見出し画像

JR乗りつぶしの記録 2021/2/14 伊万里~佐賀~唐津~香椎~西戸崎~若松~原田~宇美

画像1

筑肥線 伊万里 5:38〜山本 6:22

早朝の伊万里駅よりスタート。昨晩は松浦鉄道で来たけど、今度はJRの筑肥線(上図の赤)。筑肥線は筑州(筑前-福岡市周辺)と肥州(肥前-佐賀)を結ぶ路線。博多駅から日本海沿いにすすみ唐津の手前で佐賀から上ってくる唐津線(上図の黄色)と合流し伊万里を結ぶ路線だった。現在の形は国鉄末期に姪浜から福岡市営地下鉄空港線との直通のため電化すると同時に、唐津市内に直接乗り入れられるように線路を変えたため、伊万里方面が唐津線に挟まれ飛び地になっている。今は山本駅で唐津線に合流する。この区間は1〜2時間に1本。

画像2

画像3

画像4

唐津線 山本 6:24〜佐賀 7:34・7:51〜唐津 8:59・9:02〜西唐津 9:05・9:25〜唐津 9:28

画像5

画像48

山本から唐津線を制覇するため一度佐賀へいって西唐津へ折り返す。多久、小城は佐賀近郊区間で人も増えはじめる。久保田駅で長崎本線に合流し、そのまま佐賀まで直通する。
佐賀の手前の嘉瀬川では気球を飛ばしてたのが見えて、空には結構な数の気球がすでに飛んでる。佐賀は日本一の気球県とは知ってたけど、こんな普通の休日も飛ばすんだね。

画像8


画像9

画像10

唐津から西唐津は一駅の区間。車庫があるのと、この先呼子までの延伸計画があった。また唐津へ戻り、乗り換え時間で少し散策。唐津は地味にゾンビランドサガとユーリ!!!on ICEの聖地。パネル写真撮ってたら観光案内所の人がすごく親切に色々教えてくれてパンフレットとか渡されたけど30分しか居られないんです。東京駅の設計者 辰野金吾作の旧唐津銀行(東京駅より前)はやっぱりかっこいい。おやつに唐津(呼子)名物の萬坊の揚げいかシュウマイ、イカボール、イカかつ買いました。

画像11

画像12

画像13

筑肥線・福岡市営地下鉄空港線 唐津 10:02〜博多 11:14

筑肥線の唐津(西唐津)から博多方面は福岡市営地下鉄へ直通できるようにJR九州では珍しい直流電化区間(もう一ヶ所は下関から門司の関門トンネル)、だから103系の改造車や、JR九州でもこの路線しか走らない明らかオーバースペックの305系6両編成の都会的な車両が乗り入れてくる。と言っても唐津から博多まで快速でも70分、通勤してる人は多くないと思う。あとこの日は出会ってないけど303系ってのもある。

画像14

画像15

途中の筑前前原までは単線で日本海の海や島を眺めつつ田園風景を進む。筑前前原からは複線化して福岡の近郊区間って感じの住宅街が広がる。筑前前原までは1時間に2〜3本(朝夕は快速)、筑前前原からは3〜4本程度。

唐津城もみえます。

画像16

画像48

姪浜からは福岡市営地下鉄区間。姪浜は地上駅だけども。元々福岡市営地下鉄ができる前の筑肥線は福岡市街地の南側を取り巻きながら地上を走って博多駅まで行ってたけど、地踏切が渋滞の原因に。周辺は住宅が密集していて拡張も難しいことから、福岡市営地下鉄に乗り入れる形でその区間を代替しようとなった。そのせいで福岡県内のJR線としては孤立してる状態、新幹線からの通し利用等もできない。ちなみに廃線跡は遊歩道や道路になってるらしく、今度散策したい。

画像18

画像17

鹿児島本線・香椎線 博多 11:25〜香椎 11:35・11:38〜西戸崎 11:58・12:09〜香椎 12:29

香椎線というのは、海の中道の先端の西戸崎から香椎駅で鹿児島本線とクロスして、内陸の宇美までの路線。両端ともにどん詰まり。元々は糟屋炭田の石炭を西戸崎港へ運ぶための路線。香椎から宇美は夜に乗る予定。1時間に2〜3本と意外と少ない。

画像20

西戸崎は博多湾を構成する砂州 海の中道の先端。今では住宅街や公園になってる。海の中道駅は海の中道海浜公園があるので家族連れやカップルが多かった。砂州なだけあって砂浜と松原を抜けていく。

画像19

この香椎線は非電化路線のため、BEC819系という蓄電池車が2019年から導入されている。愛称はDENCHA、ふざけてるようで「"D"UAL "EN"ERGY "CHA"RGE TRAIN」の意味。架線があるところで充電して、その電気で走る。これも水戸岡鋭治デザイン、外観は青に拘ってて電池を収納している箱も青く塗る執念を感じる。

画像48

画像21

鹿児島本線 香椎 12:36〜戸畑 13:38

鹿児島本線は全線制覇済み。この813系は九州の顔とも言える近郊用車両で、これも水戸岡鋭治。斬新な赤い顔とドア、経年で汚れたステンレスが味を出してる。内装も黒を基調のクロスシート。日本一好きなJR車両かも知れない。古い型式は行き先表示がアナログ、新しい形式はデジタル。やっぱりアナログが好きかな。

画像23

画像49

ドア空いてるとわかりにくいから、wikipediaから↓借りてきました。水戸岡デザインに共通するけど、扉に1・2・3と数字がついてたり、KYUSHU RAILWAY COMPANYと側面に入れるのよね。

画像50

去年閉園したスペースワールドの最寄駅、スペースワールド駅。閉園跡地には巨大なイオンモール・アウトレットができるらしい。あとは駅前に官営八幡製鉄所の高炉跡、東田第一高炉史跡広場があります。完成時の1901の数字は飾り。これも中入れるらしいのでちゃんと見ないと。

画像24

戸畑に行った理由は対岸の若松へ、若戸渡船に乗るため。この渡船は洞海湾を徒歩・自転車で渡れる唯一のルート。洞海湾自体がほとんど埋め立てられた工業地帯なので橋は出口部分にしかなく、この写真の若戸大橋は徒歩自転車不可なので。この渡船北九州市営なんだね、ラッシュ除いて1時間に4本往復、片道3分、100円。船乗り場は戸畑駅からは5分、若松駅からは10分くらいは歩きます。若松へ行くなら安いし早いし、鉄道の旅にちょっとしたアクセントになります。

画像25

画像27

画像26

筑豊本線 若松 14:26〜直方 15:13・15:15〜新飯塚 15:31

若松からは筑豊本線。筑豊本線は若松から原田までの路線で、鹿児島本線と折尾でクロスしてそのまま筑豊地方の直方、飯塚を通って鹿児島本線の原田にぶつかる。運行上は車両基地のある直方で若松方面と原田方面が分離されていて、原田方面は途中の桂川から分岐する篠栗線で博多方面に直通するほうがメイン。この運行上の愛称として筑豊本線よりは「福北ゆたか線」と案内される。”福”岡・”北”九州・筑”豊”の意味。

画像52

画像28

画像30

桂川から原田は本線と言いながら、末端の山間部を通るので2時間に1本で完全に別の路線になっている。後で乗ります。

察しの通り筑豊炭田の石炭を若松港に運ぶための最重要幹線。折尾から新飯塚は複線だけど線路の周りや駅はそれ以上のスペースがある。これは石炭輸送最盛期には複々線で運行されていた名残。それだけ輸送力が必要だったわけ。逆に人の輸送のため整備された博多方面は単線になる。沿線は主要駅除いて住宅はまばらで田園風景が広がる。

画像40

画像41

画像42

車両は若松-直方がBEC819系(香椎線と同じ)、直方-博多方面は817系・813系(鹿児島本線の色違い。)

画像38

画像39

後藤寺線・日田彦山線 新飯塚 15:49〜田川後藤寺 16:10・16: 33〜田川伊田 16:37・17:05〜田川後藤寺 17:09・17:18〜新飯塚 17:38

新飯塚から後藤寺線折り返し。途中は現役の石灰岩鉱山とセメント工場の横を走ってる。

画像31

画像32

もともとここは1時間くらいの余裕を見ていて、少し観光しようと思ってた。駅から徒歩で行ける田川伊田の石炭記念公園へ弾丸訪問。田川伊田駅の裏手の丘の上に旧三井田川鉱業所伊田竪坑櫓と煙突が残されてる。昨日日田彦山線から見えてたやつ。これは炭坑内へ物資や人を運ぶためのエレベーターのようなもの。

画像48

画像33

この公園も選別場、炭鉱設備や居住スペースが広がっていた。

画像34

飯塚は某財務大臣の出身地、麻生と言えばからこの一体の炭鉱開発を牛耳り成り上がった家系です。

筑豊本線 新飯塚 17:40〜桂川 17:50・17:52〜原田 18:20

桂川で筑豊本線の原田方面へ。この区間は前述の通り取り残されたローカル区間で非電化。福岡都市圏の最外縁で博多へも遠回りなので発展していない。その後原田から博多へ戻り夕食。

画像36

画像37

香椎線 香椎 19:37〜宇美 20:06・20:22〜長者原 20:35


久々に店で食べる食事のあと、夜の部スタート。昼間乗った香椎線の反対方面。沿線は糟屋炭田の跡地を開発した博多近郊のニュータウン。休日なので帰宅客もまばら。

画像35

画像43

画像44

ちなみに長者原は「ちょうじゃばる」と読みます。筑豊本線の原田は「はるだ」。筑前前原は「まえばる」。九州の地名で「原」の多くは「はる/ばる」って読みますね。朝鮮由来説や古代日本語の開墾された墾(ほる・はる)説などあるらしいが、定説が無いよう。

篠栗線 長者原 20:38〜飯塚 21:06・21:13〜博多 22:02

本日のラストは篠栗線。篠栗線は福岡市の東にある篠栗町経由でトンネルで山地を越え、桂川で筑豊本線に合流する単線の路線。前述の通り基本的に筑豊本線の新飯塚・直方方面に直通していて、福北ゆたか線と案内される。昼間は1時間に3本ある。最近まで非電化だったところ、電化して利便性が良くなり、筑豊地方から博多へのアクセスがかなり良くなった。鹿児島本線で活躍する813系の黒バージョン。黄色い行き先表示が黒い顔にマッチしてて、これはこれで渋くて好き。

画像45

最後博多駅で885系かもめの見物。やっぱり日本一かっこいい特急。

画像48

画像49

画像47


これでJR九州制覇に大手をかけました。残るは九州新幹線の熊本から鹿児島中央、豊肥本線の肥後大津から阿蘇です。

画像51

本日の成果(新規乗車区間)

筑肥線 山本〜伊万里 25.7km ※制覇
唐津線 久保田〜西唐津 42.5km ※制覇
筑肥線 唐津〜姪浜 42.6km ※制覇
香椎線 西戸崎〜宇美 25.4km ※制覇
筑豊本線 若松〜原田 66.1km ※制覇
後藤寺線 新飯塚〜田川後藤寺 13.3km ※制覇
篠栗線 桂川〜吉塚 25.1km ※制覇











この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?