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距離感の「距離」とは、「こいつと何秒話せるか」だ

距離感の「距離」とは、「こいつと何秒話せるか」

「あの人とは距離がある」
「あいつ距離ナシで引く」
よく言われる、「距離感」。

掴むの、難しくね?

とくにASDは、この距離感を掴むのが苦手です。
初対面なのに数十年来の友人みたいなノリで来たり、
逆にいつまで経っても「お初にお目にかかります」のディスタンスだったり。

感覚がなかなか掴めなかったぼくだけど、
相手との距離感を掴む方法としてひとつの基準を考えました。

それは「こいつと何秒話せるか」
相手からすれば、「自分と何秒話したいと思ってくれてるか」

実際に何秒かは測らなくていいしあくまでこれは例え話だけど、そういう意識で人と接していくとだんだんと距離感というものが掴めるようになってきました。

「パーソナルスペース」という概念があるけど、ぼくはあれを物差しに考えると失敗しやすい。
物理的な距離が近くても、それは決して心理的距離が近いという訳ではない。
30cmの距離で話してても、実際は8000km先だったって事が多い。

距離感は時間で意識しよう

だからぼくは物理的イメージが強い「距離」ではなく、「時間」で意識するようにしました。
「相手はどのくらい自分と話してくれるだろう?」という感じで。
一緒にいたくなければ一刻も早く自分から離れるだろうし、一緒にいたいと思ってくれてるなら長い時間付き合ってくれるだろうし。
時間で考えると相手が思ってる距離感も分かりやすいと思ってます。

例えると、
全くの赤の他人、嫌いな奴なら1秒たりとも話したくない。
初対面だったら5秒は話せる。
知り合いだったら10秒。
友人だったら5分。
仲良い友人だったら30分。
めっちゃ仲良い友人だったら1時間。

「距離ナシ」は相手からすれば「1秒たりともいてほしくない」のに「10時間も居座られてる」、
「距離アリすぎ」は相手は「2時間は駄弁りたい」と思ってるのに「30秒で切り上げられた」みたいな感じになるだろうか。

相手が一体、どのくらい自分と話してくれてもいいよと思ってくれてるかはなかなか難しいものがあるけどね。

「会話が続いた時間」が相手との距離感だ

ぼく的にこの「距離感」の見極め方法として、
「会話が続いた時間」を目安としてます。
話した時間じゃなくて、会話が続いた時間。こちらが話して相手が返してくれて、そのラリーがどのくらい続いたかで距離感を判断してます。
それが長く続く事が多いなら「近い」、比較的長く続くなら「そこそこ」、一瞬で終わるなら「遠い」。

また、「こちらが喋り終わって、相手が喋ってくれるまでの時間」も判断ポイントにしてます。
こちらが話し終わった後、相手がずっと無言または一言二言の相づちだけで一向に話し始めてくれない=話題を振ってくれないのなら、残念ながら相手は「あなたと距離を縮める気はない」という事です。
「この人ともっと仲良くなりたい」と思ってるなら積極的に話しかけてくれるはずだからね。

話してて「会話のラリーがすぐ終わる」、「相手の沈黙の時間が長い」が続けば、ぼくは「距離が遠い」と判断して様子見、またはすっと身を引きます。

距離感を縮める方法は分からない。コミュ強ならできるのかもしれないけど、残念ながらぼくにはその能力はありません。

「距離が遠い」人とは無理に距離を縮める必要はないと思ってます。相手からすれば余計なお世話だろうし、こちらとしても人間関係を無理して築くのは負担が大きいからね。それに無理して築いても、あんま良い結果にはならないだろうから。

互いに「距離が近い」と思える相手と関係を深めていく事が一番ベストなんじゃないかな。


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