保育園で起きる人間関係のトラブルは?【園長とのトラブル編】
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保育園で起きる人間関係のトラブルは?【園長とのトラブル編】

保育園を巡回していると、人間関係のトラブルを見かける機会が多くあります。

職員が離職してしまう理由の多くが、この人間関係のトラブルです。具体的には、3つの種類があります。

1.園長とのトラブル
2.職員間のトラブル
3.本部とのトラブル

過去の一時期のような、保護者対応によるトラブルで離職までつながるケースは、最近はあまり見たことがありません。

今回はこの中の、【園長とのトラブル】について書いてみたいと思います。

園長とのトラブル

園長とのトラブルについては、大きく2種類に分かれます。

1.園長側の問題
2.職員側の問題

どちらの場合も、それぞれ自分が正しいと思っていることから、大きなトラブルに発展してしまいます。

しかし、(園長先生には怒られそうですが)色々な園を見てきた経験で考えると、半分以上は、【園長側の問題】で起きています。

代表的なトラブルの原因は以下のようなものです。

・経験不足または知識不足
・自身の間違いを認めない
・強引な指示、指導
・職員を否定
・特定の職員へのいじめに近い行動

いずれの原因も、根本にあるのは、「自分が正しい」もしくは「自分を正しく見せたい」との思い込みによると考えられます。

「園長なのだから自分が正しい」
「園長としてのプライドから間違いを認めたくない」
「職員は園長の言うことを聞かなければならない」
「自分に自信は無いが園長なので弱みを見せられず強く出てしまう」

ヒアリングをしたときに、その言葉の端々から、このような気持ちが伝わってきます。このような【園長側の問題】を、職員が受け止めきれずにトラブルに発展していきます。

トラブルの少ない園長の特長

一方で、トラブルの少ない園長には以下のような特長が見えます。

・職員の話をよく聞く
・職員の意見を尊重する
・バランスの取れた判断をする
・保育技術以外の知識が豊富

トラブルの多い園長は、

「保育を教えなければならない!」
「しっかり指導しなければならない!」

のような強い偏りがあります。

しかし、トラブルの少ない園長は、

「職員の意見を尊重する」
「職員と一緒に自分も成長する」
「園長になってからも学ぶことが多い」

と考えるようです。一点注意することは、「職員の意見を尊重する」ことと、「職員に好き勝手にやらせる」は全く違うことです。職員に丸投げをすると、トラブルの原因になります。

職員側の問題

【園長側の問題】が多いとはいえ、【職員側の問題】もそれなりにあります。見ていて、園長先生が気の毒に思えるケースも少なくありません。

職員側の代表的なトラブルの原因は以下のようなものです。

・社会人としての常識が足りない
・教えてもらっていないと言う
・言葉使いが荒い
・辛抱強く待つことができない(短気)
・虐待に近い保育をする

多くの場合、学生時代にどのような教育(家庭教育も含めて)を受けてきたのかが、影響していると思われます。

私の経験で、強い印象が残っている事例を挙げてみます。

ある職員の問題について、園長より報告がありました。そのため、本人の様子を現場まで見に行き、他の職員のヒアリングを含めて、その職員の問題点を把握しました。その後、園長と相談した結果、もう少し成長を見守りたいとの園長の希望があったため、様子を見守っていました。

ある日、その職員の母親より直接私に電話がありました。

母:「娘の話を聞くと、ひどい園長だ。園長を辞めさせてほしい。」

どうやら、園長の悪口を一方的に聞かされていたようでした。そのため、現在の状況と、周りの職員も困っている状況を説明したところ、納得して頂けました。しかし、

母:「そう言うことでしたら、申し訳なかったと思います。娘の一方的な話を鵜呑みにしてしまいました。今後は、何かあったら、まず私に相談してください!

とのことでした。最後の発言にはビックリしましたが、「娘さんは社会人」であり、自立をしていかなければならないことを伝えました。

会社が、母親に相談をするのは普通ではないこと、職員が自分の力で壁を乗り越える必要があることを話しました。

実は、職員の親が出てくるケースは、少なからず他の法人からも聞きます。父親の場合もあるようです。

親が出てこないまでも、このような場合、【職員側の問題】であるにも関わらず、一方的に【園長側の問題】とされてしまうことも、しばしば見かけます。そのため、悩んでいる園長も多いことでしょう。

【職員側の問題】は、切り分けが簡単ではなく、【園長側の問題】として終わる事もあるため、改善が難しい(職員が離職してしまう)ことも、多いと思われます。

まとめ

園長とのトラブルの大半は、指導力の不足など【園長側の問題】とされてしまうでしょう。

確かに今までの経験から、半分以上は、【園長側の問題】だと思います。

一方で、【園長側の問題】とされても、【職員側の問題】のケースもそれなりにあり、園長が気の毒に思うこともあります。

いずれの場合も、園長、職員のどちらも気の毒だと思います。

トラブルになりやすい傾向を参考に、良い方向に進むことを願います。

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保育園、幼稚園の「離職防止・事故防止・安全管理」はお任せください。 日本最大の保育園の開設、少子化大臣賞、キッズデザイン賞などを多数受賞。 「保育士が働きやすい保育園運営会社ランキング」など、多数のランキングでも1位を獲得。 保育コンサルタント。 〇防災教育学会 会員