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音楽という調理道具~ワーグナーから

*上記YouTubeはワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』の前奏曲

包丁は料理をするのに必要であるけれども、使いようによっては凶器となりえます。実は、音楽もそういった要素を含むとしたら・・・。

ヒトラーが負の意味での音楽の使い方をしましたね。多くの為政者や宗教家が、そういった意味での音楽の利用をしていることがあります。

自らの理想や美を追い求めて、自分だけでなく人をも破滅に追いやったルードヴィッヒ2世やヒトラー。今回は、彼らに影響を与えたワーグナーのオペラをとりあげてみましょう。

ワーグナーのオペラ『トリスタンとイゾルデ』は愛の悲劇を描いた物語です。物語は、中世ヨーロッパに広まっていたトリスタン伝説を題材としますが、内容はワーグナーの創作です。マルケ王の家臣である騎士トリスタンとアイルランドの王女イゾルデが、互いに深い愛情を抱きながらも、運命的な障害によって結ばれることができないという物語です。ワーグナー独自の音楽表現によって、愛の深い悲しみや、運命に抗う情熱が表現されています。

ワーグナーの音楽が、破滅を導いた為政者に影響を与えたからと言って、その音楽が危険というわけではないですよね。音楽をどう使うかは、その人の料理次第。ぜひとも、良い方向に使っていきたいものです。

*YouTubeはワーグナー音楽の殿堂バイロイト音楽祭より、オペラ『トリスタンとイゾルデ』。スペイン語の字幕です。登場人物・内容は、ほかの方のブログや記事を参照なさって下さい。

ワーグナーのオペラは、とにかく長いです。ご興味のある方は、熱を出さない程度にゆっくり休みながらご覧になってくださいね。


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