのですが、それよりも自分らしくいるってことの方が大事なのかもしれないな、と思わせてくれた出来事でした。もちろん、これからそう言うことも教えていくつもりではありますが、親に言われたから言われた通りにするというよりも自分で色々決断していく、自分らしく生きていくことを応援してあげたいなと思いました。

 気づいたら、わたしも周りとは一味違う服装だった卒園式でした。

あはは。

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