人の命を考える
車間距離
免許を受けて公道を走行している皆さんは常日頃から『車間距離』について考えているのでしょうか。
走行中の車両間の間隔も「車間距離」。
停車中の車両間の間隔も「車間距離」です。
ご存知無い方も居られるので、敢えて書きました。
正直な話し、私自身も10年前は考えもしなかった。
考えもしなかったというのはオーバー目に書いたので語弊有りますが、普段からの積み重ねで停止位置が前車の直後とか、走行中の前車との距離が近いとかいろいろ有ると思います。
私自身10年前にハンドルを握る仕事をするようになってから自分の運転を俯瞰で見るように(の様なイメージ)成って、停車中・走行中の車間距離を意識する様にして居ります。
営業系の方、現場系の方、団塊世代の方、その他にご老人や所謂「イキっている方」等が車間狭めとか煽り傾向が確率的に高いという感じです。
「煽り」というのが出てきましたがこれについては後ほどお話しするとして、車間距離をとらなかった為に追突事故を起こした事例は私が話すまでもなく、皆さん良くニュースや雑誌等でご存知と思います。
車間距離をとっていたのに追突事故に成ってしまう場合
車間距離をとっていたのに追突事故に成ってしまう場合も有るのです。
車間距離をとって停車したのに、車間距離をとって走行していたのに、それぞれの事故例も実在するのです。
私が実際に直面した実際の出来事を話します。
近所の片側1車線の一般道を自家用車で走行中。
前車はバイクです。
前の信号が赤信号に変わったので、軽自動車1台分の車間距離を空けて停止しました。
その停止する寸前くらいに後続の一般車が凄い勢いで迫って来て、私の車の後ろ30cm程度の距離で停まった。
スエーデン製の外車に恰幅の良さ気な男性が2名乗車。
それ迄は広目の車間距離をとって停止していたのに突然の行為で、私はビックりしました(大袈裟な書き方ですが)。
私が軽自動車1台分の車間距離をとったのは遡ること一つ前の信号のことです、前車バイクは先に話した同じバイクです。
信号で停車中の私の車の左後方から割り込んで来たスクーターがバイクと私の車の間に割り込んで来たのです。
文字にすると長い話ですが、よく有るシチュエーションです。
ですが、バイクとの車間をとって停止していたのにその車間をスクーターに潰されてしまったのです。
万が一暴走車両等が私に追突して来た場合は、前のバイクだけではなく割り込んで来たスクーターにも追突してしまいます。
追突はひと組の事故だけではなく玉突き事故でなん組もの多重事故になる場合も有ります。
先頭に出たいという思いで車両の横をすり抜けて前へ出るバイクというのはよくある光景ですが、それはいろいろなリスクをはらんでいるということを知って居て行ってはいないでしょう。
その後は信号青でスクーターは曲って何処かへ行ってしまいましたが、前のバイクは居ますので次の停止位置は何かが割り込んで来ても大丈夫な様にと「軽自動車1台分」の車間距離をとった訳です。
バイクは車と違って乗員を守ってくれるボディを持っていないので、車間距離をとってあげる必要があります。
それはバイクの人だけではなく後々の自分自身の為でもあるのです。
次に考える問題は私の後続車です。
私が広く車間距離をとって停止していたら如何思うかです。
高めの確率で煽り煽られます。
案の定後続の外車がビッタりと私の後ろについて煽られました。
煽るだけ煽って直ぐの交差点を曲がって行ってしまいました。
所謂プチ煽りです。
気のせいだったと思いたいが、その前迄は普通に大人しく車間距離もとって居られたのだから。
安全の為のマージンというものは、時として他人には理解出来ない場合もあるという事例でした。
実際に私が先日体験した事を実例としました。
型にはめたがるのってなに?
一般的には「車間距離が足りないから事故に成るのです。」という片付けをされるでしょう。
事実、その通りの場合も有りますが、一概にそうとも言い切れない場合も有ります。
事故の際の保険屋さんも裏事情で保険屋さん同士を比べて、○○会社の保険は強いちう話を聞いたことがあります。
「新興の保険屋さんは保険料も安くて良いが、大手を前にすると負ける。」
状況や人を見て仕事をする保険屋さんが居る様です。
深堀りはしませんが、分かる人には分かるというところで止めておきましょう。
交通の安全て
人は一歩外へ出たらあらゆる可能性を考慮しながら行動をしなくては成りません。
別段常にピリピリしなさいということではありません。
「車道を歩いたらひかれます。」的な考えれば分かる範囲のことですが、なにかに集中していると意識がそちらに向いて注意するべきポイントを外します。
『一定の知識を有し免許を受けた人』も毎日運転していると慣れてきて、余計なことをしだします。
『車間距離』という一つの大切なポイントもいつしか考えることも意識することも、忘れてしまいます。
真剣に考えてみてほしいこと
「ルールを守るならその車両を運転しても良いよ」と与えられた免許証の意味をいま一度考えて欲しい。
なにかを切っ掛けにブレーキとアクセルを踏み間違える、「気が動転した」と決まって言う台詞が現しているものは『無』である。
普段からの行動が無意識に行っているからです。
慣れて慣れ過ぎて、息をする様にハンドルを握って、眼の前の光景をシミュレーション(かもしれない運転)することも無く、自転車感覚で車等を運転する。
『責任』とは「保険に入っているから事故の際は確り責任は果たせる」というものではないということ。
事故やトラブルが起きる前から危険予知運転をして事故やトラブルを避けることも責任、事故やトラブルが起きてしまっても自分が出来る限りの処置や対応をすることも責任。
『自分の行動って無責任じゃないかな』と常に自問自答して欲しい。
考えて運転して無事に到着して運転を終えられたら、楽しい行楽も仕事で運転していても何処かへ移動中だったり、運転のその先のことが安心して居られる明るいものに成ると思います。
「何も考えなくたっていつも安全だしこれからも怖くはない」という方が居られたら、それはいま一度真剣に考えた方が良いとだけ言っておきます。
最後に
煽りに関しては話が長くなってしまったのでまたの機会にお話出来ればと思いますが、通報するか悩むレベルの『チョコっと煽り』『煽り逃げ』というのを如何したものかと困って居ります。
安心安全に好きな車両で難しいことを考えず楽しく運転したいものですね。
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