くらとゆう

本を読んで少し文章を書いて散歩してぼんやりしてご飯を食べて寝る、そんな生活がしたいです…

くらとゆう

本を読んで少し文章を書いて散歩してぼんやりしてご飯を食べて寝る、そんな生活がしたいです。 『日付のある文章』は、日付を頼りに文章の旅をする文章を書きます。

最近の記事

《日付のある文章》首のない男

身辺雑記。そして首のない男があらわれて話すこと。 2021年5月14日、晴れ。今日は昨日と比べて気温差が+10℃にもなる箇所があるらしい。コンビニで買ったシールを貼って、粗大ゴミを出す。物を買うとき、捨てることは考えないものだな、と気づく。 昼過ぎ、うとうとするところに客人が来る。 人生でまず不幸なことは、と客人が話し始める、父親と母親の仲が悪いことだ、と。客人には首から上がなかった。頭がないというのにどうやって話しているのか。話しているのではなく、私に聞こえてくるだけ

    • 《日付のある文章》蒲団を干すには向いてない日

      2021年5月13日、小雨、薄明かり。スーパーで次のものを買う。サラダチキン(プレーン)、豆乳、納豆、チョコレート、おっとっと、ポテトチップス。傘をさしていない人も時折見かけ、また建物の庇の下、濡れない場所でユニセフ募金をやっていた。そのうち雨は止むかもしれないが、蒲団を干すには向いてない日。 昨日、つまり5月12日、ソフトバンクグループの決算発表があり、純利益が4兆9879億円だった。これは日本企業として過去最高だという。約5兆なので、いやはやすごい、と思うけれど、純利益

      • 《日付のある文章》ハイファッションアイテム、それは合羽

        2021年5月12日。晴れ少し、曇り。スーパーでドレッシングと食器を洗う洗剤を買う。 元禄二年は西暦でいえば1689年らしい。ということは、1689年5月12日の曾良の頭上は曇りであった。 五月十二日 曇。戸今を立。三リ、雨降出ル。上沼新田町(長根町トモ)三リ、 安久津(松嶋より此処迄両人共ニ歩行。雨強降ル。馬ニ乗)。一リ、加沢。三リ、一ノ関(皆山坂也)。黄昏ニ着。合羽モトヲル也。宿ス。    曾良『奥の細道随行日記』(リンク) 三リ、三リ、一リ、三リ、とある。つまり

        • 《日付のある文章》想像する立場と選択

          2021年5月11日。曇り。草刈り機の音が聞こえる。 今日、国民投票法改正案が衆議院本会議にて賛成多数で可決された。次は、参議院に送られて審議される。第204回、国会、議事日程によれば第六、「日本国憲法の改正手続に関する法律の一部を改正する法律案(第百九十六回国会、逢沢一郎君外五名提出)」にて審議されたもの。 次のような報道があった。 愛知県西尾市の副市長がスギホールディングス(以下、スギHDとする)の会長(70歳)とその妻(67歳)に対して、優先的に新型コロナウィルス

        《日付のある文章》首のない男

          《日付のある文章》 やわらかく鞭打つ

          2021年5月10日。晴れ。と書いたあとに外を見たら雲がでている。雨が降るかもしれない。 NHK『おはよう日本』の天気予報コーナーで近藤奈央さんがフラフープをしながら、天気を教えてくれたが夕方の私は覚えていない。近藤奈央さんは6年前からウサギを飼っているそうだ。名前もウサギのこともさっきネットで知った。 昔、ウサギは爪が隠れていて、鋭いから気をつけなさい、と誰かが教えてくれたような気がする。顔も声もない記憶だ。私はウサギを飼ったことはないし、触ったことも数えるくらいだと思

          《日付のある文章》 やわらかく鞭打つ