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電池の製造 前半【8】25歳

不動産屋を辞めてどうしようかと思っている時、前の派遣で働いていた電池の工場の人と話す機会があった。その時に社員の募集が出てる事を教えてもらい応募して、面接をする事になった。

エピソード 面接にて
面接は6人で行うカタチだった。この時点で6回転職してるので、面接官に

「この仕事を頑張れますか」

と言われて

「はい、頑張ります」

と答えると

「こんなに転職していて頑張りますって誰が信じるんですか?無理がありますよね。」

と言われて、カチンときてしまった僕は

「人には色々な見方があるとは思っていますが、僕は転職がダメな事だとは思っていません。色々な経験が積めて次の仕事にはそれが必ず役にたつと思っています。そう思って生きてます。」

と強めに早口で答えて

「これ以上何か僕に質問はありますか?何も無ければ、僕はもうここで退室させてもらいます。」

と言って面接を打ち切ってしまいました。
当然ダメだと思っていましたが、合否が何もないので、1週間待って電話で確認をしたところ、合格ですと回答があった。
まさかの合格で嬉しかったが、モヤモヤはしていました。
しかし後にその面接官をしていた部長と仲良くなって良く話をする仲になりました。面接の話は笑い話になりました。

この会社では、初めスリッターと言う製造課に配属され働きました。
ここは前にアウトソーシングで働いていた所で、新入社員ですが、機械の操作は基本的にできました。それと班も同じ班にしてくれたので働きやすい状態でした。前回僕がやめる時に作業を引き継いだ人は、社員に引き上げられていたので今回は逆に先輩という事になりました。しかし歳も近いので仲良くしてました。

エピソード1
途中から同じ班に来た先輩がいたのですが、この人が何かとアウトソーシングの人の事を馬鹿にする人で、僕達社員は機械の操作をするのではなくて、機械のメンテやトラブル対応をしていたので、班長からはアウトソーシングの人が実際に物を作ってくれているので大切にしてくださいと強く言われていたので、結構僕はこの人にイライラしていた。
そして事件は起こった。
その日夜勤だったのですが、アウトソーシングの人が1人休みが出ていて、機械が一台空いてしまった。僕は一応アウトソーシングもしていたので機械の操作ができるという事で、ラインに入り生産していた。
すると普通は僕がアウトソーシングの人とアウトソーシングの人を下に見る先輩の間に入って直接揉めないようにしていたのですが、ラインに入った為そこまで手が回らなくなっていた。
するとアウトソーシングの人がトイレに行くのに通路を歩いていたのを仕事中にフラフラ歩き回っていると勘違いした先輩の社員が強く注意をしたみたいで、言われたアウトソーシングの人が怒ってしまい口論になってしまった。
僕の作業位置から近かったのでラインを停止して止めに入ったのですが、少し遅れてしまい。先輩は殴られてしまっていた。
僕はアウトソーシングの人をなだめて、班長に報告をしました。

アウトソーシングの人は悪くないです、先輩社員が勘違いしていきなり悪い口調で注意されたのでカッとなって殴ったみたいです。

そう伝えました。
班長は理解してくれたのですが、夜勤で社員を殴るといった事になったので、アウトソーシングの人は帰らせる事にして、先輩社員からも話を聞いてみるという事でした。
僕はその後またライン作業に戻り、仕事を時間まで続けていました。
その日はそのまま帰ったのですが、次の日アウトソーシングの人が来なかったのでおかしいと思い、班長に聞くとどうも先輩社員に班長は、口の利き方が悪いから問題が起きる、今回の事は先輩社員が悪いからこのまま何も言わずに心にしまっておけ。と言ったようでしたが、先輩社員はそれが許せなかったようで、夜勤明けでそのまま会社に残って直接課長に報告したらしく、しかも自分は悪くないと言ったみたいでした。班長は課長に事情を説明して、アウトソーシングの人は悪くないと言ったみたいですが、やはり社員を殴ったのは事実だから処分は仕方ないと言われたみたいでした。
先輩社員はその日から意気揚々と自分に楯突くとこんな事になるというような事を言って回っていた。班長はかなり怒っていたが、課長の判断には逆らえないので、従うしかないと言っていた。
会社ってどうなんだろうと思った1番最初の事件だった。

その後新しい工程がこの工場に入る事になっていたので、その工程を習得しに徳島の三洋工場に半年の研修に行っていた社員の1人が強いニッケルアレルギーでこれ以上研修を続けられなくなったらしく、代わりに僕が残り一月半の研修を受けて工程を覚えてきてほしいと言われた。

エピソード2
研修を受けに行くかどうかを課長がききに来たので、詳しく話を聞くと、研修期間中は給料が七万くらい減るとわかった。僕は親父の借金を返す為にこの会社で働いているので、給料が減るのは絶対ダメなんだと課長に伝えた。
すると、課長は会社命令だからと言う。僕はその意味がわからなくて、どう言う意味か聞き直すと逆らったらクビになっても文句は言えないと言う事だとハッキリと言われた。
かなり頭に血が登ったのですが、1番大切なのは借金を返す事で、ここで争ってクビになってしまってはいけないと思い。強く本当は行きたくないが、そこまで言われたらクビになるわけににはいかないので行かせてもらいます。と言った。
後から聞くと他の社員が全員断ったみたいで、僕が断ると手の打ちようがなくなってしまうところだったようだ。
ここでも課長に不信感が募っていた。

徳島では会社借り上げのマンションに先に研修を受けている2人の先輩と3人暮らしでした。三交代制で働くのであまりゆっくり3人が顔を合わせる事はないのですが、それでも誰が米を買いに行くとかそう言うのは話していました。
通勤は愛車のモンキーという原付でした。一度休みの日に大阪に帰ろうと思い。モンキーで鳴門大橋の入り口に行くと原付では渡れないと怒られてしまい、それに腹をたててじゃーどうやってモンキーで大阪にかえるんやって怒鳴ったのを覚えています。
料金所の人と20分くらい料金所の端で揉めていると、フェリーで和歌山に行ってそこから大阪に帰れと奥から人が出てきて、場所を聞いて大阪に帰ったのを覚えています。

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