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僕らは今、変革の真っ只中にいる

GEのジャック・ウェルチはこう語った。

『大企業は中小企業が本来持つスピリットとスピードを獲得する為に、組織を変革する必要がある』

 起業家精神とクイックレスポンスという中小企業の長所を持たない大企業は、時代の変化についていけないというわけだ。

 中小企業であっても、体質が古くて大企業病にかかっている会社はこのウェルチの言葉をかみ締める必要がある。

組織は変革を続けなければならない。

 変革に際しコンサルタントを使うところがあるが、(全てとは言わないが)大抵のコンサルタントは結構いい加減で、無責任なものだと僕は思っている。

 これからコロナショックによる大変革期が到来する。「政治破壊」「価格破壊」「流通破壊」のような分かりやすいものから「産業革命」や「文化革命」等、想像もつかないような破壊的創造が起きるかもしれない。

 これらの変化によって「組織破壊」を起こす企業も少なくないだろう。だが、今のような緊急事態下でコンサルの持つテンプレート的ソリューションはほぼ役に立たない。

 リストラや経費削減だけでこの変革時代を乗り切るのは難しい。本当の変革、即ち、社員の意識改革、さらには企業風土すら変える覚悟が経営者と従業員に生まれないとうまくいかない。

 成功体験を持つ組織の変革は難しい。明治維新と戦後改革が日本で成功したのは、いずれも外国の圧力によるところが大きかった。この半強制的圧力により社会構造が変わり、人々の意識・生活様式が大きく変わった。

今、コロナウィルスによって我々の社会構造・産業構造が再び変わろうとしている。
ただ、社会構造や産業構造の変化は自分たちの気づかないレベルで生活に溶け込んでくるため、気付くのが遅れる傾向があることには注意したい。


火災で焼死する人の大半は逃げ遅れによるものだそうだ。

『早く逃げれば良いじゃないか』と単純に言うのは一酸化炭素の怖さを知らない人だ。
無色無臭のこの気体は火災初期に人間にしのび寄る。

無色無臭なので最初は気付かない。
しかしある程度これを吸うと、筋肉が麻痺し、危機を感じて逃げようとした時には逃げられない。
 
逃げようとしても逃げられない状況に陥るのだ。

 コロナショックによって我々の周りに一酸化炭素が発生し始めた。
今のうちに手を打たなければ、逃げ遅れる。
筋肉が麻痺してからでは遅い。

テレワークによって既に「組織破壊」を実感している人は結構な数いるだろう。

アンテナを高くして変化に柔軟に対応するための準備をしておかなければならない。


(ある書籍の記述を再構成したもの)


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