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「ひとり」の言葉を、「みんな」の言葉にするな

発達障害持ちやメンタルに不調を抱えてる人は、「ひとりの言葉」を「みんなの言葉」にしてしまう事が多いです。

どういう事かというと、その人ひとりだけが発した言葉を、この世の人間全ての総意のように捉えてしまう事です。

「発達障害者はクソ」という発言をした人間に1人遭遇したとしたら、
「クソと一人が言っている」ではなく
「クソとみんなが言っている」との解釈をしてしまうという具合。

ネット、とくにSNSは同じような意見を持つ人が集まりやすいので、どうしても「みんなの言葉」、それがどんどん膨らんで「社会全体の総意」だと受け取ってしまいがちです。

「発達障害者はクソだ」「分かる、クソだよね」「自分もそう思ってます」「発達障害者にはいなくなってほしい」「そうだ!」「そうだよね!」「クソクソ!」

この会話はリアル社会よりさらに狭いネットの中のそのまた狭いSNSの中で、もっと狭いタイムラインの中でさらにちっぽけな数人がクソクソ言って同調し合ってるだけなんだけど、
このエコーチェンバーを見る事で「みんな」を強く意識してしまい、
「全世界の人間が発達障害者はクソという意見を持っている」と捉えてしまうのです。

確かにタイムラインの中では「みんなそう思ってる」んだろうけど、
それがイコール「全世界のみんながそう思ってる」には繋がらない。

誰か一人が「クソ」と言っても、人類全員は同調しない

そのタイムラインの中で「発達障害者はクソだと思いますか?」とスピーチしたら
みんな「クソ!」と言うだろうけど、
さらに範囲を広くして、twitter全体の中でスピーチしたらどうだろう?

「クソ」の声に混ざって、「そういう考えはよくない」と言う人たちが出てきます。
もっともっと範囲を広くして、リアルで全世界に向けてスピーチしてみたとしたら、
「それは許されない差別だ!」との声があちこちでたくさん上がるでしょう。

このように、「ひとり」がそう言ったとしても、
「みんな」がそれに賛同する訳ではないんです。

たかが「ひとり」のネガティブな声に振り回されて、
「みんな」そう思ってるんだ、と感じてしまうのはよくないよ。

世界の範囲を脳内で広げ、人類70億人の存在を意識してみよう。
1人に「クソ」と言われたからって、その他69億人全員も「クソ」と言うなんて事はありえません。
必ず、「クソじゃない」との声が上がります。

ネガティブな「ひとり」が引っ掛かると、それが膨らんで「みんな」そう思ってるんだとなってしまうけど、
事実では「クソ」と言ってきたのはその「ひとり」だけ。決して「みんな」が言っている訳ではないんです。

「でもその「ひとり」に付いてる「みんな」が怖い」……と感じてしまうかもしれません。

でも、その「みんな」の数は、あなたが思ってるより大した数じゃない。
それよりももっともっと広い世界の「みんな」を意識すれば、「世の中はネガティブな言葉ばかりではない」と感じられるはず。

ネガティブなものを見ようとするな

ネガティブな時は何故か率先してネガティブな意見を探して見てしまいがちだけど、
見ちゃだめだし、受け止めちゃだめ。
ネガティブのエゴサーチをしたって心身共に疲弊するだけ、何もいい事ないです。

ネガティブな言葉が集まりがちな場所、とくにSNS、twitterは見ない。
うっかり見てしまっても、それに対する同調意見を追わない。探らない。
「ひとり」が言っているだけなんだと思おう。

「ひとり」の意見は決して「みんな」の意見ではないし、ましてや全世界の人間の総意だなんてのは絶対ないから。

ネガティブな言葉に加えてみんなそう言ってるよなんて言われても、
「お前一人が言ってるだけだろ」と切り捨てる事が必要だよ。


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