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新しい個性を模索する時期 ~【櫻坂46】三期生が加入する前に~

今週の「そこさく」では、メンバーが活動の中や人生で学んだ教訓を格言として発表する企画が放送された。
先週から続く企画であったが、最終的に大園さんの格言「自分が思う200倍で喋れ」が選ばれた。
これを観ていて思ったのは、「ついにここに手を入れるか~」というものである。

欅坂46時代から、彼女たちの冠番組には「おとなしい」「静か」という感想がつきまとっていた。
「アイドル番組らしからぬ・・・」という枕詞を何回耳にしたことか。
それはそのまま、彼女たちに対するパブリックイメージとなっていった。
パフォーマンスをさせれば、世間の度肝を抜くような迫力あるものを披露するグループであるが、一度ひとたび発言する場面となると、人見知りを発揮し小声で話すメンバーばかり・・・というのが、彼女たちに抱く周囲の印象である。
以前から、「けやかけ」のMCを務めている土田さんと澤部さんも、雑誌インタビューなどで、この「小声」「おとなしい」ということについて話してきている。
最初こそ、それを指摘していたようだが、余りにも変化がないことから、土田さんたちの方が、それを彼女たちの個性としてとらえ、それらを前提とした対応をするようになっている。

しかし、彼女たちが櫻坂46となり、外番組に出演する機会が増えてきたことで、共演者から指摘されることが多くなってきたのだろう。
番組の中で、MCや共演者の方たちからツッコまれている様子を度々目にするようになった。
それほど親しくない方や興味もない人は、何も言わないかもしれないが、彼女たちのためを思って、いろいろとアドバイスをしてくれる方も少なくないのだろう。
新しいオファーに次々とチャレンジしている彼女たちにとって、そんな一つひとつが重要なのだと思う。
新しい刺激を受け、どんどん吸収している彼女たちは、まさに成長真っ盛りである。

そんな中で、今晩の「そこさく」で1位に選ばれた格言がもつ意味は重い。
それは、世間がもつグループに対するイメージを払拭するほどのインパクトがあるからだ。
「迫力のあるパフォーマンス」と「静かな雰囲気」は、彼女たちをアーティストと考えると、余り違和感はない。
ある意味、アーティストであれば、そうあって欲しいと思う人の方が多いのではないだろうか。
しかし、それが行き過ぎて、「扱いづらい」「気難しい」「やりにくい」と思われてしまうと、それはそれで厄介である。

パフォーマンスが確実にワンランク向上している今だからこそ、ここを改善していこうという流れが出てきているのかもしれないが、果たして、どのような結果となるだろうか。
パフォーマンスと同じくらい、彼女たちの個性が認知されるようになってくれば、そのギャップが面白いという形で興味をもってもらえそうである。
それがそのまま、次のオファーにつながることになるだろう。
最近、紹介されるようになってきた彼女たちのエピソードをみても、かなり面白い個性の持ち主が集まっていることがわかる。
今までは、どちらかと言えば、パフォーマンスの印象などから、「かっこよい」「クールな」という印象がもたれることが多かった。
これからは、「かわいらしい」「面白い」「微笑ましい」といったイメージがもたれるようになるかもしれない。
そのように、人間性に幅があることが知られるようになると、今までは来なかったような仕事が舞い込んでくることになるだろう。
これが、彼女たちの進化を力強く後押しするものになることは間違いない。

二年目の彼女たちは、次々と新しいことに挑戦している。



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