気が利く医院が置いている受付グッズ
受付は、医院の顔。とっさのときに、受付でササッと出せると感じが良いグッズ例を紹介します。
1.問診票記入グッズ
体温計、ボールペン(黒1色)、老眼鏡など。
老眼鏡の度は、強・中・弱くらいの用意があれば十分でしょう。体温計やボールペンは、どこの受付でも置いてありますよね。
昔ながらのボールペンの、黒1色がおすすめです。
インク出が良好で、さらさら滑らか筆運び♪ の高機能ペンのほうが楽でよさそうにも思えますが、受付での筆記用具は、問診票を書くというミッションを遂行できる奴でなければなりません。
予防接種の問診票は多くが複写式。そうですね。書き心地の良すぎる奴は、弱い筆圧で書けてしまうので、自治体に提出用の紙に文字が映らない!事態が起こるのです。
そして、患者さんに使ってもらうものは、多色は避けましょう。緑でも、赤でも、気にせずに適当にノックして、そのまま気にせずに書き続けて、気にせずに真っ赤な問診票を出してくださることがあります。本当に気にせずに。
2.きれいなメモ用紙
次回の予約日や、指導内容、忘れてほしくないことをお伝えするとき。口頭でお伝えするだけでは、忘れていいですよ、って言っているようなものです。大事なことは、文字に残して持って帰っていただきましょう。
定形の内容なら、あらかじめ説明内容をプリントしている医院さんもありますね。受付で書いて差し上げるときも、患者さん用に、きれいめのメモ用紙が置いてあると、スマートに映ります。
3.空調対策
理想は、待合にいらっしゃる方全員にとって、快適な空間を提供したいところです。
が、夏場はとくに、暑い・寒いの個人差が大きい。医療機関ですから、体調によってもさらに快適温度が狭まる。場合によっては快適レンジが「ない」こともありえます。空調でそれをなんとかするのは大変にむずかしい。
対策として、うちわや、ひざ掛けを用意している医院さんが多いです。受付にお声がけいただく方式もありますし、待合いスペースにセットしてご自由にお使いいただける形もあります。
4.体調がよくない方が来られます
基本、医療機関には病気の方が来られるので、どんな突発事態があるかわかりません。ビニル袋(中身が見えないもの)、消毒薬、使い捨て手袋など、用意は万全に。
何よりも、処理時に感染を広げないように!! これから、ノロやインフルが元気になる時期です。誰が受付に入っているときでも、適切な対応ができるように、もう一度マニュアルを見返しましょう。
5.豪雨対策
ここ数年、急な豪雨が増えましたね。濡れた体を拭いていただくタオルは必ず置いておきましょう。
貸し出し用の傘を用意している医院も増えています。
ある医院さんでは、常時15本ほど用意して、必要そうなときには受付から声をお掛けして、「お返しはついでのときでいいですよ」と、お貸しします。
ただ、よく返却を忘れられてしまい、定期的に補充が必要になるとのこと。改めて「まだですか…?」とも言いづらいし、以前はそれが悩みだったのですが、逆手にとりました。
何をしたかというと、クリニック名をシックにデザインした傘をオリジナルでつくったのです。ビニル傘よりコストは断然かかりますが、これで患者さんが使ってくれれば、街で宣伝してくれるようなものと切り替えたのです。
6.あなたの誠実さ
グッズ以前に、挨拶したり、受付手続きしたり、呼び出したり、基本的な患者対応を感じよく丁寧にできることが大前提ですよね。
患者さんに、当院への良い印象を持ってもらえるかどうかが、治療への向き合いかたに影響します。
例えれば、いやな人につくってもらったお弁当より、好きな人につくってもらったお弁当のほうが美味しくなりませんか。
ドクターの腕や人柄はもちろんなのですが、受付の対応や雰囲気も、患者さんにとっては「医療を提供する側」です。あなたの振る舞いや気配りが、患者さんに良くなってもらう・病気とうまくつきあってもらう状態を、つくるのです。
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