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2つのALとIOLがこれから来る

こんにちは。
クリエイティブ・エデュケータです。
今回は「いま」ではなく「これから」求められる教育とは何か!という話をしますが、これは教育関係者ではなく、全国民に関係がある話です。

「教育」というテーマは誰もが簡単に語れるものですが、基本的には自分がこれまで受けてきた学校教育をベースに語られることが多いです。
そのため、世代間での教育に対する価値観や認識は大きく異なります。

しかし、今の学校教育は社会の状況を総合的に捉えて未来を見据えた上で設計されています。

もちろん、一人一人の教員のアップデート状況や現行の学校教育制度に課題はあります。

しかしながら、より多くの人が「教育」というスペースシップに乗って、同じ方向を向き、価値観を共有することが、とても重要なのです!

そこで今回は3つのキーワードに沿って語り散らかしていきます!

2つのALとIOL

① Active Learning
-主体的・対話的で深い学び
② Autonomy Learning
-自律的学習
③ Individual Optimal Laerning
-個別最適化学習

① Active Learning(主体的・対話的で深い学び)

現行の学校教育で実践されはじめているもので、聞いたことのある人もいると思います。

「学びに見通し、興味関心を持って、能動的(主体的)に学習に取り組み、話し合いなどを通して考えを広げ、様々な知識を関連づけたり、問題を見出し解決策を考えたりする学び」のことです。

② Autonomy Learning(自律的学習)

ここでの「学び」を確認しておくと、「新しい知識を身に付ける」ことに加え「これまでの知識と新しい知識と結び付ける」とともに「気付きや新しい考えを生む」活動とします。

将来的に生徒が教員の手から離れても、自分の力で上記のように学ぶことのできる力を育てる学習です。

③ Individual Optimal Laerning(個別最適化された学び)

学習者のもっている知識や特性に応じて、学習者それぞれに最適化された学び方で学習することを意味します。

なぜ2つのALとIOLがこれからの教育で大事なのか

これまでの学校教育に多かった知識や技能を詰め込むことに重きを置いた学習ではなく、主体的な学習を促し、学習者が対話を通して知識を活用する学習が求められています。

それはなぜか。
答えはシンプルです。生徒が社会に出たときに、生きがいを持って、自己実現できる人になるためです。そのための学びなのです。

これまでの一斉講義型で、生徒は黙って黒板を写し、挙手をすると評価され、教員筋書き通りの授業スタイルだけでは、これから先の社会で活躍する子供を育てることは難しいので、Active Learningの価値が高まりました。

しかし、Active Learningという言葉が一人歩きしている現状があります。「結局、なにすればいいの?」という現場の声があり、手法だけが広まっても意味がありません。

また、今の義務教育を受けている世代は、人生100年時代であり、技術革新により社会の変化は加速しています。その中で、自己実現するためには、学び続けることが必要不可欠です。

しかし、学校を卒業したとたん、学ぶことをやめたり、本を読まなかったりする大人が多いことも事実です。

つまり、教員は「わかりやすい授業」より「自分で学べるようになる授業」を生徒にする方が圧倒的に価値があります。

そして、前々から求められていた「個に応じた指導」。しかし、多種多様な個に応じるとなると教員の負担は大きくなる一方であり、課題となっていました。

しかし、ついにGIGAスクール構想というプロジェクトがコロナ禍を皮切りに一気に動き、2021年度には1人一台のインターネット端末が準備されます。

これによって、今まで物理的、時間的に厳しかった「個に応じた指導」が可能になってくると思います。「個に応じた学習課題」「個に応じた学習方法」「個に応じた学習スピード」が実現できると私は思いますし、実際、私は実践と修正を繰り返しています。

2つのALとIOLを実行するために

私は、これから15年の教育は2ALとIOLの価値が高くなると確信しています。

しかし、学校現場は構造上、市場原理が働かず、変化がとても遅いです。しかし、上からの変化を待っていたらいつまでたっても変わりません。まずは、自分が何ができるかを考え、実行することが大切だと思います。

しかし、いきなり、2ALとIOLが大事だと叫んだところで周りは聞き流すだけでしょう。そこで、大きく2つのアクションが必要になってくると思います。

①自ら実践例となる
②共感の輪を広げる

必要性だけを唱えても説得力に欠けます。まずは、実践して結果を残しましょう。それが何よりも説得力になります。

そして、同じ志を持った仲間を見つけましょう。周りに熱い想いを持った仲間が必ずいます。その仲間と互いの想いを共感して共鳴して、少しずつ輪を広げましょう。

最後に

今回は2ALとIOLの話をしましたが、ここで一番大事なことは、

生徒が幸せに生きることができる

ということです。
目的と手段が入れ替わってはいけません。
「活動あって学びなし」ではいけないのです。

ある挑戦は孤独との闘いです。
目的を曲げず、信念を持って挑戦していきましょう。

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