成熟期に入ってきたのか ~【櫻坂46】「摩擦係数」MVの300万回再生を受けて~
櫻坂46のアルバム『As you know?」のリード曲「摩擦係数」MVが、300万回再生を達成した。
特に新記録というわけでもないが、しっかりと回数を重ねているのが嬉しい。
楽曲の再生時間が短いのも、一つの要因だろう。
TikTokなど、短い動画の方が、話題になりやすい強みがあるのは確かである。
この楽曲の短さは、音楽番組でも有利である。
紅白くらいになると、1グループ2分も与えられないので、3分22秒という短さであっても、フルでパフォーマンスすることは難しくなるが、それでも削らなければいけない部分が少なくなると、彼女たちの魅力が伝わりやすくなるだろう。
30分ほどの音楽番組であっても、3分台であれば、フルサイズで楽曲披露する機会も与えやすくなるだろう。
これくらいになると、MCとのトーク時間を削っても、フルサイズにしてあげようという流れになりそうである。
ただし、そうなってくると、彼女たちにとっては、かなりきつくなってしまうのも避けられないことであるが、それでも、そういう機会が増えることで新規にファンとなってくれる人たちも多くなりそうである。
そのような意味でも、「摩擦係数」という素晴らしい楽曲が与えられたことに感謝すべきだろう。
最近のメンバーたちのコメントをみていると、まだ「摩擦係数」以外の楽曲については、特に振付がないようであるが、来月から始まるツアーとなれば、それもしっかりと観られるようになる。
アルバムを聴いていても思うところだが、楽曲のテイストがかなり違うため、セットリストが重要になってきそうである。
4枚のシングルと、アルバム曲を集めると、全曲やるわけにもいかないので、取捨選択を行う必要がある。
そこで、どのようにライブを組み立てるのが正解なのか、正直、今の時点ではこれと言ったものが提示できない状況である。
各地を回る中で、試行錯誤がありそうであるが、どのようなセットリストになるのか分からないくらい楽曲が増えてことに、グループとしての成長が感じられる。
メンバーの出身地でライブをする場合には、その出身メンバーがメインとなりやすいものが選択されることが考えられる。
欅坂46時代ほど、全体の物語性が強調されないというのが、最近の演出傾向なので、ライブ開催地ごとにセットリストを変えてくることも十分にありうることである。
アルバムの時もそうであったが、何が出てくるのか分からないというのが、今の櫻坂46の魅力となっている。
1年目は、楽曲数が少なく、ライブを構成するのにも苦労していた頃を思えば、披露する楽曲をどうしようか・・・というのは贅沢な悩みと言えるのかもしれない。
今週末、ライブで彼女たちのパフォーマンスを堪能できることに、興奮が抑えられない。