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佐瀬工業所さんの竹軸ガラスペンは細・中・太だけでは無かった…の巻

現在池袋東武百貨店で開催中の「初夏の職人展」で、佐瀬工業所さんのガラスペンを購入しました。通常はHPでの通販でしか購入できませんが、デパートの催事で出店される事があり、その時は試筆をしながら購入する事が可能です。
(竹軸も試筆OKです)
で、今回のエントリは、可能であれば試筆して購入して欲しいという話です。

まずは今回購入してきたもののご紹介。

カネモ印平和万年筆(竹軸)中太 1本1430円。
万年筆とあるけれど、ガラスペンだから少しずつすり減ります。

昔ながらのガラスペン。竹軸なので気にする部分はペン先だけでOK!という、気軽に扱えるところが良いです。ガラスペン発祥のお店ですので品質は申し分無し。

私好みの太さで大満足です♩

久々に毛細管現象でペン先から一気にインクが吸い上がっていく所を見ました…。
(Fonteはこれが無かったんだよね…。)

Fonteガラスペンとの太さ比較。

Fonteもかなり太めのペン先ですが、佐瀬さんのはそれを上回る太さというのが見て取れます。これは中太で、さらに太い「太」はCニブ以上に太かったです。流石に太字はインク直付けペンだと字が潰れてしまい、お手紙には不向きかな〜と思いました。しかし中字だと明らかに細い。何本か太さを変えて試筆させてもらっていたら、対応して下さっていた方がもう一人のお店の方に「中太はあったっけ?」というお声がけが。

中太なんてあるんかい?!ワンコイン時代からここのガラスペン使っているけれども今回初めて聞いたよ!!(心の声)

と、出して頂いたのが今回購入したペン先でした。

ちゃんとラベルに「中太」シールが!

試筆するとちょうど良い塩梅で。(私の感覚で)細すぎず太すぎずとても使い易い太さで気に入りました。と同時に通販ではもう購入できないなとも思いました。多分この太さは対面販売限定ではないかと。(※あくまでも私の推測というのをお断りしておきます。)基本は細・中・太の3タイプで、各太さの基準があって、手作り品故その基準から外れたものが出てくる。でもネットショップだと基準に収まったものしか売れないから(中字なのにそれよりも太いとクレームついてしまう)、対面販売時にお客さんの希望があれば出すという売り方なのかなと思いました。
ペン先としては多少太いだけで問題なく使えるわけですし。
(※明らかに中字と中太は太さが違いました。中太は中字とは言えない…かな。)

同じ太さに分類されていても、やっぱり若干ですが個体差があると私は感じましたので、可能な限り対面販売時に試筆をさせてもらい、お店の方と相談しながら購入される事をオススメします。今回は太い方を購入しましたが、逆に細字と中字の間のペン先もあるかもしれないので、「中間のペン先はありますか?」と尋ねてみるのが良いです。
あと、佐瀬さんでもハズレペン先ってあるんですよ。私の実体験だと、ある溝からは全然インクが出ないというヤツ。佐瀬さんは溝が8本ありますが、そのうちの2本から殆ど出なくて、出る溝ばかり使っていたらそのうちペン先が斜めになっちゃったりとか。本来なら均等にすり減るはずなのです。試筆しないで購入するとこういう個体に当たる事もありますので、お店の方と確認して買うのが安心できると思います。

この中太というのがとにかく良い太さなので、職人展開催中にもう1回行こうかな…と思ってしまいました。今回1本しか買っていないからストック用にあと2本ぐらい。(期間短いから行けるか分かりませんが) もしくは8月に新宿小田急で同じ催事があるみたいなので、そちらでもう1回行こうかな。
そして申し訳ないけれどもFonteはここでお役御免です。でもウチハクリキッドとかでもう少し使えるかな?ちょっと試してみようと思います。

追記>
細字を使っていた頃の過去エントリがありましたのでこちらに乗っけておきます。ちなみに先述した「ある溝からインクが出てくれない」ペン先でした(笑)。

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